路肩が狭い一車線道路で交通事故! いったいどこに停車するのが正解なの?警察に聞いてみた

路肩の狭い片側一車線道路で事故を起こしてしまった場合、その場に停車して事故対応をすると通行の邪魔になってしまいます。しかし、そのまま安全地帯まで進んだ場合、事故の相手が逃げない保証はありません。いったいどこに停車して、事故対応をおこなうのが正解なのでしょうか。

怖いのは二次事故が起こること

 交通事故を起こした場合、事故現場付近の路肩などほかのクルマや歩行者の邪魔にならない場所にクルマを停めて、安全を確保したうえで警察を呼ぶのが一般的な流れです。

 しかし、道路は路肩などの退避スペースが十分に設定されている場所ばかりではありません。クルマを路肩に寄せて停車できるほどのスペースが無い場所で交通事故を起こしてしまった場合、いったいどこに停車して事故の処理をすればいいのでしょうか。

路肩の狭い片側一車線道路のイメージ
路肩の狭い片側一車線道路のイメージ

 神奈川県警察の交通相談センター担当者は次のように話します。

「路肩が狭いなど、道幅に余裕のない道路で交通事故を起こした場合は、勝手に移動はせずにハザードを焚いてその場に停車し、まずは110通報で警察に電話して状況を説明し、その指示に従ってください。

 交通事故は不測の事態なので、その場に停車することでほかのクルマなどの通行の邪魔になってしまったとしてもやむを得ません」

 一方で、警視庁の交通相談コーナー担当者はこう話します。

「本来であれば、すぐ近くの邪魔にならない路肩などにクルマを寄せて、ハザードを焚いて停車して頂きたいのですが、事故を起こした2台のクルマがそこに停車することで、渋滞が起きてしまうような狭い道路の場合は、安全地帯がある場所まで進んで停車するようにしてください。

 ただ、ぶつかった段階で当事者同士がなにも話さずに移動してしまうと、事故後の逃走とも取られかねないので、可能であれば安全を確認した上で、両者で次の安全地帯まで進むことを話してから移動することが望ましいと思います。

 事故のあとは誰もが動揺しているので、その後の運転は操作を誤る確率が高くなるなどの不安が高まります。自分は大丈夫だと思わずに、移動はできるだけ短距離にしてください」

 ※ ※ ※

 路肩などに余裕のない片側一車線の高速道路など、狭い場所で交通事故を起こしてしまった場合の対応は管轄の警察によって違いがあり、統一はされていないようです。

 事故が起きてしまったときに一番大切なのは、その後の行動で二次事故を起こしてしまわないこと。そのため、現場付近で事故処理をした場合、どうしても安全の確保ができなければ、次の安全地帯までそのまま進むという選択肢もやむを得ません。

 しかし、相手と話をしないまま移動してしまうと、そのまま逃げられてしまうという不安もあると思います。その場合は、相手のナンバーや車種、カラーや運転者の性別などを覚えておくようにしましょう。

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Writer: くるまのニュース編集部

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