ホンダ新型電動スクーター「PCX ELECTRIC」のリース販売開始!
ホンダは、電動スクーター「PCX ELECTRIC」を11月30日からリース販売開始します。企業、個人事業主、官公庁のリースに加え、バイクシェアやレンタルバイク、モニタリングなどの実証実験も今回行われます。
ホンダ初の原付二種電動スクーター、国内に敵なし!
ホンダは、企業や個人事業主向けに原付二種の電動スクーター「PCX ELECTRIC」のリース販売を11月30日から開始します。ホンダは、2018年4月に「PCX/PCX150」、9月に「PCX HYBRID」を発売しています。新型「PCXシリーズ」の3台目モデルとなる「PCX ELECTRIC」は、ホンダとして3車種目の電動スクーターです。
ホンダの電動二輪車は、1994年に国内原付一種クラス「CUV-ES」を官公庁や地方自治体にリース販売、2010年に登場した2代目「EV-neo」は、配達業務を行う企業を中心にリース販売されました。
そして今回発表された電動車種3代目の「PCX ELECTRIC」は、ホンダ初の原付二種クラスのモデルとなります。
「PCX ELECTRIC」は、新開発の電動パワーユニットやPCXの取り回しがしやすい車体と相まって静かで上質な乗り味を実現しています。
バッテリーは、脱着式のモバイルパワーパックを新開発し、車体に2個搭載されています。1回のフル充電で約41km(60km/h 低地走行テスト値)走行可能です。走行に必要な充電は次の2つの方法で行います。
1. 2個のモバイルパワーパックを搭載した状態で約2mの車体内蔵プラグを使い充電、約6時間でフル充電が完了。充電状態は、スピードメーター内のインジケーターで確認できます。
2. モバイルパワーパックを車体から取り外し、専用充電器を使い充電、約4時間でフル充電が完了。充電状態は、専用充電器のインジケーターで確認可能です。(専用充電器は1個のモバイルパワーパック用)
採用されたモーターは、エネルギー効率に優れ、発進時の低回転域でも高い出力(5.7ps)を発揮します。また、コンパクトなパワーユニットを実現したことでモーターを冷却するラジエーターやオイルポンプは、装備されていません。
電動二輪車のクリーンなイメージを演出する車体のカラーリングは、パールホワイト1色が設定され、各部にキャンディーブルーのアクセントを配することで先進性や特別感を高めています。
本田技術研究所二輪R&DセンターPCX ELECTRIC開発責任者 三ツ川 誠さんに新型「PCX ELECTRIC」ついて伺いました。
――電動バイク開発は、入社時からの志望だったのですか?
「自分が電動バイクの設計をするとは思っていませんでした。そもそも本田技研に入社する前はレース部門の仕事をしたかったんです。当時はNSRに乗っていましたし(笑)」
――スクーターの開発を通じてよかったことをお聞かせください。
「スクーターやコミューターは、バイク部門の中で収益を多く上げています。そして、開発し発表することで、沢山のお客様を喜ばせることができるのが魅力です。アジアで自分が開発したバイクが沢山走っているのもいいものです」
――「PCX ELECTRIC」の競合は?
「競合は国内には、ありません。台湾の電動スクーターメーカーGogoroとは、直接対峙しませんが、比較の対象とはしています」
――今後の電動バイク普及についてお聞かせください。
「1日も早く気兼ねなく買える値段にしたいです。レンタルやシェアを通じて多くの人に乗っていただきたいですね」
電動二輪車に対するユーザーの意見や要望を収集するために「PCX ELECTRIC」は、モニタリングを実施、さらに首都圏においてバイクシェアサービスや観光地でのバイクレンタルサービスの実証実験を2019年春より開始予定です。
「PCX ELECTRIC」の年間国内計画台数は250台です。なお「PCX ELECTRIC」は、リース専用車両です。
【了】