日産「新型キックス」の“第3世代e-POWER”本当に良くなったのか? カローラクロス&ヴェゼルと同時走行で判明した「驚きの実燃費」
高速燃費が弱点とされる日産の「e-POWER」ですが、新型「キックス」に搭載された「第3世代」では燃費が改善されたといいます。そこで、ライバル2車と同時走行して実燃費を徹底検証しました。
「新型キックス・カローラクロス・ヴェゼル」で実燃費対決!
日産独自のハイブリッドシステム「e-POWER」は他社のフルハイブリッドに比べ燃費がイマイチで、特に高速走行すると厳しいといわれている。私(国沢光宏)の実感もその通りだと思う。
高速燃費を大幅に向上させたという新型キックス(2代目)の試乗会の際、開発担当者にこの点を聞いてみたら「今回は自信あります!」という。
競合車となるトヨタ「カローラクロス」やホンダ「ヴェゼル」と比べてどうかと続けると、「頑張れると思います」とのこと。だったら同じ条件で、ライバル車と燃費テストしてみましょう。
今回は3車種とも4WDを選ぶ。グレードは、新型キックスが「X e-4ORCE」、カローラクロスが「Z“Adventure”」(特別仕様車)、ヴェゼルが「e:HEV RS」だ。
走行モードは「1.WLTCだと郊外モードに近い一般道&上限速度80km/hの有料道路」「2.WLTCの高速道路モードを意識した高速道路の120km/h区間」「3.市街地モードと似ている渋滞が多い区間」の3パターンとした。
説明するまでもなく、e-POWERの苦手項目は2のWLTCの高速道路モードを意識した高速道路の120km/h区間。今までの流れだと、トヨタやホンダのハイブリッドより全般的に燃費が悪かったが、果たしてどうか。

新型キックス、カローラクロス、ヴェゼルの燃費テストでは3車同時に走行する。ドライバーは3人が、それぞれの区間でクルマを乗りかえ、重量差も無くすべく乗員の体重をなるべく揃えた。オートエアコンは全車24度にセットしている。
また、高速巡航時のみ空気抵抗の有利・不利が出ないよう、100m以上の間隔を置くようにした(もちろん他のクルマが間に入ることも多い)。
最初の区間で新型キックスを担当するのは私。一般道と、40~70km/hで流れる交通量の多い外環道を大泉JCTから終点の高谷JCTまで走り、東関道に入り80km/h巡航して酒々井SAへ。
この区間で新型キックスの実燃費といえば、驚いたことに「22.4km/L」! WLTC郊外モードの「22.9km/L」に限りなく近い数字になった。3名分の荷重を乗せていることを考えれば上々だと思う。
同じ区間、カローラクロスはWLTCの「26.8km/L」に対し「24km/L」。ヴェゼルがWLTCだと「22.7km/L」で実燃費は「22.3km/L」となった。カタログデータに近いです。
最近は自動車メディアで燃費比較をしなくなったこともあり、カタログデータと実燃費の関係はわかりにくかった。今回3台を同じ条件で走らせてみたところ、メーカーが公表するWLTCモード燃費というのは、なかなか信頼できる数字のようだ。








































