昔より身近に「走る楽しさ」を味わえる? 日本を代表するスポーツカーが減っても「スポーティ」車は健在

日本を代表するスポーツカーといえば??

 トヨタ「86」&スバル「BRZ」は、世界にドリフトブームを巻き起こすきっかけともなった漫画「頭文字D」に登場し、一躍有名となったトヨタ「スプリンタートレノ(AE86)」にならって登場しました。

 それまで下火傾向にあった、スポーツカー文化やカスタム(チューニング)を再燃させたモデルとして、世界中のモータースポーツで使用されています。

初代「ロードスター(NA型)」

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 マツダ「ロードスター」は、2019年で誕生30周年を迎える歴史の長いモデルなうえ、『ライトウェイトスポーツカーの灯を再燃』させたクルマとしても世界中に熱狂的なファンが存在するほどです。

 デビュー当時、200万円を切る価格のオープン2シーターはライバルもいなく、ロードスターはバックオーダーを抱えるほどの人気に。納車までの期間が待ちきれず、アメリカから左ハンドルの「MX-5 ミアータ」を逆輸入する業者も現れるなど、多くの人がロードスターに夢中になりました。

 今回のアンケートに対して、ユーザーからのコメントには、マツダ「RX-7」やトヨタ「セリカ」や、いまなお市場価値が高いトヨタ「2000GT」などが挙がっています。

 さらには、パリ・ダカールラリーで活躍する三菱「パジェロ」を推薦するコメントも出るなど、人により『日本を代表するスポーツカー』の違いはあれど、どのクルマも名車揃いです。

 最近では、「スポーツカー」自体の数は減りましたが、トヨタ「GR」や日産「NISMO」、ホンダ「無限」、スバル「STI」など、スポーティな走りを目的としないハイブリッドやEVモデルなどの環境や燃費に配慮したクルマにもグレードを設定しています。

 とくに、2018年に多く売れたクルマのひとつに日産「ノート」がありますが、標準の「ガソリン仕様」、ハイブリッドの「e-POWER仕様」、スポーティな走りがウリの「NISMO仕様」などさまざまなグレードを展開するなど、多様化するニーズに応える販売戦略を行っているのです。

 これには、「スポーツカー」として開発するとほかの仕様に展開し辛いというデメリットに対して、標準車をベースにすることであらゆる仕様に展開しやすくなっていることが背景にあると考えられます。また、自動車メーカーの本音でいえば、1台のクルマを効率よく低コストでバリエーション展開できることは大きなメリットとなります。

 以前までは、『走るクルマ=スポーツカー』というイメージでしたが、『走る楽しさ』という点では、意外にもユーザーに対して身近な存在となったのかも知れません。

【了】

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