“軽自動車”より小さい新「4人乗りオープンカー」に注目! 全長2.9m級&超軽量520kgの「ドアなし」ボディ! “ウッド内装”もオシャレなガレージ・イタリア「500スピアッジーナ」伊国仕様とは
ガレージ・イタリア・カスタムズは2026年9月3日、ホット・ラボ・ヨット・デザインとコラボレーションした「500スピアッジーナ」の新仕様を公開しました。ドアを持たない開放的なスタイルを採用する一台は、どのようなモデルなのでしょうか。
全長わずか2.9m! ドアも屋根もない4人乗りオープンカー
イタリアのガレージ・イタリア・カスタムズは2026年9月3日、ミラノを拠点とするホット・ラボ・ヨット・デザイン(Hot Lab Yacht Design)とのコラボレーションによる「500スピアッジーナ(Spiaggina)」の新たな仕様を公開しました。
500スピアッジーナは、往年のフィアット「500」に代表されるイタリアの“ビーチカー”文化を現代的に再解釈したモデルです。
そもそも「スピアッジーナ」と呼ばれるクルマは、1950年代から1960年代のイタリアで、海辺のリゾートなどで使うために製作されたオープンモデルです。
屋根やドアを取り払い、籐などを使ったシートを組み合わせた開放的なスタイルが特徴で、当時は富裕層や著名人にも愛用されました。
ガレージ・イタリアは、こうした伝統的なビーチカーを現代に復活させ、500スピアッジーナとして展開しています。
2026年モデルではボディ構造などにも手が加えられ、シャシーに組み込まれたチューブ状のサイド構造によって安全性を高めたほか、室内空間を従来型より17cm拡大。センタートンネルも新たに設計され、スマートフォンや小物を収納できるスペースが設けられました。
ボディサイズは全長2945mm×全幅1320mm×全高1232mm、ホイールベース1840mm。車両重量は仕様によって520kgから600kgで、乗車定員は4人です。
日本の軽自動車規格の上限である全長3400mm×全幅1480mmと比べても、全長は455mm短く、全幅も160mm狭い非常にコンパクトなボディとなっています。
エクステリアは、クラシックな500を思わせる丸みを帯びたスタイルを残しながら、ルーフとドアを持たない大胆なオープンボディを採用。
必要に応じて日差しを遮るサンシェードを装着でき、海辺のリゾートなどでの使用を想定した開放感のあるスタイルに仕上げられています。
インテリアも特徴的です。シートは、1889年創業のイタリアの家具ブランド「ボナチーナ(Bonacina)」が手作業で製作。天然ラタンのほか、太陽光や潮風などに強いアウトドア向け素材「ポリコア(Polycore)」も用意されています。
また、屋外での使用を考慮したマリアフローラ(Mariaflora)製の撥水ファブリックや、船舶にも用いられるイタルデック(ItalDek)製フロアマットなど、ビーチカーらしい素材が採用されています。
そして今回公開されたホット・ラボ・ヨット・デザインとのコラボレーション仕様では、こうした海とのつながりがさらに強められました。
テーマは、ヨットでのライフスタイルに溶け込む「ヨット・トイ」です。
ボディは船体と海面の境界をイメージし、水面を境に上下で分かれて見えるようなカラーリングを採用しています。

室内では、往年のイタリア製モーターボートから着想を得た「ヘリテージ・ウッデン・トンネル(Heritage Wooden Tunnel)」と呼ばれる木製センタートンネルを装着。雑誌などを収められる収納スペースを組み込み、オプションでボトルホルダーも用意されます。
ステアリングにはクラシカルなナルディ(Nardi)製ウッドステアリングを採用し、フロアにはブルーとホワイトを組み合わせたイタルデック製の船舶用素材を使用。
さらに車内側面には、伝統的な船乗りの結び目から着想を得たロープを取り入れるなど、細部までマリンテイストで統一されています。
シートなどに用いられる「シーア(Scia)」と名付けられた新しいアウトドアファブリックも、このプロジェクトのためにガレージ・イタリアがデザインし、マリアフローラが製作したものです。
その模様は、船が水面を進んだ際に残す“航跡”をモチーフにしています。
一方、500スピアッジーナは電動パワートレインを採用しています。最高出力10kWのモーターをリアに搭載する後輪駆動で、最高速度は75km/h、一充電での航続距離はWLTPモードで140km。充電時間は2.75kWの充電器を使用した場合で約4時間とされています。
ガレージ・イタリアによると、生産台数は年間20台に限定。ボディカラーや内装、素材などは好みに合わせて細かくカスタマイズできます。
車両価格は8万5000ユーロ(税別)からと案内されています。日本円では約1510万円(2026年10月上旬時点の為替レート)です。
注文から納車までは、およそ4〜5か月とされています。全長3mにも満たない小さなボディに、ドアのない開放的なスタイルとイタリアらしいクラフトマンシップを組み合わせた500スピアッジーナ。
今回のホット・ラボ・ヨット・デザインとの仕様は、道路を走るクルマとヨットの世界を結びつけた、500スピアッジーナならではの個性的な一台となっています。
Writer: くるまのニュース編集部
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