溝の割合を減らしても“雨に強い”!? ブリヂストン新「A42」発表! 長持ち&静かさも進化したアドベンチャー用タイヤ、その秘密とは!

ブリヂストンから、アドベンチャーカテゴリーに属するモーターサイクル用タイヤの新製品「BATTLAX ADVENTURE A42」(バトラックス アドベンチャー エーヨンニー)が、2027年1月1日より世界各国で順次発売されます。

オンロードでの快適性を高めた新型アドベンチャーモデル用タイヤ

 ブリヂストンから、アドベンチャーカテゴリーに属するモーターサイクル用タイヤの新製品「BATTLAX ADVENTURE A42」(バトラックス アドベンチャー エーヨンニー)が、2027年1月1日より世界各国で順次発売されます。

 このタイヤは「オンロードを駆ける冒険者たちへ」を商品コンセプトとして掲げ、主にオンロード走行を重視するユーザーが求める安心感、経済性、そして快適性のバランスを追求して開発されたモデルです。

 BATTLAX ADVENTURE A42は、2018年に登場したA41から9年ぶりの刷新となる後継モデルです。

 ブリヂストンのアドベンチャーシリーズは、オンロード重視のAシリーズ、オフロード性能を重視するAX41、そして両者の中間に位置するAT41という3つのラインアップで構成されており、A42はみぞ比率が最も低いオンロード向けの商品となります。

ブリヂストンのアドベンチャーモデル用新型タイヤ「A42」
ブリヂストンのアドベンチャーモデル用新型タイヤ「A42」

 アドベンチャーバイクは街乗りから長距離ツーリングまでこなせる汎用性の高さで人気を集めており、特に欧州では過去10年間でタイヤ需要が45%も伸長しました。

 その中でもオンロード走行を主とするユーザー層が主流となっており、突然の降雨にも対応できるウェット性能や、ロングツーリングにおける耐摩耗性、快適性の向上が強く求められています。

 ブリヂストンのグローバルMCタイヤ事業部長である坂上賢崇さんは、発表に際し「定量的なデータは欧州のみであるものの、日本、アジア、北米を含めたグローバル市場でも勢いのある領域だと捉えている」と説明しました。アドベンチャーカテゴリーのうち、およそ5割から6割がオンロード向けという認識も示されています。

 BATTLAXブランドは、モータースポーツ活動で培われた限界領域の技術を市販商品へ還元することを根幹に据えています。A42の開発においても、新コンパウンドと新パタンの採用、そしてそれに伴う構造の最適化が図られました。

 コンパウンドには、フロント用に路面への追従性を高める柔軟なポリマー(フレキシブルポリマー)を、リア用には強度があり切れにくい耐摩耗向上ポリマーを採用しています。さらに、フロントとリアそれぞれでシリカとカーボンの含有量を最適化しました。

 パタンデザインは、BATTLAXの最新ラインアップの系譜を受け継ぐ、アグレッシブかつ洗練されたものとなっています。特に注目すべきは、ハイパースポーツタイヤS23に搭載されている「パルスグルーブ」をアドベンチャー向けに展開した点です。

 このパルスグルーブは、脈動形状とディフレクターによって溝の中を流れる水の速度を上げて排水性を向上させる技術で、一般的なストレート溝に比べて水の流れが均一化されます。

 こうした新技術の採用により、A42は従来品A41から多岐にわたる性能向上を実現しました。みぞ比率はフロント、リアともにA41より平均で低く設定され、摩耗ライフと静粛性の向上に貢献しています。パルスグルーブの採用とブロック剛性の最適化は、ウェット路面でのグリップと接地感の向上ももたらしました。

 ウェット加速試験では、リアタイヤのスリップ率がA41と比較して14%低減し、ウェット路面でのトラクション性能は9%向上しています。また、接地面を分析する「アルティメットアイ」による解析では、バイクを30度傾けた状態での接地面積がA41を100とした場合にA42は104となり、滑り域を示す黒い部分も減少していることが確認されました。

 推定摩耗ライフはフロントで18%、リアで25%向上し、ノイズエネルギーも平均で15%低減しています。ただし、実際の摩耗ライフは乗り方などの条件によって変動します。

 テストライダーからは、ウェット、ドライのいずれの路面でもグリップ、接地感、ハンドリングがA41から向上したと評価されており、共通して「トラストフル」という信頼感を表現するコメントが寄せられました。ハンドリングについては、A41よりも軽快性が増す方向性の味付けとなっています。

 また、MCタイヤ設計第2課 四宮一輝さんは、A42 について次のように話します。

「開発中に何度か試乗する機会がありましたけれども、乗り心地の向上ですとか、静粛性の向上といったところは、私でも体感することができました。特に軽快性が向上しているところと、なんとなく少し曲がりやすくなったような感覚がするところ、ここは開発チームとしても少しこだわっていた部分ですので、狙いどおりの性能を達成できた、体感できた、ということで達成感を感じています。

“オンロードを駆ける冒険者たちへ”というコンセプトのとおり、アドベンチャーバイクでオンロードツーリングを楽しむ方々が、より快適にそのツーリングを楽しめる、そしてよりもっと走り続けたくなる、そんなタイヤになっていると考えています」。

※ ※ ※

 なお、発売サイズについては、2027年にフロント用3サイズとリア用3サイズの合計6サイズが市場に投入されます。続く2028年には、フロント用4サイズとリア用5サイズの合計9サイズが追加で発売される計画です。

【画像】タイヤの“溝”にこんな工夫が! ブリヂストン新「A42」の特徴的なトレッドパターンを見る!(15枚)

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Writer: くるまのニュース編集部

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