トヨタ「スープラ」復活! 初代登場から41年経った歴史とはどんなもの?

不動の人気を誇る4代目スープラと17年ぶりに復活した5代目スープラ

 1993年5月に4代目スープラとして登場したA80型は、先代に比べて全長は4520mmと短く、全幅は1810mmと広くとられ、ホイールベースは2550mmとさらに短縮された、本格スポーツカーです。

 発売当初の搭載エンジンは、3リッター直列6気筒ガソリンエンジンを搭載し、自然吸気仕様とツインターボ仕様の2種類を展開。トランスミッションはゲトラグ社と共同開発した6速MTと新開発電子制御4速ATでした。

 1994年8月にターボ車に17インチタイヤと大容量ブレーキをオプション設定します。96年には6速MTをNAエンジン車にも採用しました。

 しかし、1990年代後半からスポーツカー市場が冷え込み、同時に排気ガス規制対応策にかかるコストが見合わないとの理由で、各社ともスポーツモデルからの撤退が相次ぎます。スープラも例外ではなく、2002年夏で生産を終えています。

高い人気を誇る3代目スープラ
高い人気を誇る3代目スープラ

 そして17年ぶりにリアルスポーツとして、「スープラ復活」が実現しました。

 新型となる5代目スープラの3リッター直列6気筒ターボ搭載バージョン「RZ」は、最高出力340馬力、最大トルク51.0kgmを誇るイメージリーダーです。

 5代目スープラは歴代スープラのアイデンティティであるストレート6の伝統を引き継ぎながら、優れた回転バランスを誇るフィーリングをさらに研ぎ澄ませた直列6気筒ツインスクロールターボエンジンとなっています。組み合わせるのはZF製8速ATを含めて、パワートレーンを制御するECUやソフトウエアはトヨタオリジナルです。

 ボディは、アルミとスチールを用いた骨格構造や接合強度を突き詰め、ねじれや微細な変動を抑え込む高い剛性を獲得し、ダイレクト感のあるパワーフィーリングだけでなく、路面を捉えるサスペンションやパワートレインの性能を最大限に引き出しながら、1520kgという車重を実現しました。

 異なる素材同士の接合強度が追求した5代目スープラのボディ剛性は「86」の2.5倍に達し、レクサス「LFA」をも凌ぐと、トヨタは説明しています。

 ボディサイズは2シーターとしたことで、全長4380mm×全幅1865mm×全高1290mm。さらにホイールベースは2470mmで、86よりも100mm短いのです。

 スープラが追及したのが「1.55」という数字で、これは2470mmのホイールベースをトレッド(前1595mm/後1590mm)で割った数値。できる限りホイールベースを詰めて、トレッドを広くとる。このホイールベース/トレッド比「1.55」がトヨタが狙った運動性能獲得の必要条件でした。

「RZ」と「SZ-R」グレードに備わるVSC(車両安定性制御システム)と連携して、旋回性能と安定性を高める「アクティブディファレンシャル」もウリのひとつです。

 装着タイヤは、前255/35ZR19、後275/35ZR19のミシュラン・パイロットスーパースポーツで、19インチ鍛造アルミホイールを組み合わせました。

※ ※ ※

 スペシャリティカーとして登場後、代を重ねるごとにスポーツ性能を高め、トヨタブランドのフラッグシップクーペとなったスープラ。

 今後、さまざまなモータースポーツのカテゴリーに参戦することが予定されています。日本では、国内最高峰レースの「スーパーGT」に2020年から参戦することを表明しています。

 購入したユーザーには、徐々に納車され始めていることから、アフターパーツメーカーによる派手なスープラの登場も期待されます。

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1件のコメント

  1. 国内の1GはEFIなので1G-GEUではあるまいか?
    たかだか1G-EUをツインカムにしただけの所詮は単なる2000の直6で値段が高いだけで非力なエンジンでしたね
    これならM型にターボを付けたMT-EUのほうが断然速かったのを記憶してます。
    JZ系の開発の遅れか?大排気量の直6はM型の時代が長かったですよね

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