なぜ日産新型「スカイライン」は手放しOK? ハンズオフ走行が道交法に抵触しない理由とは
「技術の日産」他メーカーとの違いとは
現状だと、さまざまな要因で緑ランプが消えることもあります。そうなった際、瞬時にハンドルを運転者が握れないと安全運転義務違反ということになります。
具体的には、ジュネーヴ条約締結国の協定により「離した手はハンドルのすぐ外側またはヒザの上」に置くこととなっています。腕を組んだり、頭の後ろ側に回したりしたら、すぐに握れません。
ハンドルから手を遠い位置に置いたら、緑ランプが点いていても違反。アダプティブクルーズコントロールをセットして“あぐら”かくのと同じです。
ここまで読んで「自分のクルマもハンドルマークの緑ランプが点いている」と思った人がいるに違いありません。スバルの「アイサイト・ツーリングアシスト」やボルボの「パイロットアシスト」、日産の現行プロパイロットなどにも同じマークが付いています。
答えは緑ランプ点いているときのみハンズオフして問題無い。ただ、新型スカイラインから採用されるプロパイロット2.0のセンサー機能を見ると、既存のクルマより圧倒的に優れています。
さすがこの分野で世界No.1の技術者といわれる飯島徹也さん(日産の『AD/ADAS先行技術開発部』の部長)の作だと感心しきり。
念を押しておきますが、プロパイロット2.0を搭載した新型スカイライン以外でハンズオフ走行するのは絶対に止めてください。
Writer: 国沢光宏
Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。
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