新車299万円! 日産「“新型”キックス」の「激安・廉価バージョン」は何が違う? 先代よりも安い“低価格”だけど違いは何? めちゃ手頃な「X シンプルパッケージ」が安い理由
発売後から好調な売れ行きが続いている日産のコンパクトSUV「キックス」ですが、最安モデル「X シンプルパッケージ」は300万円を切る低価格でラインナップされています。なぜこれほど安いのでしょうか。
「300万円の新型キックス」 実は見えないところに“明確”な違いがあった
日産のコンパクトSUV「キックス」がフルモデルチェンジを受け、発売後から好調な売れ行きが続いています。
走行性能やハイブリッドが刷新され、大きく進化した新型キックスですが、最安モデル「X シンプルパッケージ」は300万円を切る低価格でラインナップされています。
いったいなぜここまで安価なのでしょうか。

2026年6月にフルモデルチェンジを果たしたキックスは、先代に引き続きハイブリッドの「e-POWER専用モデル」となっています。
最新の第3世代e-POWERに進化し、燃費性能や走行性能が向上したとともに、内外装も遊び心溢れるデザインとなったことで、発売から約2か月で1万台を超える受注を集めるなど、スマッシュヒットを記録しています。
そんなキックスですが、フルモデルチェンジで新たに設定されたエントリーグレード「Xシンプルパッケージ」は、300万円を切る299万9700円(消費税込)と、先代モデル最終型のエントリーグレードを下回る価格としたのも話題となりました。
このXシンプルパッケージは、ひとつ上の「X」(325万9300円)よりもおよそ26万円も安い価格となっているのですが、標準装備の差としては「日産オリジナルナビ取付パッケージが備わっていない」という点のみなのです。
それ以外の部分では、ヘッドライトもハイビームアシスト付きLEDヘッドライトが備わり、足元に17インチアルミホイールが装着されるのもXと同じ。
そして内装も、シート表皮や加飾類などを含めて全くXと同じ仕様となっており、運転支援システムの「プロパイロット」まで標準装備となるなど、遜色ありません。
一応、ボディカラーは、Xが5色用意されるのに対し、Xシンプルパッケージはダークメタルグレーの1色のみの展開という制限はあるものの、ボディカラーのバリエーションを抑えるだけで大幅な価格ダウンが実現できるのかというのは、正直微妙なところでしょう。
では、どこで差額を実現しているのかというと、それはメーカーオプション設定の有無なのです。
実は、標準装備ではXと大差のないXシンプルパッケージですが、Xに設定されているメーカーオプションがすべて選択不可となっており、何ひとつメーカーオプションが用意されていません。
例を挙げると、「NissanConnectインフォテイメントシステム」や、100V・1500WのAC電源、運転支援系の「インテリジェントアラウンドビューモニター」や「インテリジェントBSI(ブラインドスポットモニター)」、「RCTA(後退時車両検知警報)」、「SOSコール」、そして、ステアリングヒーターやシートヒーターなどの快適装備、ワイパーデアイサーにリアLEDフォグランプなど多岐にわたるメーカーオプションが選べないのです。
メーカーオプションが選べないだけで、一体何の違いがあるのかと思われるかもしれませんが、多くのクルマでは製造時、オプションの装備を装着しやすいようにある程度のところまで配線類(ハーネス)を装着しているのが一般的となっているのです。
ただ、キックスのXシンプルパッケージではオプション設定を用意しないことで、そういった配線類を必要最小限の構成にしてコストを極限まで抑えていると考えられるのです。
現物を確認したわけではありませんが、Xシンプルパッケージの配線類の部品番号は他のグレードとは異なるものが与えられており、仕様が分けられているのは間違いありません。
たかが配線と感じるかもしれませんが、1本は細くても意外にもクルマに使われている配線類の量はかなりのものとなっているため、意外と積み重ねで大きな金額となる可能性は十分あると言えるでしょう。







































