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なぜトヨタ「ハイエース」で復活? マツダ「ボンゴブローニイバン」が9年ぶりに登場した理由

自動車ビジネスにおけるOEMの重要さ

トヨタ「ハイエース」のOEM車として復活した新型「ボンゴブローニイバン」

 OEMの供給開始は遅かったですが、今後の展開を考えると、メリットのある車種追加といえます。仮に、ボンゴのユーザーがさらに広い荷室を求めてハイエースに乗り替えてしまうと、マツダの販売店は貴重な顧客を逃します。

 クルマにはアフターサービスが伴うので、車検・点検・保険などの仕事も失われます。

 さらにボンゴの顧客がハイエースに乗り替えると、同じ法人が使う社用車のデミオがトヨタアクアに乗り替えられたり、アクセラがプリウスに変わることも考えられます。

 トヨタのセールスマンが熱心で、顧客にとって魅力的な提案をすれば、複数所有されるマツダ車がオセロゲームのようにトヨタ車に切り替わる可能性もあり、このような顧客の流出を防ぐためにも、OEMは大切です。

 今のマツダは、魂動デザインとスカイアクティブ技術により、ドライバー本位のクルマを造っています。BMWなどと同様、車両開発の方向性とブランドイメージが、背の高い商用車には合いません。同じ理由でミニバンからも撤退して、OEM車も加えていません。

 しかしそれなのにマツダは、1999年に登場した「ボンゴ」を今でも造り続け、トヨタ「プロボックス」のOEM車を「ファミリアバン」として販売しています。

「ボンゴブローニイバン」という車名もハイエースで復活させましたが、ここに自動車ビジネスの難しさがあります。法人の顧客は、セールスマンも述べたように付き合いが長く、保有台数も概して多いから失えば痛手が大きいです

 マツダ「CX-5」や「アテンザ」を快適な店舗で売り続けるためにも、商用車の顧客をOEM車で繋ぎ止め、堅実に売り上げを伸ばす必要があるといえます。

【了】

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Writer: 渡辺陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を得意とする。

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コメント

4件のコメント

  1. これも終わった。
    文中に全て書いてあった。デミオはヤリス/アクア、アクセラはプリウスに乗っ取られていくだけ。ひしひしとトヨタ資本で体力を取り戻し夢のロータリースポーツなど、完全に潰えただろう。

    • 早合点しすぎ。あと妄想乙

  2. すべてはトヨタ王国に吸収され小メーカーは実質淘汰されるのか 日本に残るのは実質数社のみ悲しいもんだ

  3. ハイエース もしくは キャラバンの廉価版と言うことでブローニーは売られていたが
    oemでハイエースの車体で供給されたら値段はどうなるのだろうか。