「ルーミー」より大きいトヨタ新型「5人乗り“スライドドア”ワゴン」が凄い! 全長4.4mの「5ナンバーボディ」にアイデア満載! 段差なし「フラットフロア」&便利な「スロープ」も標準装備! “マイカー”にも使える「ジャパンタクシー」とは!
トヨタのタクシー専用車「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」。定期的な改良を重ねながら進化を続けている同車ですが、どのような経緯で誕生し、どのような特徴を持っているのか、改めて解説します。
「ルーミー」より大きいトヨタ「5人乗り“スライドドア”ワゴン」が凄い!
街中を行き交い、今や日本の道路風景の一部となったトヨタのタクシー専用車「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」。
2026年5月に法規対応をはじめとした一部改良が発表されるなど、定期的な改良を重ねながら進化を続けている点も特徴です。
多くのタクシー会社で導入されているため、後席に乗客として乗った経験がある方も多いのではないでしょうか。
普段何気なく利用しているこのクルマが、どのような経緯で誕生し、どのような特徴を持っているのか、改めて振り返ってみましょう。

ジャパンタクシーが誕生したのは2017年のこと。それまで日本のタクシーといえば「クラウンコンフォート」に代表されるセダン型が主流でした。
しかし、高齢化や車椅子利用者の増加、訪日外国人観光客の荷物の大型化などにより、顧客ニーズが大きく多様化。
誰もが乗り降りしやすいユニバーサルデザインが強く求められるようになりました。
そこでトヨタは、2013年の「東京モーターショー」に出展したコンセプトモデルを経て、次世代のトールワゴン型タクシーとしてジャパンタクシーを市販化したのです。
ボディサイズは全長4400mm×全幅1695mm×全高1750mm。
同じトヨタのコンパクトトールワゴン「ルーミー」(全長3700mm×全幅1670mm×全高1735mm)と比較すると、全幅や全高は同等クラスの扱いやすい5ナンバーサイズに収めつつ、全長を700mmも長く取ることで、広大なキャビン空間を成立させているのが特徴です。
最大の魅力である室内空間は、乗客がゆったりと過ごせるよう徹底的に工夫されています。
段差のないフラットフロア設計に加え、助手席側リアドアには開口幅720mm×開口高1300mmという大型の電動スライドドアを採用。腰をかがめることなくスムーズに乗降できます。
さらに、後席を後方へ跳ね上げ、助手席を前方へ折りたたむことで、車椅子に乗ったまま車内へ乗り込める優れたシートアレンジも備えています。
車椅子用の乗降スロープも全車に標準装備されました。
パワーユニットには、タクシー専用車らしく環境性能と燃料コストに配慮した「LPGハイブリッドシステム」を搭載。
最高出力100馬力を発揮するパワーユニットに電気式無段変速機を組み合わせ、滑らかで静かな走りを実現しています。
また、非常時給電システムとして車内にAC100V・1500Wのコンセントを備えており、災害時などには移動式の電源としても活用可能です。
2017年の登場以降も進化を続けており、2025年には先進安全装備「Toyota Safety Sense」の機能向上やLPGタンク容量の拡大を実施。
そして2026年5月の一部改良では、ドライバー自身のブレーキ操作だけでなく、運転支援システムによる制動時にもメーター内の「制動灯表示灯」が点灯するよう改良され、安全確認のしやすさが一段と高められました。
車両価格(消費税込)は、標準グレードの「和(なごみ)」が348万9200円、上級グレードの「匠(たくみ)」が371万3600円です。
商用ユースを前提としたモデルですが、実は一般ユーザーでも新車購入が可能です。
日常の燃料補給にオートガススタンド(LPガス充填所)を利用する必要がある点は留意すべきですが、抜群の乗降性と広々とした室内はマイカーとしても極めて魅力的。
ただし、街中で手を挙げられてしまうことだけは覚悟したほうがよいかもしれません。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。








































