避けたいクルマのトラブル! JAFの救援実績に学ぶ事前の対策方法とは
楽しいドライブ中のトラブルは避けたいもの! JAFへの救援依頼件数をおさらいすることで、事前の対策をしておきましょう。
大型連休のクルマトラブルは未然に防ごう!
大型連休など長距離を移動する際は、クルマのトラブルに気をつけたいものです。そこで、過去にJAFへの救援依頼が多かった内容を振り返ることで、事前のトラブル対策を立てることができます。
今回は、一般道と高速道路に分けた上位3つのトラブルを紹介。どんなクルマのトラブルが多発しているのでしょうか。
●一般道(2018年4月28日から5月6日までの総出動回数は5万7764件)
・1位 過放電バッテリー(バッテリー上がり) 2万229件
ポジションランプ(車幅灯)などの、消し忘れなどによるバッテリー上がりはやはり多いトラブルです。意外にありがちな原因としては、クルマから降りる前の確認でよく使うルームランプの消し忘れ、とくに古い輸入車で12Vソケットを使ったスマートフォンなどの充電機器が、エンジンを切っても通電したままだったということが挙げられます。
バッテリー上がりを防ぐための対策としては、クルマから離れる前に灯火類の消灯などをよく確認する、バッテリーのコンディションの確認の2つに尽きるでしょう。
後者に関しては、エンジンを掛ける際のセルモーターの回り方が重くないか、バッテリーから粉を吹いてないか、バッテリー液がちゃんと入っているか、点検のためのインジゲーターがあれば正常か、といったところです。もし不安があれば思い切って早めに交換した方が良いです。
また最近は、バッテリーが上がってしまった際の始動用だけでなく、モバイルバッテリーや懐中電灯としても使えるジャンプスターターなどと呼ばれる商品も高くない価格で出回っているので、GW前に充電して1つ持っておくと安心といえます。
・2位 タイヤのパンク(バースト、空気圧不足を含む) 1万37件
何か踏むなど不可抗力でのパンクはやむを得ないとしても、空気圧不足が原因のパンクは避けたいものです。対策としては、こまめな空気圧の確認が重要です。
自宅に空気圧を図るものがなくても、燃料給油の際などにガソリンスタンドなどで定期的に点検をおこない、適正な空気圧を保ちましょう。
また、空気圧以外にも残り溝や製造時期を確認することで、タイヤの摩耗や経年劣化を確認することができます。使用開始から5年以上経過したタイヤについては、継続使用に適しているかどうかを販売店などで専門家の点検を受けることをおすすめします。
・3位 キー閉じ込み 4482件
最近のクルマでは滅多にありませんが、キーの閉じ込みはウッカリ起きることのあるトラブルです。対策としては、クルマから離れる際に慌てず、よく確認することが一番です。
また、キー閉じ込みが起きてしまった場合は、家の近くならスペアキーを取りに行くという方法もあるにしても、GWだと起きたのが遠方ということの方が多いでしょう。
そのことを考えるとスペアキーを車内以外の場所に持つ(盗難防止のため)、同伴者に預けるといった対策を考えてもいいかもしれません。
●高速道路(2018年4月28日から5月6日までの総出動回数は2882件)
・1位 タイヤのパンク 969件
一般道と同様に多かったトラブルとして、タイヤのパンクが挙がっています。高速道路上でのパンクは、車速が高いこともあり他車をも巻き込む大惨事に繋がる可能性もあるため、高速道路を利用する前には念入りなタイヤチェックが重要です。
・2位 燃料切れ 310件
ガソリンスタンドの間隔が広がっていることもあり、燃料切れは高速道路の方が起きやすいトラブルです(一般道では7位)。
燃料切れの防止対策は「残量警告灯が付くまで大丈夫などと思わず、残り3分の1あたりでの早めの給油」に尽きるでしょう。
・3位 バッテリー上がり 224件
一般道で1位に挙がったバッテリー上がりが高速道路でも上位になっています。高速道路を使うような長距離移動が予想されている場合は、事前のバッテリーチェックをしましょう。
※ ※ ※
ここまで挙げたトラブルの上位3つで高速道路では全体の約60%、一般道路では約50%を占めています。逆に考えればこの3つを防止すればロードサービスのお世話になるようなトラブルの半分は回避できるということです。
いずれも難しいことはないので、遠くに出かける前にはここまで書いた確認を行い、古いクルマであれば安心のためディーラーなどで12か月点検などのプロによる確認も頼み、万一のためにトラブルの際に使う三角表示板もクルマに入れなど、万全の準備でドライブを楽しいものにしましょう。
【了】
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