変化するパーキングブレーキ 増加する電動タイプの利点とは

意外と知らない? パーキングブレーキの正しい引き方

 3種類が存在するパーキングブレーキですが、正しく使われていない場合も見受けられます。なかでも停車時は、フットブレーキとパーキングブレーキがどのような場合に作動するのかを理解する必要があります。

電動式パーキングブレーキはメーカーによって操作部の形状が異なる

 停車時にエンジンを切り、フットブレーキだけを踏んでいる人がときどきいますが、油圧式のフットブレーキはエンジンが作動していないとほとんど効果がありません。そのため、パーキングブレーキを使うことが必要になります。

 パーキングブレーキを引く(踏む)ときは、うっかりクルマが動き出してしまわないよう、エンジンをかけた状態でフットブレーキをしっかり踏みながら、引くことが大切です。また、これは停車させるためのブレーキではないため、クルマが動いている状態で慌ててかけてしまうと故障の原因にもなるので、注意が必要です。

 パーキングブレーキをかけるときに注意したいのは、坂道に止めた場合です。MT車の場合、パーキングブレーキをかけることはもちろん、上り坂ならシフトをロー、下り坂ならリバースに入れておくとより安全性が高まります。

 AT車の場合、シフトをP(パーキング)にしただけで駐車する人もいますが、駐車時にパーキングブレーキは必要です。シフトがPの場合は、タイヤを動かす歯車にツメをかけただけの状態なので、このとき強い衝撃などが加わるとツメが外れてしまうこともあります。

 一方、雪国などの寒冷地では、ブレーキが凍ってしまいパーキングブレーキが使えない場合もあります。この場合は車輪止め(タイヤストッパー)を使い、クルマが動かないようにするのが一般的です。

 運転時の「クセ」として意識なくパーキングブレーキをかけている人もいるかもしれませんが、愛車に搭載されているタイプや動作する条件などを確認して、事故を防ぐ必要があります。

【了】

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