どっちがイケメン? トヨタ「カローラ」セダンとワゴンで顔が違う理由
2018年6月に登場したトヨタ「カローラ スポーツ」。2019年内には、「セダン」と「ワゴン」も追加されます。一見、同じように見えるデザインですが、「セダン」だけフロントフェイスが異なっているようです。なぜ、デザインが違うのでしょうか。
2019年内の発売を予定している「カローラ セダン/ワゴン」
トヨタ「カローラ」は、53年の歴史をもつ日本を代表するモデルです。国内では、2018年6月に12代目となる「カローラ スポーツ(ハッチバック仕様)」を導入しています。
また、2019年内には、既に欧州などで発表されている「カローラ セダン」「カローラ ツーリングスポーツ(日本名ワゴン)」の2モデルも国内発売を予定。公表された3モデルには、2つのフェイスデザインが採用されていました。なぜ、同じ「カローラ」においてデザインを変えているのでしょうか。
現行モデルで、12代目となる「カローラシリーズ」。1966年に初代が誕生し、2016年には50周年という節目を迎えています。過去には、2001年まで33年間連続で国内年間販売台数の首位を維持し続けるなど、日本を代表するクルマです。
新型「カローラ スポーツ」の外観は、歴代モデルのなかで最もスポーティかつたくましいデザインとなっています。発表当時、デザインについて次のように説明しています。
「上級クラスのようなたくましさと、余裕のある室内空間をもつキャビン、そして、勢いのある凝縮したボディで魅せるアクティブさが、新型『カローラ スポーツ』のエクステリアデザインです。とくに若年層にも訴求できるデザインを目指しました(担当デザイナー)」
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最近の若者に響くデザインをもつ「カローラ」として登場した、「カローラ スポーツ」。導入が予定されている「カローラ ワゴン」も同様のフェイスデザインです。
一方で、新型「カローラ セダン」は、他2モデルとデザインが異なっています。なぜ、デザインが違うのでしょうか。3モデルのボディ展開やデザインが異なる理由について、チーフエンジニアの上田氏は、次のように説明します。
――3モデルがもつそれぞれの個性を教えて下さい。
『運転するのが楽しい』という感覚を得るための全体的な方向は同じですが、実際にはモデル固有の調整が顧客の期待に従って実装されています。たとえば、荷物を多く乗せることが想定されるツーリングスポーツでは、サスペンションを調整しているのです。
ハッチバックは、より直接的な反応とより機敏な感覚を持ち、よりダイナミックなキャラクターを持っています。セダンとツーリングスポーツはどちらも、安定した乗り心地を提供しながら、優れたハンドリングとより快適な乗り心地を両立させるために(とくに後部の乗客にとって)拡張ホイールベースを利用しています。
――セダンモデルだけ、フロントとリアのデザインが他2モデルと違うのはなぜですか。
我々がプロジェクトの最初に行った顧客調査にて、ハッチバックとツーリングスポーツを好むユーザーは、ダイナミックに見えるクルマに対して非常に熱心であることがわかりました。
一方で、セダンでは、もっと一流な外観を持つクルマを好む傾向があることがわかったため、フェイスやリアのデザインを変えているのです。