GT-R伝説もココから…半世紀前は凄かった!? 節目の50周年を迎えた名車5選

物事の区切りになる大事な時や場面のことを「節目」といいます。クルマにおける節目というと、5周年、10周年など、切のよい年月が一般的ですが、いまからちょうど50年前の1969年、数々の名車が誕生しています。そこで、1969年に発売されたクルマ5車種をピックアップして紹介します。

1969年は高性能化へのスタートだった

 物事には節目というものが存在します。意味としては区切りになる大事な時や場面のことです。

初代「スカイラインGT-R」も記念すべき発売50周年

 なかでも一般的に浸透している節目というと「何周年」という区切りではないでしょうか。クルマの場合も発売5周年や10周年という言葉を、よく目にすることがあります。

 そこで、大きな節目として1969年発売から今年でちょうど半世紀、50周年を迎えたクルマのなかから5台をピックアップして紹介します。じつはこの年に発売されたクルマは名車揃いだったのです。

●日産「フェアレディZ」

新世代のスポーツカーとしてデビューした「フェアレディZ」(画像は「Z432」)

 ダットサン「フェアレディ」というと、2シーターオープンの英国的スポーツカーをイメージさせるクルマです。

 しかし、1969年に一新された「フェアレディZ」は、クローズドタイプ・ボディの、世界を見据えたスポーツカーとして発売されました。

 発売当初は2リッターSOHCツインキャブの名機「L20型」エンジンを搭載したモデルと、「スカイラインGT-R」にも搭載された2リッターDOHC4バブル3連キャブの「S20型」エンジンを搭載したモデルがラインナップ。

 なかでも「S20型」搭載車は「フェアレディZ432」と名付けられました。「432」は「4バルブ・3キャブレター・2カムシャフト」を意味します。

 初代フェアレディZは主にアメリカに輸出され、デザインのよさ、性能の高さ、そして価格の安さから大ヒットを記録。同じくアメリカが主な顧客だった欧州製スポーツカーにとっては、大きな打撃となる存在でした。

 なお、160馬力と当時の水準ではかなりの高性能だったフェアレディZ432は、日本専売モデルで輸出はされず、いまもアメリカのZファンにとって垂涎の的となっています。

●スバル「R-2」

いまでも通用するレトロモダンなデザインの「R-2」

 日本が誇る偉大な軽自動車というと「スバル360」ですが、後継車として1969年に発売されたのがスバル「R-2」です。

 スタイルが特徴的なスバル360とは違い、オーソドックスな2ボックスに変わりました。個性的なスタイルではないものの、スバル360よりもさらに広くなった室内によって、居住性、実用性は大幅に改善されています。

 リアに搭載されたエンジンは360cc空冷2サイクル2気筒とスバル360から踏襲され、出力は30馬力を発揮。400kg台の軽量な車体には十分な出力でした。

 1970年にはスポーツバージョンの「R-2 SS」が加わり、こちらは36馬力にチューンナップされています。

 1972年に発売された「レックス」と併売されていましたが、軽乗用車はレックスに一本化され、1973年にR-2の販売は終了。

 12年間も販売されていたスバル360よりも、R-2の現存数は少なく、いまとなってはかなりの希少車です。

●ホンダ「1300」

空冷エンジンの迷車として名を残すホンダ「1300」

 本田技研工業の創業者である故・本田宗一郎氏は、空気でエンジンを冷やす、いわゆる「空冷」至上主義だったことは有名です。

 実際に、クルマ、バイクのみならずF1用エンジンも空冷で作ってしまったほどです。

 そのホンダから1969年に発売された、同社初のセダン「1300」はユニークな空冷エンジンのクルマでした。その名のとおり1.3リッター直4空冷エンジンをフロントに搭載し、前輪を駆動するFF車です。

 ラインナップはエンジンの仕様の違いから大きく分けて2種類あり、1キャブ100馬力のスタンダード仕様「77シリーズ」と、115馬力4連キャブの高性能仕様「99シリーズ」と、どちらも当時の水準では高性能なエンジンとなっていました。

 ホンダも「2000ccクラスのパワー、1500ccクラスの居住性、1000ccクラスの経済性を兼備した車」というコンセプトを掲げていましたほどです。

 しかし、実際のセールスは低迷。空冷エンジンの利点である軽量シンプルな構造とはかけ離れた、複雑な構造の重いエンジンは、操縦性にも悪影響をもたらしてしまいました。

 1972年1300は水冷エンジンに移行(「145」に改名)し、ホンダの四輪用空冷エンジンは終焉を迎えます。

 後年、1300は失敗作という烙印を押されてしまいますが、この時に蓄積された生産技術のノウハウと、開発のシステム化は、続く「ライフ」「シビック」の成功に大いに活かされたといいます。

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