三菱「“新型”パジェロイオ」復活に期待! 新型パジェロ“シリーズ化”で「ジムニーノマド」対抗馬に現実味? 5ナンバーボディ×「5速MT&ターボ」搭載仕様もあった旧モデルを振り返る
三菱の本格四輪駆動車「パジェロ」が国内で7年ぶりに復活しました。さらに、パジェロはシリーズとして複数のモデルを国内で展開する予定となっています。そこで思い出すのがかつて販売されていた「パジェロイオ」の存在です。
復活に期待したい「パジェロイオ」
2026年9月に待望の新型が初公開となった三菱のクロスカントリーSUVである「パジェロ」。
新型モデルは高い走破性はそのままに、フラッグシップSUVとしてラグジュアリーさも磨き上げたモデルとされ、上質さが高いレベルとなっている一方で、価格は800万円に迫るなど、上位のクラスとなりました。
ただ、三菱はこのパジェロを「シリーズ」として展開することを発表しており、パジェロよりコンパクトで安価なサイズのモデルの登場も、有力視されています。
そこで、思い出すのが過去に販売していた「パジェロイオ」です。復活が待ち遠しいパジェロイオについて、振り返ってみたいと思います。
パジェロイオは1998年6月に、「パジェロジュニア」の実質的な後継車種として登場しました。
パジェロジュニアは軽自動車の「パジェロミニ」をベースに、1.1リッター4気筒エンジンの搭載や、大型ボディパネルで小型車に仕立て直したモデルでしたが、パジェロイオは専用のビルトインフレームタイプのモノコックボディを採用。
搭載されるエンジンは1.8リッターで当時の三菱の最先端技術を用い、「GDI」と名付けられた直噴タイプのものを採用し、駆動方式はパジェロ譲りの「スーパーセレクト4WD」が搭載されていました。
当初は3ドアのみだったパジェロイオでしたが、登場から2か月遅れで5ドアモデルを追加したほか、1998年10月には4速ATのみだったトランスミッションに5速MTも追加されています。

またパジェロイオは海外でも生産がなされており、欧州ではイタリアのカロッツェリアとして知られるピニンファリーナが生産を担当。
そのため、欧州では「パジェロピニン」という名前で販売されていたほか、欧州仕様のグリルを備えたモデルが「パジェロイオ ソレント」として日本でも販売されていました。
1999年8月には、街乗りがメインのユーザーに向けて2WD(FR)をエントリーモデルとして追加し、全車オートエアコン化にするなど商品力を強化。
2000年6月のマイナーチェンジでは内外装の意匠変更に加え、エンジンを1.8リッターから2リッターへと置き換え、翌月には世界初の量産型直噴ガソリンターボエンジンとなる1.8リッター GDIターボエンジンを搭載するグレードを追加するなど、先進性も兼ね備えたモデルとなっていました。
その後は2002年9月に3ドアと2WDモデルを廃止ながら、エントリーグレードとして1.8リッターのNAモデルを再設定するという小変更などを行い、2007年夏ごろまで生産が続けられました。
なお、ブラジルでは日本で終売となったあとも現地で生産が続けられ、独自のデザインが与えられるなどしながら、2014年ごろまで製造・販売が続けられるロングセラーモデルともなっていたのです。
現時点では新型パジェロシリーズにどのようなモデルが追加されるのかはまだ明らかになっていませんが、スズキ「ジムニー」シリーズの小型車モデル「ジムニーシエラ」と5ドアロングボディモデル「ジムニーノマド」が大ヒットしている現状を受けると、こうした小型車枠に収まるコンパクトな本格四輪駆動車は、一定数の支持を獲得するかもしれません。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。




















