2019年にトヨタも開始「サブスクリプション・サービス」とは? 気軽にクルマを楽しめる時代へ
米国では33%のシェアがある「サブスクリプション・サービス」、日本はどうなる?
また、同様に2018年1月からマイカー賃貸と称した「Car-mo(カルモ)」を展開するナイル株式会社にもメリット・デメリットや今後の推移について話しを伺ってみました。
――クルマのサブスクリプション・サービスは今後、日本でも注目されると思われますが、メリット・デメリットについて教えて下さい。
頭金やボーナス払い無しで初月から最終契約月まで月額固定料金である(家計管理がしやすい)ことや、ディーラーに行かなくとも手続きが可能である点(場合によってはディーラーに行く場合もあり)、月額、総額の両者でみて、購入より安価になることがあるほか、契約期間は使用権を得るカタチですが、実質所有している感覚であることがメリットだと考えます。
デメリットに関しては、契約期間中は自由に売買等の行為ができないことや、改造などをすると返却時に原状回復を求めることがある点などが挙げられます。
――今後の日本でサブスクリプション・サービス はどのように推移していくと思いますか?
米国では33%のシェアがありますが、日本ではまだ3%程度と言われています。2022年までには国内のシェアも10%程度まで伸びると考えております。日本は所有願望が最も高い国民性とは言うものの、クルマの持ち方の概念は変化していくものと考えております。
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「Car-mo」を展開するナイル株式会社と同じく、「NOREL」を運営するIDOMも今後のサービスの推移を「所有か利用かという単純な比較や良し悪しではなく、消費者が得られる様々なサービスの選択肢の一つとしてごく当たり前のものとして根付いていくのではないか」と予測しています。
自動車大手メーカーである「トヨタ」が、2019年に「サブスクリプション・サービス」を開始することで、市場がどのような反応を示すのか興味深いところです。
【了】