ホンダ新型「“1300馬力超”の怪物マシン」世界初公開! 2.4リッター「V6ツインターボ」×「高電圧ハイブリッド」搭載! “F1技術”&「本格4WD」で砂漠を駆ける! 新型「パスポート バハスペック」メキシコレース仕様とは
ホンダの米国レース部門「HRC US」は、新型オフロード競技車「Honda Passport Baja Spec」を発表しました。2.4リッターV6ツインターボと800Vのハイブリッドシステムを組み合わせ、1300馬力超の圧倒的な出力を実現したモンスターマシンで、2027年の「バハ1000」総合優勝を目指します。
最高出力1300馬力超! 砂漠を駆け抜ける「怪物マシン」の正体とは?
ホンダレーシング(HRC)の米国レース部門「HRC US」は2026年10月30日、1300馬力を超えるハイブリッドシステムを搭載した新型レーシングマシン「Honda Passport Baja Spec(ホンダ パスポート バハスペック)」を公開しました。
同車は、メキシコのバハ・カリフォルニア半島で開催される過酷なオフロードレース「SCOREワールド・デザート・チャンピオンシップ」の最高峰カテゴリー、「トロフィー・トラック」クラスへの参戦に向けて開発された競技車両です。
同クラスでは初となるハイブリッドマシンで、ホンダのモータースポーツ部門「Honda Racing Corporation USA(HRC US)」と、米国の「Mason Motorsports」が共同開発しました。

車名と外観のモチーフとなった「パスポート」は、北米市場で展開されるホンダの大型SUVです。
現行型は2025年に登場した4代目で、直線基調の力強いスタイリングと高いオフロード走破性が特徴。市販モデルは3.5リッターV型6気筒エンジンと10速ATを組み合わせ、4WDシステム「i-VTM4」を採用する5人乗りSUVです。
日本でも2026年3月に米国産モデルの導入が発表され、2026年後半から順次発売される予定です。国内にはオフロード性能を強化した上級グレード「TRAILSPORT ELITE」が導入され、米国仕様と同じ左ハンドルで販売されます。
そんなパスポートのデザインをまとった今回のBaja Specですが、中身は市販車とはまったく異なる本格レーシングマシンです。
最大の特徴は、ホンダがF1やインディカー、IMSAなどのレース活動で培った技術を投入した、専用ハイブリッドパワートレインにあります。
エンジンには、2.4リッターV型6気筒ツインターボを採用。IMSAに参戦するレーシングカー「アキュラ ARX-06 GTP」のエンジンをベースとし、キャビン後方に搭載しています。
さらに、HRC USが独自開発した800Vの高電圧ハイブリッドシステムを組み合わせ、システム最高出力は1300hp超、約1320psに相当する圧倒的なパワーを発揮します。
これは、トロフィー・トラッククラスで主流となっている大排気量9リッターV8自然吸気エンジンを上回る出力です。
トランスミッションにはMason Motorsports製の「Masomatic」5速を採用。独自の4WD駆動系を組み合わせ、前輪には最低地上高の確保に有利なポータルギアを備えています。
また、ハイブリッド用バッテリーにもレース技術を投入しました。
旧世代のF1と同じ方式のパウチ型セルを採用し、軽量なカーボンファイバー製ケースに収納。設計から製造までHRC USが自社で手がけています。
電子制御技術も特徴的で、前後輪のブレーキ・バイ・ワイヤ、路面状況に応じて駆動力を制御するトラクションコントロール、AIを活用したパワー配分システムなどを採用しています。
さらに、パワートレインやシャシー、エネルギー管理を独自のソフトウェアで統合。走行状況やドライバーに合わせた制御の最適化を可能にしました。
車体にはMason Motorsports製の「Gen 2 4WDシャシー」を採用し、ミッドシップレイアウトに合わせた専用リアフレームを開発。キャビン中央には容量145ガロン、約549リッターの安全燃料タンクを配置し、燃料消費による重量バランスの変化を抑えています。
外観はパスポートの力強いデザインを継承しながら、カーボンファイバー製ボディを採用。数値流体力学を用いた空力設計によって、砂漠での高速走行に必要な安定性や空気抵抗の低減を追求しました。
フロントホイール後方には空気の流れを整える大型ダクトを設置。コクピット後方の高い位置に設けた排気口にはフィンを組み込み、排気の流れを整えて空力性能を高めています。
また、キャビンのトンネル形状を通じて車体後方の低い位置に配置したクーラーへ空気を導き、冷却にも配慮しています。
足回りにはFOX Racing製のショックアブソーバーを各輪に2本ずつ備えたロングストロークサスペンションを採用。TOYO製タイヤと組み合わせ、砂地や岩場など変化の激しい路面に対応します。
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Honda Passport Baja Specは、2026年11月3日から6日まで米国ラスベガスで開催される「SEMAショー2026」で一般公開される予定です。
その後、2027年6月開催の「バハ500」で実戦デビューし、同年11月の「バハ1000」で総合優勝を目指します。ドライバーには、同レースで2度の総合優勝経験を持つブライス・メンジース選手を起用します。
日本導入が決まった大型SUVの姿をまといながら、中身はF1由来のハイブリッド技術を投入した本格オフロードレーサー。ホンダが開発した1300馬力超の新型マシンが、過酷な砂漠レースでどのような走りを見せるのか注目されます。
Writer: くるまのニュース編集部
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