“24年ぶり復活”のトヨタ「“レトロ”クルーザー」! 4.7L「V8」搭載&旧車デザイン採用! 古そうだけど比較的新しいカスタムモデルとは
2026年11月3日から6日まで実施予定の「SEMAショー」は、アメリカ・ラスベガスで開催される世界最大級のアフターマーケット見本市です。イベントではカスタムカーやアフターパーツなどが多数出展されますが、2023年に披露された「レトロクルーザー」はクルマファンの間で話題になりました。一体どのようなモデルなのでしょうか。
24年ぶりに復活したレトロクルーザー!
アメリカ・ラスベガスで開催される世界最大級のアフターマーケット見本市である「SEMAショー」。2026年は11月3日から6日まで開催が予定されていますが、その会場を前に過去にSEMAショーに展示された車両たちを振り返ってみたいと思います。
今回は1999年のSEMAショーで鮮烈なデビューを果たし、その後長い眠りについていた車両をフルレストアして2023年のSEMAショーで再び来場者の前に姿を現した「レトロクルーザー」をピックアップします。
この車両は1967年式のFJ45 ランドクルーザーワゴン、つまり40系のロングボディをベースにいわゆるレストモッドがなされたもので、当時のトヨタのシニアマネージャーと伝説的なレーサー、ロッド・ミレン氏の何気ない会話から生まれた車両でした。

ベースとなったFJ45ランドクルーザーは5000ドルほどで入手したくたびれた車両で、そこに1999年当時現行型だったランドクルーザー100のメカニズムを移植したというもの。
言葉で言うと簡単ですが、年式もボディサイズも全く異なる車両同士ということで当然一筋縄ではいかず、FJ45のボディは真っ二つに縦に切断され、100系のトレッドに合わせるために車幅が約15cmも拡大されています。
ただそのまま横幅だけを拡大するとデザインが破綻してしまうため、フロントマスクは約7.5cmだけワイド化され、それ以外の全幅はワイドフェンダー化とすることでクラシカルな雰囲気を残したまま拡大していました。
搭載されるエンジンは4.7LのV8エンジンで、組み合わされるトランスミッションは4速AT。駆動系も100系のものが移植され、足元には17インチの専用アルミホイールとオフロードタイヤが装着されています。
足回りも基本的には100系のものが使用されていましたが、乗り心地とオフロード性能を両立させるために、フロントにはリモートリザーバー付きのビルシュタイン製ショックアブソーバーと専用コントロールアームを装着し、リアにはコイルオーバー・スプリングを採用することで、サスペンションのストローク量は純正の30%増し。
そして大径タイヤや高められた車高によって、アプローチアングル48度、ブレークオーバーアングル28度、デパーチャーアングル32度とノーマルの100系よりも高い悪路走破性も兼ね備えていました。
インテリアには最高級のコノリーレザーを用いたシート表皮が与えられる一方、道なき道を走るために本格的なロールケージが張り巡らされ、衛星電話やGPSナビゲーション、約57Lの容量を持つ飲料水用タンクを搭載していたのもランドクルーザーらしいところです。
このように1999年当時ですでに高い完成度を誇っていたレトロクルーザーですが、2023年に24年振りの復活を遂げるにあたって、経年劣化していた部品類の交換に加え、ショックアブソーバーのオーバーホールや燃料系システムの再構築によって、再び実走行が可能となりました。
痛みの見られたボディは、完全に一度塗装を剥離した上でオリジナルのカラーに再塗装がなされ、当時以上のコンディションに復元されていたのでした。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。




















































