誰もが二度見する? 軽自動車からスーパーカーまで広がる「痛車」とは

痛車を作るにはいくら掛かる?

 痛車は、自作でおこなう方法もありますが、専門業者へ依頼するのが一般的とされています。

 制作の大きな流れは、「デザイン決定」「ステッカー制作」「貼り付け」の3段階です。すべてをお店へ依頼することもできますが、「デザイン決定」だけを依頼し、それ以降は自分で作業することも可能となっています。

「デザイン決定」では、ステッカーのデザインと大きさを決めます。大きさとは貼り付ける範囲によるもので、ボンネットやサイドのみなどの一部分に貼る場合は「部分ステッカー」、車体の地を見せつつクルマ全体をラッピングする場合は「ハーフラッピング」、車体のほかを一切見せずクルマ全体をラッピングする場合は「フルラッピング」という3種類が選択可能です。

「ステッカー制作」では、デザインを元にステッカーを印刷します。個人で印刷するよりもお店へ依頼した方が、より大きなサイズに対応することができます。

「貼り付け」では、文字通りクルマにステッカーを貼り付けます。業者に依頼した場合、ハーフラッピングでおよそ1週間、フルラッピングで1週間から10日ほどの制作期間が必要です。

 制作工程は、シンプルですが気になるのは費用です。最安値は「ステッカー制作」のみを依頼して自分で貼り付けをおこなう場合で、1.3m×1mで9800円からとなっています。

 なお、ベース車をセダンとして「ステッカー制作」から「貼り付け」までのすべてを依頼した場合、ハーフラッピングで20万円から、フルラッピングだと60万円からが相場になっているようです。

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 前出の専門店担当者は以下のように話します。

「すべて委託した場合は、ある程度高額にはなってしまいます。しかし、金額が原因で痛車カスタムに手を出しにくくなってしまうのは悲しいです。

 まずは1番コストのかからないステッカー制作依頼から、『とりあえずやってみようかな』と気軽にご相談頂ければ嬉しいです」

※ ※ ※

 2000年代前半に登場し、痛車の注文は年々増えているようです。また、前述のとおり、企業がアニメ・ゲームのPRのために制作する場合も増えています。

 痛車のインパクトのある見た目は、個人の趣味という世界を超えて、ビジネスにおいても影響を広げているようです。

アリ?ナシ? メルセデス・ベンツからタクシーまで痛いクルマを画像で見る

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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