トヨタ新型「クラウン」発表! シンプル装備&低燃費の「“最安”モデル」がスゴイ! めちゃワイドな「サメ顔」&大きなグリルも魅力的な「高級FRセダン」とは
2026年9月3日、トヨタは「クラウンセダン」の一部改良を発表し、同月21日に販売を開始しています。どのような改良を経て進化したのでしょうか。
グレードGも新設! 一部改良されたトヨタ「クラウンセダン」
トヨタは2026年9月3日に、フラッグシップモデル「クラウンセダン」の一部改良を発表し、同月21日から販売をスタートしています。
今回の改良で最大のトピックとなるのが、ハイブリッド車(HEV)に追加された新グレード「G」です。
従来の上級グレード「Z」よりも100万円以上リーズナブルな価格設定とすることで、これまで以上に幅広いユーザーがクラウンセダンを選択しやすくなりました。
クラウンセダンは、1955年登場の初代モデルから70年以上にわたり受け継がれてきたトヨタの伝統的な高級セダンです。現行型は2023年11月に登場した16代目となります。
現在は「クロスオーバー」「スポーツ」「エステート」とともに4車種でクラウンブランドを構成しており、セダンはそのなかでも従来のクラウンシリーズで評価されてきた格式や上質感を色濃く受け継ぐモデルとなっています。
ボディサイズは全長5030mm×全幅1890mm×全高1475mm、ホイールベース3000mmという堂々たるサイズ感です。
伸びやかなボディラインと低く構えたスタイルによって、従来型セダンとは異なるモダンな雰囲気を演出しています。
フロントマスクでは、左右へ大きく広がる「ハンマーヘッド」と大型台形グリルが存在感を主張。
リアには横一文字に連なるテールランプを採用し、前後ともにワイド感を強調したデザインに仕上げられています。
インテリアもクラウンセダンらしい上質さが感じられる造りで、木目調の加飾パネルを随所に取り入れ、64色から選択できるLEDイルミネーションによって落ち着きのある室内空間を演出しています。
また、路面状況に応じてダンパーの減衰力を制御するAVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション)も備えており、振動を抑えた快適な乗り心地も実現しています。
パワートレインはHEV(ハイブリッド)とFCEV(燃料電池)の2種類です。いずれも後輪を駆動します。
HEVには2.5リッターの「マルチステージハイブリッドシステム」が搭載され、低速域から力強く反応する走りと、ハイブリッドならではの静粛性を両立しています。
FCEVは水素をエネルギー源として走行する燃料電池車となっており、走行時に二酸化炭素を排出しないのが大きな特徴です。
3本の高圧水素タンクを搭載し、水素充填に要する時間は約3分。満充填時には約820kmの走行が可能とされています。

今回の一部改良で追加された新グレードGは、クラウンセダンの基本的な魅力を維持しながら、装備を現実的な方向へ整理したモデルです。
外装にはサテンメッキやメッキ加飾を施し、19インチアルミホイールを装着。
インテリアには合成皮革シートを採用するなど、日常使いを意識した仕様となっています。
その一方で、Zに用意される後席電動パワーシートやマッサージ機能、シートベンチレーション、電動サンシェードなど、後席乗員に向けての各種装備は省かれました。
高度な運転支援機能やデジタルキーも非搭載です。
燃費性能では、19インチタイヤを装着するGの燃費(WLTCモード)は18.3km/L。
Zの燃費18.0km/Lをわずかに上回っており、経済性を重視するユーザーにとっても注目できる仕様となっています。
グレードGは、後席をもてなすショーファーカーとしての豪華さよりもオーナー自身がステアリングを握って楽しむことに重点を置き、装備を厳選して価格を抑えながらも、クラウンセダンの基本的な上質感を味わえる点が魅力のグレードといえるでしょう。
そして、今回の改良はGの追加だけではなく、後席での快適性を重視するユーザーに向けた強化も行われています。
最上級のZにはブラックのメッキパーツなどをセットにしていたオプションの「ブラックパッケージ」が標準装備となり、より引き締まったエクステリアを手に入れました。
さらに、販売店装着オプションとして13.2型の有機EL後席ディスプレイも設定。
大画面による映像視聴など、後席乗員が移動時間を快適に過ごせる環境が整えられています。
運転する人だけでなく、後ろに座る人にも配慮したクラウンセダンの魅力がより鮮明になりました。
ほかにも、HEVモデルではエンジンカバーのデザインを刷新しています。
見た目の質感を高めるだけでなく、静粛性や操縦安定性についても改良が施されました。
販売価格(消費税込)は、HEV・Gが649万9900円、HEV・Zが753万600円、FCEV・Zが853万500円です。
今回の一部改良によって、クラウンセダンは「運転手付きで乗る高級セダン(ショーファーカー)」というイメージだけにとどまらない存在となりました。
新設されたGは、必要以上の後席装備を求めず、自分で運転する時間を大切にしたいユーザーにとって有力な選択肢といえるでしょう。
Writer: TARA
トヨタ自動車のある愛知県在住。学生時代にクルマやバイクに魅了される。大手オイルメーカーに就職し、自らもモータースポーツに参戦開始。その後は鈴鹿サーキットで勤務しつつ、カートレースやバイクレースを経験。エンジンやサスペンション、タイヤや空力などの本格的な知識を得る。現在はプライベートでさまざまなクルマやバイクに触れながら、兼業ライターとして執筆活動に勤しむ。現在の愛車はトヨタ ヴォクシー/ホンダ N-BOX。




















































