「信号のない横断歩道」一時停止率は“過去最高”でも約4割の車が止まらない! 1位と最下位の都道府県はどこ? JAFが全国調査
JAFは2026年10月27日、信号機のない横断歩道におけるクルマの一時停止率について、全国調査の結果を発表しました。一時停止率は過去最高の61.1%となりましたが、都道府県によって大きな差が見られました。
「信号のない横断歩道」一時停止率は“過去最高”!
JAF(日本自動車連盟)は2026年10月27日、信号機のない横断歩道におけるクルマの一時停止状況について、全国調査の結果を発表しました。
全国の一時停止率は61.1%となり、2016年の調査開始以来、初めて6割を超えました。一方で、依然として約4割のクルマが停止していないことも明らかになりました。
この調査が始まったきっかけは、2016年6月にJAFが実施した「交通マナーに関するアンケート調査」です。
当時、信号機のない横断歩道で歩行者が渡ろうとしているのに、一時停止しないクルマが多いと思う人は86.2%に達していました。

こうした実態を把握するため、JAFは同年から全国で調査を開始。横断歩道での一時停止率を高め、歩行者の事故や死傷者の減少につなげることを目的としています。
今回の調査は、2026年5月11日から6月30日までの平日、午前10時から午後4時の間に実施されました。従来は8月に行われていましたが、調査員の安全や適切な調査環境を確保するため、今年から5月・6月に変更されています。
調査場所は全国47都道府県の各2か所、計94か所の信号機のない横断歩道です。センターラインのある片側1車線道路で、制限速度が時速40~60km程度の場所などを選び、横断歩道を通過する自家用車や自家用トラック(白ナンバー)が対象です。
調査ではJAF職員が歩行者役を務め、横断歩道での立ち位置や横断しようとするタイミングを統一。各調査場所で50回ずつ横断する方法で、一時停止の状況を確認しています。
その結果、調査対象となった5998台のうち、歩行者が横断しようとしている場面で一時停止したクルマは3662台で、停止率は61.1%となりました。
前年の56.7%から4.4ポイント上昇し、2年連続で過去最高を更新。47都道府県のうち37都道府県で前年より停止率が上昇しました。また、2016年の調査開始当初、全国の一時停止率はわずか7.6%でしたが、10年間で約8倍にまで高まっています。
都道府県別で一時停止率が最も高かったのは長野県の93.2%で、9割以上のクルマが停止。続いて2位が福岡県の86.2%、3位が宮崎県の82.9%となっています。
一方、最も低かったのは大分県の39.4%で、停止したクルマは4割に届きませんでした。次いで青森県の42.4%、鹿児島県の43.9%が続き、これらの県では半数以上のクルマが停止していないことがわかります。
ただし、調査場所は各都道府県で2か所ずつに限られており、都道府県内のすべての道路で同様の傾向があるとは限らないとしています。
では、信号機のない横断歩道では、ドライバーはどのような運転をする必要があるのでしょうか。
道路交通法では、横断歩道における歩行者優先が定められています。横断しようとしている歩行者がいる場合、ドライバーは横断歩道の直前で一時停止し、歩行者の通行を妨げてはいけません。
また、横断しようとする歩行者がいないことが明らかな場合を除き、横断歩道の手前で停止できるように速度を落として進行する必要があります。
さらに、横断歩道とその手前30m以内では、前方を走行する車両の追い越しや追い抜きも禁止されています。
前方のクルマが横断歩道の手前で停止している場合は、歩行者が横断している可能性があるため、十分な注意が必要です。
JAFはドライバーに歩行者優先の徹底を求めるとともに、歩行者に対しても、横断する意思を伝えることや無理な横断を避けることなど、安全を意識した行動を呼びかけています。
※ ※ ※
今回の調査では、一時停止率が過去最高を更新したものの、依然として約4割のクルマが停止していないことがわかりました。10年間で大きく改善した一方、横断歩道での歩行者優先の徹底には、まだ課題が残っているといえるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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