「グッドイヤー」がWEC富士にタイヤ1368本供給も1タイプのみ!? 市販用にも活用されるレースタイヤの最新技術とは
富士スピードウェイにて、9月27日に「FIA 世界耐久選手権 第6戦 富士6時間耐久レース」が開催されました。アメリカの老舗タイヤメーカーである「グッドイヤー」は、LM GT3に参戦する全車にタイヤを供給しています。市販タイヤとの違いはどこにあるのでしょうか。
24時間耐久レースにもタイヤを供給
静岡県の「富士スピードウェイ」で2026年9月27日、「FIA 世界耐久選手権 第6戦 富士6時間耐久レース」(通称、WEC富士)が開催されました。
WEC(World Endurance Championship)は、FIA(世界自動車連盟)が主催するレースシリーズのうちのひとつで、F1と並んで世界の頂点に立つ自動車レースシリーズです。

F1が1台のマシンに一人のドライバーが乗って2時間以内で戦うスプリントレースなのに対し、WECは複数人が運転を交代しながら長時間走る耐久レースというのが大きな違いです。
WEC富士は6時間の耐久レースですが、24時間走ることで知られている「ル・マン24時間耐久レース」もこのWECの一戦として知られています。
そんなWECシリーズのなかでも、市販車をベースとしたマシンで戦う“LM GT3”に参戦する全車へタイヤを供給しているのが、アメリカの老舗タイヤメーカー「グッドイヤー」です。
市販タイヤとレースタイヤの違いは?
私たちが普段履いている市販タイヤと、レーシングカーが履くレースタイヤはどう違うのでしょうか。
どちらも黒いドーナツ状で似ている(ように見える)ものの、考え方まで含めて多くの違いがあります。まず表面ですが、私たちが通常、愛車に履くタイヤには例外なく溝があるのに対し、レースで使用する乾いた路面用タイヤ(ドライタイヤ)は全く溝がありません。
これは「スリックタイヤ」とも呼ばれます。水はけを考えていないことと、可能な限りタイヤと路面が接する面積を広げてグリップを高めるために溝が作られていません。
レース用でもぬれた路面で使うタイヤは溝が刻まれていますが、多くのスリックタイヤに溝がない理由はそれだけではありません。

グッドイヤーのグローバルレーシング部門に所属し、WECに帯同して世界各地をまわっているダン・ブラケット氏によれば、レースタイヤは数時間の間に求められている性能をきちんと出すのが特徴だといいます。
一方で、市販車用タイヤは、長い間安定してパフォーマンスを発揮することが求められるとのこと。
レースタイヤと市販タイヤでは使う期間や求められる性能は異なりますが、共通点としてタイヤの使用期間中は使用者の求める性能がしっかりと発揮されるように作られているそうです。



























