ルノーと日産が次世代自動車の開発拠点を上海に共同で設立

ルノー・日産・三菱アライアンスは、自動運転や電気自動車、コネクテッドカーの新たな研究開発拠点となる「アライアンス イノベーション ラボ」を中国・上海に設立したと発表しました。一体のどのような研究施設なのでしょうか?

世界の200か国近くで1070万台以上の車両を販売するルノー・日産・三菱

 2019年4月12日、ルノーと日産自動車は、研究開発を担う新しい合弁会社「アライアンス研究開発(上海)有限公司(通称:アライアンス イノベーション ラボ 上海)」を中国・上海に設立したと発表しました。

 この新会社はルノー、日産がそれぞれ 50%ずつ出資して設立したもので、自動運転や電気自動車、コネクテッドカーに重点を置いた研究開発が行われます。開発した技術は、中国および世界で販売されているルノー、日産自動車の車両への搭載が検討されます。

日産 リーフe+とノートe-POWER

 アライアンスで研究・先行技術開発を担当する専務執行役員の浅見孝雄氏は、この件に関して以下のようにコメントしています。

「中国は世界最大の自動車市場であるだけでなく、将来のモビリティの姿を変える新技術においても最先端に位置しています。2018年にルノー・日産自動車・三菱自動車は中国で最も多くの車両を販売しており、発展を続けるこの市場にアライアンスとして拠点を持つことは戦略上、大変重要だと考えています。

 ここで得られた知見・技術は中国国内に限らず、グローバルに活用することで、中期計画『アライアンス 2022』で掲げた目標達成に貢献していきます」

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 また、同拠点の責任者を務めるアライアンス グローバル ダイレクターの小林健樹氏は以下のようにコメントしました。

「上海は自動車関連技術だけでなく、幅広い産業にとって、中国における主要なイノベーション拠点の一つとなっています。上海および中国全土から集まった幅広い専門知識を持った人材の力を結集することで、業界の枠を超えたオープンイノベーションを積極的に推進し、アライアンス各社のビジネスを後押しする技術を迅速に開発することが可能となると考えています」

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 中期計画「アライアンス 2022」では、2022年までにグローバルで12車種の新型ゼロ・エミッションEVを発売し、異なるレベルの自動運転技術を40車種に搭載するほか、90%以上の車両をコネクテッドカーにする予定と発表しています。また、無人運転車の配車サービス等、新たなモビリティサービスの提供も計画に含まれています。

ルノー・日産・三菱について

 ルノーグループ、日産、三菱は世界最大の自動車アライアンスを結んでいます。また、多文化にまたがるパートナーシップとして、自動車業界の中で最長の継続期間と最高の生産性を誇ります。

 2018年には、パートナー各社合計で、世界の200か国近くで1070万台以上の車両を販売しました。3社は競争力強化のため、協業とシナジー最大化に注力しています。
また、3社はドイツのダイムラー、中国の東風汽車などの自動車メーカーと戦略的な協力関係を結んでいます。本戦略的アライアンスは、ゼロ・エミッション車における業界リーダーであり、最新の先進技術を開発しながら、自動運転およびコネクティビティの機能やサービスを、手頃な価格の幅広い車種で提供していく予定です。
 
【了】

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