海外で大人気! 三菱の小型ミニバン「エクスパンダー」がベトナムで生産へ
三菱がアジアで販売するコンパクトミニバン「エクスパンダー」が、2020年よりベトナムで生産されることになりました。
ベトナムでは年間1万4000台が販売される三菱「エクスパンダー」
三菱は、海外で販売されているコンパクトミニバン「エクスパンダー」を、2020年よりベトナムのミツビシ・モーターズ・ベトナム・カンパニー・リミテッド(MMV)で生産すると発表しました。
エクスパンダーは、スタイリッシュなMPV(マルチパーパスビークル)と、タフでダイナミックなSUVを融合させた、次世代クロスオーバーMPVです。三菱を代表するSUVである「パジェロスポーツ」の持つ力強さや存在感、上質感を受け継ぎ、従来の小型MPVクラスにはないスタイリングを目指しました。
従来の小型MPVクラスよりひと回り大きくワイドなボディサイズとすることで、クラストップレベルの室内空間と多人数乗車に適した乗員レイアウトを実現。乗員間の距離と幅、ヘッドクリアランスを十分に確保しました。3列目では、良好な居住性と乗降性を実現する工夫を凝らしています。
1.5リッターDOHC16バルブMIVECエンジンを、静粛性向上など細部にわたって改良して搭載。トランスミッションは5速MT・4速ATと組み合わせ、高速走行時や渋滞時の燃費に配慮しながら、多人数乗車時や登坂時には頼もしい走りを発揮します。
エクスパンダーは、2017年秋よりインドネシアで生産・販売を始め、東南アジア各国で堅調に売り上げを伸ばしており、ベトナムでは2018年10月より販売が開始されました。
エクスパンダーを中心とした2018年度のベトナムにおける三菱車の販売実績は約1万4000台と、2017年度の約2倍を達成。2019年度の販売も好調に推移しています。
現在MMVでは、「アウトランダー」のノックダウン生産をおこなっていますが、エクスパンダーの生産開始にあせて、MMVの生産能力増強を検討しているといいます。
三菱の益子修会長は2019年9月12日、MMVの事業開始から25周年を迎えた記念式典に出席し、「ベトナムで高品質なクルマを造り、より多くのお客さまにお届けするというこの新たな挑戦は、ベトナム事業の持続的な成長を可能にするとともに、雇用の増加、人材育成、投資、技術移転といった面でベトナム自動車産業および同国地域経済発展に貢献できると信じております」とコメントしました。
三菱は、ベトナム経済の発展に貢献するため、ベトナムの自動車市場創生期にあたる1994年に、MMVの前身である生産・販売会社を三菱商事や現地パートナーと合同で設立してベトナム事業を開始しました。
その後のベトナムの自動車市場拡大とともに、現在ではアセアンにおける成長戦略を支える重要な事業のひとつになっています。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。