歌舞伎顔トヨタ「プリウス」は本当に不人気だった? デザイン刷新で復活なるか

ハイブリッド車の代名詞「プリウス」。2015年に4代目となった際、『歌舞伎顔』と不評され、人気が落ちたといわれますが、2018年12月にはデザインを刷新したマイナーチェンジを実施します。実際に、「プリウス」の人気は落ちたのでしょうか。

「歌舞伎顔」と不評だった4代目のプリウス

 2018年12月、トヨタ「プリウス」がマイナーチェンジをおこないました。全車に通信機能を標準採用して「コネクテッドカー化」し、先進安全機能の性能が向上、ほかにも複数の進化ポイントがありますが、興味深いのは外装のデザインに大きく手が入っています。

 トヨタ「プリウス」は現行モデルで4世代目ですが、マイナーチェンジでここまでデザインを変更するのははじめてのこと。なぜ、このタイミングでデザインに変更を加えたのでしょうか。

マイナーチェンジ前(左)とマイナーチェンジ後(右)の4代目「プリウス」

 今回、手を加えられたのはフロント部分、バンパーだけでなくヘッドライトの意匠まで新しくなってイメージを刷新し、スッキリとした印象。リヤ部分では、バンパーだけでなくテールゲートまでも新設計したテールランプを縦基調から横基調に変更しているのです。

 デザインを変更した理由として、マイナーチェンジ前の4代目「プリウス」のデザインに賛否両論があったことが挙げられます。

 2代目や3代目のプリウスはシンプルなデザインで、誰にでも受け入れやすいスタイルだったのは、誰の目にも明らかでした。しかし、4代目は涙のように一部が垂れ下がったヘッドライトや縦長すぎるテールランプが個性的過ぎて受け入れられなかった人も多く、一部ユーザーからは「歌舞伎顔」とも呼ばれていたのです。

 過去には、トヨタ自動車の豊田章男社長が『(現行型の)プリウスはカッコ悪い』とメディア向け試乗会の場で発したことも話題になりました。

 しかし、この個性的なデザインはあえて狙ったものだったのです。4代目「プリウス」の発表時にトヨタは、『2世代目から3世代目は、大きくデザインを変えないモデルチェンジだった。しかし、今回の4代目は“トライアングルシルエット”は継承しながらも、重心を下げてアグレッシブなデザインにチェンジした』と説明しています。

 しかし、モデルチェンジ時に個性化にチャレンジしたものの「プリウス」を買う層にはあまりマッチせず、今回のマイナーチェンジで多くの人が受け入れられる方向に軌道を修正。その後、個性が薄まった新型のデザインを見たユーザーの評判は上々のようで、多くの人に受け入れやすくなったのは間違いないです。

 実際、マイナーチェンジ発表時にトヨタの広報部は、次のように説明していました。

『デザイン面では、従来モデルオーナーからも“抵抗があった”という声やクルマを選ぶ段階でも“デザインが残念”という声が多かったようです。そのため、デザインを変えなければいけないということで、プリウスの良いところを見てもらうためにも、『好んで頂けるデザイン』にしています』

歌舞伎顔からおとなし顔にイメチェンした「プリウス」の画像を見る(22枚)

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