普通車ホイール5穴がスタンダードもマツダ「ロードスター」新型で穴数を減らした理由とは

4代目ロードスターのホイール穴数が減った理由は?

 そもそもホイールの穴数に違いがあるのはなぜなのでしょうか。ロードスターのホイールの穴数が減った理由を考える前に、なぜホイールの穴数に違いがあるのかを振り返りましょう。

マツダ ロードスター(初代)
マツダ ロードスター(初代)

 ホイールは、車体側から出ているハブボルトと呼ばれるボルトに、ナットを使って装着します。そのため、当然ながら車両側のハブボルトの本数とホイール側の穴数が一致する必要があります。

 なぜそのハブボルトの本数に違いがあるのかというと、それは強度の問題です。ホイールはタイヤを介して直接路面と接触する部分であり、そのホイールを受け止めるハブボルトは大きな力を受ける部分となります。

 そのため、4本よりも5本、5本よりも6本とハブボルトの本数が増えるほど1本にかかる力を分散することができるというワケです。

 車重も軽く最大パワーもそれほど大きくない軽自動車は4穴であり、人が多く乗る前提のミニバンは5穴、本格的なクロカンSUVや商用バンは6穴、大型のバスやトラックは10穴と増えていきます。

※ ※ ※

 人馬一体の走りを実現するための軽量化の一環としてとった手段のひとつが、ホイールのハブボルトの本数を減らす、という選択だったのです。

 ホイールのボルトが1本減ったくらいでは大した軽量化にはならない、という意見もあるかもしれませんが、クルマを構成する部品点数は3万点以上ともいわれており、1つの部品を平均10グラム軽量化するだけで、トータルで300kgの軽量化に繋がります。小さな積み重ねを馬鹿にすることはできません。

 こういったメーカーの涙ぐましい努力の結晶が、ロードスターの軽快な人馬一体の走りを実現しているのですから、ロードスターオーナーのみなさんは不要な荷物をトランクに満載しっぱなしということがないようにお気を付けください。

【了】

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Writer: くるまのニュース編集部

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