三菱「“軽”よりちょっと大きいパジェロ」に期待! 「ジムニーシエラ」の“好敵手”になりそうな「ジュニア」どんなモデル? 「シリーズ化」でほぼ「軽サイズ」モデルは今復活してほしい1台
7年ぶりに復活を遂げた三菱「パジェロ」ですが、新型は複数のシリーズで展開することが予定されています。そのなかで、かつて販売されていた「パジェロジュニア」を思い出す人もいるでしょう。復活に期待したいパジェロジュニアを振り返ります。
「ジムニーシエラ」が人気なら「パジェロジュニア」にも期待!
先日、ついに正式にその姿がお披露目となった三菱新型「パジェロ」。三菱はこの“本家”パジェロを中心に、3つのモデルを「パジェロシリーズ」として展開することを2026年5月の新中長期ビジョンの中で明らかにしています。
過去のパジェロを見ると、本家パジェロのほか、「パジェロミニ」や「パジェロイオ」といった小型のモデルをリリースしていた時期もありました。
今回はそんなパジェロシリーズの中でも、短命に終わってしまった「パジェロジュニア」について振り返ってみたいと思います。

パジェロジュニアは1995年11月に、軽自動車のパジェロミニに続くパジェロシリーズ第3弾として登場しました。
当時は大ヒットした2代目パジェロが現行モデルだった時代であり、エクステリアのデザインは2代目パジェロのイメージを踏襲したもので、パジェロミニとも非常に近いものとなっていました。
というのも、実はパジェロジュニアはパジェロミニをベースに大きな排気量のエンジンと、ワイドフェンダーなどを装着してボディ外寸を拡大したもので、今でいうところのスズキ「ジムニー」に対する「ジムニーシエラ」のような車両だったのです。
そのため室内空間はパジェロミニ同等のサイズのままで、乗車定員も4名でした。
エンジンはパジェロミニの660cc4気筒エンジン「4A30型」の排気量を拡大した「4A31型」でしたが、排気量が1.1リッター(1094cc)と、微妙に1リッターを超えており、税制面でも少々不利なものとなっていました。
その一方、ベース車よりも100~120mm拡大されたトレッドや幅広サイズの純正タイヤなどによって走行安定性は高く、2WDがあったパジェロミニとは異なり、全車パートタイム4WDの「イージーセレクト4WD」となっていたのも違いとなっています。
また比較的短命だったにもかかわらず、特別仕様車が多かったのもパジェロジュニアの特徴です。
「ホワイトジュニア」、「リンクス」、「マックツイスト」、「アニバーサリーリミテッド」など、複数のバリエーションが存在しますが、中でもひと際異彩を放っていたのが「フライングパグ」です。
このフライングパグは、当時の三菱の販売店のひとつであった「カープラザ店」の20周年を記念する限定車としてリリースされたもので、1000台の限定車となっていました。
大元のボディシェルこそパジェロジュニアのものですが、前後はレトロなクラシックカー調のスタイルにされており、オーバーフェンダーもそれに合わせて丸みを帯びた形状に変更されていました。
インテリアも基本的なレイアウトこそ変更されていないものの、シート表皮はプロテインレザー、インパネには木目調パネルをあしらうなど、クラシカルな外観に寄せたものとなっていたのです。
このフライングパグ、記念モデルということもあってかベース車の最上級グレード「ZR-II」と比較しても20万円ほどしか価格が上がっておらず、限定で用意された1000台は完売となったようです。
なお、すでに登場から30年が経過しようとする現在、なかなか見かけることのない希少モデルとなっています。
このように5年弱というパジェロシリーズの中では比較的短命となってしまったパジェロジュニアですが、印象に残るモデルだったことは間違いありません。
現在、ジムニーやジムニーシエラがかなりの人気となっていることを踏まえると、パジェロミニが復活した折に、パジェロジュニアも派生モデルとして再び登場すれば、かなりの人気が見込めるのではないでしょうか。
まずは登場の可能性が高いと言われているパジェロミニの復活を待ち、さらにパジェロジュニアの再来にも期待したいところです。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。



















