自動車メーカーはなぜカフェを始める? そこにある2つの理由とは
「来る」から「行く」ようになったことも理由のひとつ
ボルボスタジオ青山とは違い、従来からあるショールームの一角をカフェ風に仕立てるディーラーも増えています。
「ダイハツカフェプロジェクト」を全国の正規ディーラーで展開する、ダイハツの広報担当者にその背景を聞いてみました。
ーーいつごろからショールームのカフェ化が始まったのでしょうか
正確な時期についてはデータがないのでお答えできませんが、おおよそ2000年代の半ばごろからスタートしています。
ーーなぜショールームのカフェ化を始めたのでしょうか
2000年代の半ばごろまでは、ディーラーマンがお客様の自宅までお伺いしてクルマの商談をするスタイルが当たり前でした。ですが、プライバシーの観点などから段々とそのスタイルが無くなっていくと、お客様が直接ディーラーに来ていただくように変化しました。
しかし、当時のカーディーラーは一見さんが来店しずらい雰囲気があったんです。とくに我々ダイハツの商品は軽自動車がメインで、お客様にも女性の方が多いという特徴があります。
そのような経緯から、女性のお客様でも気軽に来店していただけるように、ウッド調のインテリアやチョークアート看板などを使い、親しみやすくオシャレな雰囲気づくりをして、カーディーラーの敷居を下げるようとしたことが始まりです。
ーー来店しやすく、くつろげる空間づくりのために何かしていることはありますか
ダイハツ直営ディーラーでは、インテリアに温かみのあるウッド調パネルを備えつけたり、季節ごとのお菓子をご提供するなどしておもてなしをしています。また、2018年に発売した「ミラトコット」の時は社内でミラトコットのデコレーションのコンテストを行い、楽しい雰囲気づくりを競いました。ショールームに来店するお客様が、来て、見て、触れて楽しい空間づくりに努めています。
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自動車メーカーがカフェを始める理由には、大きく分けて2つの理由があることが分かりました。ディーラーがただの商談場所ではなく、居心地の良い場所になるのは来店する側の私たちにとっても嬉しいことです。
【了】
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