「家族それぞれの“Hondaのある生活”」とはどんなもの? TAS2019でホンダアクセスが提案!
シビックがSUV化??夢のあるモデルも登場
次は、『CIVIC VERSATILIST』。このクルマを使用するのは、友達とのショッピングが大好きな56歳の母親と、二人の子供を持つ長男。コンセプトモデル名であるバーサタイリストの名前の意味は、バーサタリティーが語源で多芸な人で、スペシャリティーの逆で、色んな事ができる人のためのいろんなことができるクルマをイメージしたそうです。
デザインを担当した隈氏は、次のように話してくれました。
「都市でも郊外でも、気楽にどこにでも行けるようなクルマを目指しています。機能的なことでいうと、地上高を40㎜上げながら、全高は1500mmに収まっているので、砂利道も行けるし、都心の立体駐車場にも入れるSUV。
また、SUVとなると普通はオレンジのボディーカラーに黒いプロテクターみたいな少し派手でワイルドな感じのイメージが強いと思いますが、これは真逆ですごくシックな方向にまとめています。
なぜかと言うと、都市型のSUVを選ぶお客さんは1台のクルマで何でもやる人。レジャーにも行くし、仕事にも使います。
でも、仕事にクルマを使いたいお客さんからすると、オレンジでプロテクターとかルーフレールが付いているものは、少し恥ずかしくてクライアントを乗せられない。そういったユーザーを想定して、このクルマはなるべくシックで仕事にも使えるデザインにしました」
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最後に登場するのは、ステップワゴンをベースとした『Well Concept』で、“これからのファミリーカー”がテーマのコンセプトモデルです。
幼い子供が2人いる、30歳の長男家族は出かけるのにも一苦労で、使い勝手がいいのはもちろんですが、子供の快適性も重要です。デザインした古川氏がこだわったのはこの部分。
「最近のミニバンの顔周りはカッコイイ、キリっとした目つきのものが多いのですが、家族向けという事で真逆となる丸目で可愛いフレンドリーなデザインにまとめました。
また、ファミリーカーなのでお子さんなどもクルマの中で楽しんでもらえる内装や、パパママにも使い勝手がいいようなデザインになっています。具体的には、助手席を無くしてオットマンみたいな形にすることで大型のセンターコンソールと言うような位置づけです。
赤ちゃんのおむつ替えの台として使ったり、2列目に座った時のオットマンや子供の着替え時に腰を掛けられるようなクッションとしても使ってもらえるようになっています。
そして、2列目のシートは360度回転するようになっていて、新幹線の座席のようにみんなで向かい合いながら食事ができたり、座面のシートの部分が倒せるようになっていて、倒すとジュニアシートとして使えるようになっています」
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家族それぞれの立場に立って考え抜かれた5つのホンダのある暮らし。ホンダアクセスブースでは、実際にそれぞれの世界観を体感する事ができました。
また、入り口からブースの一番奥までウッドデッキの一本道となっていて、全ての生活を横目で見ながら、気になるコンセプトモデルの世界に直接アクセスできる工夫もあります。
今回の展示は、全てコンセプトモデルで実際の製品化は未定との事でしたが、オートサロンでの来場者の反応により発売が決定した『S660 Neo Classic』を思うと、期待せずにはいられません。
【了】