台風接近時にクルマを運転するのは危険! がれき散乱によるパンクや浸水した車両火災の恐れも
超大型の台風10号が、2019年8月14日から15日かけて西日本に接近して上陸する恐れがあります。台風のときはなるべく外出を控えたほうが良いといいますが、どのようなことに注意したらよいのでしょうか。
大雨や突風のなかで運転するのはキケン!
超大型の台風10号が、2019年8月14日から15日にかけて暴風域をともなったまま、西日本に接近して上陸する恐れがあります。
また、台風接近にともない、太平洋側では多いところで総降水量が1000ミリを超える大雨になることが予想され、暴風や低い土地での浸水、河川の増水や氾濫、激しい突風に注意が必要です。
JAFでは、超大型に発達した台風10号接近の予報を受け、強風や大雨時の運転は控えるよう呼びかけています。
2018年9月4日から5日にかけて、関西、四国地域を中心に全国で大きな被害をもたらした台風21号において、9月4日から6日までの3日間に大阪府、兵庫県内でJAFが受け付けたロードサービス件数は、大阪府が1930件(前年同期件数:1346件)、兵庫県が1040件(前年同期件数:791件)と、前年の同じ期間と比べて増加したといいます。
とくに多かったのは、大阪府内におけるタイヤのパンク(782件)で、前年同期比で3倍以上に増加しています。台風の強風で道路上にがれきが散乱し、その上を走行したことによってパンクが起きたものと考えられます。
また、クルマのガラスが割れるトラブルも多く発生し、大阪府内では186件、兵庫県内では11件の救援要請があったといいます。走行中にガラスが割れると、交通事故だけでなく大ケガの恐れもあり大変危険です。
さらに、水害により浸水した車両は、エンジンやヘッドライトなどの電気系統の漏電により、火災が発生する可能性があります。
万が一車両が浸水した場合は、いきなりエンジンをかけないことや、エンジンが水没しているようなら火災防止のためにバッテリーのマイナス側のターミナルを外すなど、注意が必要です(外したターミナルはバッテリーと接触しないように絶縁処置を施す)。また、ハイブリッド車や電気自動車は、むやみに触らないようにとアナウンスしています。
クルマが浸水した場合の対処法について、JAFは次のように説明します。
「冠水した道路を走行すると、エンジンの吸気口や排気管(マフラー)から水が侵入し、エンジンがストップしてしまうことがあります。
JAFでおこなった冠水路走行実験では、セダンタイプの車両は時速10kmであっても、水深60cmを走り切ることができませんでした。
浸水したクルマのエンジンをすぐにかけると、破損や電気系統が漏電する恐れもあります。万が一、愛車が浸水してしまったら、エンジンを始動する前にJAFや販売店などで点検するとよいでしょう」
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台風が接近している際は、不要不急の運転は控えてほしいとJAFはいいます。水害による道路冠水はもちろん、突風でクルマが横転する可能性もあり大変危険です。
また、台風が過ぎ去ってからも油断せず、クルマで出かける際は走行する道路の状況を確認することが必要といえます。
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