“280馬力”誇るトヨタの「小さな高級車」がスゴイ! 本革×アルカンターラの「豪華インテリア」採用! “3.5リッターV6”積んだ俊足ハッチバック「ブレイド“マスター”」に大注目
2007年に登場したトヨタ「ブレイドマスター」は、ハッチバックのボディにミニバン「エスティマ」と同じ高性能な3.5リッターV6エンジンを積んだ「ちいさな高級車」でした。1代限りで姿を消した同モデルについて、あらためて振り返ります。
“280馬力”誇るトヨタの「小さな高級車」がスゴイ!
全長4.2mあまりのハッチバックに、ミニバン「エスティマ」と同じ3.5リッターV型6気筒エンジンを積む。そんなクルマが、かつてトヨタにありました。2007年に登場した「ブレイドマスター」です。
最高出力は280PS。専用の足まわりや装備も備えた“ちいさな高級車”でしたが、販売台数は約3000台にとどまり、1代限りで姿を消しています。
ベース車の「ブレイド」は、2006年12月に発売されました。「洒落た大人の高級ハッチバック」を開発テーマとし、トヨタブランドの最上級ハッチバックと位置づけられたモデルです。発売から約1か月で、月販目標3000台の2.5倍に当たる約7500台を受注しています。
カローラハッチバックの流れをくむ「オーリス」の兄弟車ですが、オーリスのエンジンが1.5リッターと1.8リッターだったのに対し、ブレイドは2.4リッター直列4気筒を搭載。リアサスペンションには、新開発のダブルウィッシュボーン式を採用していました。
そのブレイドに、3.5リッターV6エンジンを積む新グレード「マスター」「マスターG」を追加し、2007年8月に発売されたのがブレイドマスターです。

ボディサイズは全長4260mm×全幅1760mm×全高1515mm、ホイールベースは2600mm。3.5リッター「2GR-FE型」V型6気筒エンジンは、最高出力280PS・最大トルク344Nmを発生します。
トランスミッションはパドルシフト付きの6速AT、駆動方式はFF(前輪駆動)で、マスターの車両重量は1470kgです。
足まわりには専用チューニングを施したサスペンションを採用し、大径16インチのディスクブレーキと17インチタイヤ&アルミホイールを装着。外観では、メッシュタイプの専用フロントグリルや専用リヤエンブレムを採用しています。
室内には、専用の本革巻きシフトレバーノブや、めっき加飾を施したシフトゲートパネルを採用。上級のマスターGは、ブレイドの「G」と同じく、本革とアルカンターラを組み合わせたシートを備えていました。
発売時の価格(消費税込、以下同)は、マスターが277万2000円、マスターGが323万4000円です。2.4リッター車は224万7000円から277万2000円で、マスターは2.4リッターの4WD車のGと同じ価格でした。
2008年の改良では、シートやインストルメントパネル、ドアトリムに本革をあしらった「バージョンL」を新設定。マスターG バージョンLの価格は、342万3000円でした。
クルマ好きの一部では「小さなクラウン」とも称されたブレイドマスター。ただし、走りの性格はピュアスポーツとは異なります。当時を知るオーナーやファンの間では「スポーツカーではなくツーリングカー」という評価が定着しており、豊かなトルクに身を任せて、高速道路を滑るように流すのがこのクルマの真骨頂とされています。
一方、販売面では苦戦しました。ブレイドは発売から数か月こそ月販目標を上回る販売台数を維持したものの、次第に低迷し、末期には月100台以下の月も続きました。300万円前後という新車価格は、ハッチバック車としては高価に映ったという見方もあります。
ブレイドマスターは、ブレイドとともに2012年に販売を終了。直接の後継車は登場していません。
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現在のトヨタには「GRヤリス」や「GRカローラ」など、小さなボディに本格的な走行性能を凝縮したモデルがそろいます。
そうしたなか、“小さくて速いクルマ”の時代を先取りした存在として、ブレイドマスターは再評価すべき名車といえるでしょう。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。
































