何が変わった? ホンダ「N-BOX」弟分の新型「N-WGN」の進化したポイントとは
日本一売れているホンダ「N-BOX」の弟分「N-WGN」がフルモデルチェンジ! さまざまな面で新しくなったN-WGN/N-WGN Customは、どのような部分が進化したのでしょうか。
日本一売れているN-BOXの弟分が進化した!
ホンダは、軽自動車から高級セダンまで幅広く手掛ける総合自動車メーカーですが、国内では軽自動車が売れ筋です。
同社の人気軽自動車「N-BOX」だけで、国内で売られるホンダ車の30%以上を占めます。軽自動車というカテゴリーで捉えると、約50%に達します。
今後は、軽自動車の比率がさらに高まるかも知れません。2019年8月9日に「N-WGN/N-WGN Custom」がフルモデルチェンジを受けて、機能を大幅に刷新したからです。
新型N-WGNシリーズは、どんな進化を遂げているのでしょうか。
N-WGNのグレード構成は、標準ボディと、専用のフロントマスクやエアロパーツを装着するカスタムに大別されます。エンジンはノーマルタイプとターボを用意しました。
試乗車は、標準ボディにノーマルエンジンを搭載する「N-WGN L・Honda SENSING」と、「N-WGN Custom L・Honda SENSING」です。
車内に入って周囲を見まわすと、視界が優れています。先代型ではサイドウインドウの下端を後ろに向けて持ち上げましたが、新型は水平基調になっています。
そのために斜め後方と真後ろが見やすいです。最小回転半径は4.5mで、小回りの利きも良く、縦列駐車や車庫入れもしやすいです。
前方も見やすく、軽自動車では珍しくボンネットの手前が少し視野に入ります。総じて運転しやすい印象です。
インパネは、エアコンのスイッチが比較的高い位置に装着され操作しやすく、先代型に装着されていたテーブル状の引き出し式トレイが省かれたのは残念ですが、ATレバーなどは使いやすいと思います。
運転席の座り心地は良好です。現行N-BOXと同様、軽自動車としては座面を柔軟に仕上げました。乗員の体が適度に沈んだところで確実に支えます。とくに腰からヒップの近辺をしっかりと造り、長距離移動時の疲労を抑え、着座姿勢が乱れにくいので、峠道などを走るときも安心です。
気になったのは、座面の長さが少し短く感じることです。開発者に尋ねると「小柄なドライバーに配慮して、足を動かしやすくしました」と説明しています。
N-BOXはファミリーユーザーが中心ですが、N-WGNには高齢者のユーザーも多く、体格が小柄な場合も想定されるため、ペダル操作がしやすいように、座面を少し短く抑えたのです。
後席は頭上と足元が広いです。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る乗員の膝先空間は、握りコブシ3つ半に達します。Lサイズセダンでもふたつ半なので、前後方向の足元空間には相当な余裕があります。
座面の角度は水平に近く、腰の収まりはいま一歩です。座面の前側を少し持ち上げると座りやすくなりますが、後席の背もたれを倒して荷室を広げたときに傾斜ができています。そこで座面を水平基調にすることで、座ったときに適度に沈むため、座り心地は悪くありません。
荷室は床が低いです。燃料タンクを前席の下に搭載したメリットで、リアゲートの開口下端部分までの高さ(地上高)も490mmに収まります。これだけ低いと、重い荷物を積むときに、高い位置まで持ち上げる必要はありません。
ちなみにライバル車の場合、リアゲートの開口下端部分までの高さは、スズキ「ワゴンR」が700mm、日産「デイズ」は655mm、ダイハツ「ムーヴ」は660mmとなり、N-WGNの490mmは、200mm前後低いことになります。
この状態で後席の背もたれを前側に倒すと、広げた荷室の床面に大きな段差ができます。そこで荷室に専用のボードを備えました。後席の背もたれを前側に倒して、ボードを高い位置にセットすると、段差が解消されて平らな広い荷室になります。しかもボードの下側にも収納スペースができて、棚のようになるから使いやすいです。
そしてもうひとつ見逃せない装備が、後席の下に装着されたワイドなトレイです。傘や靴を収納できて便利です。先代型のユーザーから「汚れたときに洗いにくい」という意見が聞かれたので、トレイを取りはずせるようにしました。
他のモータージャーナリストさんよりはベタ褒め一辺倒ではないので信憑性があるかなと思いました。
でも皆さんのご指摘の通り『燃費基準』や『スズキのムーウ”』という誤記事が載ってしまうのは・・
それはさておきN-WGNは安全快適装備、静粛性、運転しやすさでワゴン三菱ekや日産ルノーDAYS同様に良い軽自動車です。スライドドアや高すぎる頭上空間を必要としないユーザーには同装備付きのスーパーハイトワゴン車より安いです。コンパクトカーの存在が問われていると思います。
ご指摘ありがとうございます。訂正いたしました。