なぜ日産新型「スカイライン」は手放しOK? ハンズオフ走行が道交法に抵触しない理由とは

2019年7月に新型モデルが発表された日産「スカイライン」には、高速道路のナビ連動ルート走行と同一車線でのハンズオフ機能をあわせもった世界初のシステム「プロパイロット2.0」が装備されています。一定条件下では手放し運転もOKということですが、なぜ手放し行為が許されるのでしょうか。

法律的にも問題なし? 日産渾身の先進運転技術

 マイナーチェンジした日産の新型「スカイライン」は、新たに運転支援技術「プロパイロット2.0」が搭載され、『ハンズオフ』と呼ばれる手放し走行をアピールしています。普通の人が手放し運転しても交通違反にならないのでしょうか。結論から書くと「なりません」。

 もちろん普通のクルマで手放し運転をしたら、「安全運転義務違反」で捕まってしまう可能性があります。なぜ新型スカイラインでは手放し運転が違反にならないのでしょうか。

新型スカイラインは本当に手放し運転しても問題ないのか
新型スカイラインは本当に手放し運転しても問題ないのか

 まず、道路交通法の『安全運転の義務』を読むと「手放し運転はいけない」とは書かれていません。

「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない」と書かれています。法令は悪文のため意味不明ですね。

 肝心な内容をまとめれば「確実に操作して他人に危害を及ぼさないこと」となっており、ハンドルだけじゃなくブレーキ操作も同列なのです。つまりハンドルから手を離すことと、ブレーキから足を離すことは同じといえます。

 さらに「その他の装置」とあり、これも運転に必要な操作系だと考えたらアクセルしかありません。つまり、「確実に運転しなさい」と書かれているワケです。

 車間制御機能&先行車に追従しブレーキ掛けて停止までおこなう「アダプティブクルーズコントロール」は、皆さん問題無いと考えていることでしょう。ハンドル制御もこれと同じ。加減速(前後方向)と左右方向の違いでしかありません。

 なぜアダプティブクルーズはアクセルやブレーキから足を離していいかといえば、車両側が確実に操作してくれるからにほかなりません。

 もう少し具体的に書くと、アダプティブクルーズコントロールをセットし、確実に稼働しているときのみアクセルやブレーキから足を離すことが可能。ただし稼働しなくなったら、ただちに運転者は自分で操作しなければなりません。

 ステアリングをクルマに任せるときのルールも同じ。レーンキープを稼働させ、緑のハンドルマークが点いたときだけOK。

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