米国LAマルホランドドライブとダートで実証! トライクってこんなにもスポーティで面白い!!「カンナム ライカー」試乗

BRPジャパンは、3輪ビークル「Can-Am Ryker(カンナム ライカー)」を2019年春に国内市場に投入予定です。注目のニューモデルをアメリカ・カリフォルニアでいち早く試乗してきました!

このスポーティさ、マルホランドドライブがよく似合う!

 ロサンジェルス近郊マリブマウンテンにあるマルホランドドライブは、カリフォルニアの走り屋たちが集まる有名なワインディングです。バイクもクルマも勢いよくスッ飛んでいきますが、カンナム ライカー(以下:ライカー)だって負けてはいません。

 ロータックス製の900cc並列3気筒エンジンは低中回転域から力強く、タイトコーナーからの立ち上がりも図太いトルクで加速。高回転域では胸の空く伸びを感じます。

「Can-Am Ryker(カンナム ライカー)」と試乗する筆者(青木タカオ)

 ハンドリングは速度が上がって、タイヤが転がっていくほどに軽快となり、旋回時はイン側のグリップを引くかアウト側のグリップを押し出すような力の入れ方です。これはトライク特有と言えるでしょう。

 アクセルを開けるタイミングとタイヤの切れ角を上手くマッチさせつつ、シートやステップへの荷重をコントロールするライディングはスポーティそのもので、奥深く飽きません。

 フロント2輪の絶対的なグリップ力と車体がバンクしないという特徴があるため、モーターサイクルに近いようで若干異なり、独特の楽しさがそこにはあるのです。

より手軽なモデル、それがライカー

 フロント2輪、リア1輪のスリーホイーラーは、最近ではヤマハが「NIKEN(ナイケン)」を発売し、話題となっていますが、スノーモービルや水上バイク、ATV(四輪バギー)などのレジャービークルを手掛けているカナダのBRP社は、2007年に「Can-Am Spyder(カンナム スパイダー)」を発売し、トライクでのスポーツライディングを提案してきました。

 ナイケンは車体をオートバイのように傾けて曲がりますが、カンナムは車体がバンクせずハンドルを切ることによって進行方向が決まるという大きな違いがあります。

 カンナムのトライクは、ライカーが登場することによってスパイダーとの2本立てとなり、ラインナップがより充実しました。スパイダーが搭載するエンジンもロータックス製の並列3気筒ですが、排気量は1330ccと大きく、車格も四輪のオープンカーといった雰囲気です。

Can-Am Ryker(カンナム ライカー)

 それに比べてライカーは、ホイールベースこそ1709mmと変わらないものの、全長2352mmとコンパクトなスタイルで、スパイダーF3と比較して290mm、ツアラー仕様のスパイダーRTと比べれば308mm短縮化されています。

 また、トランスミッションもスパイダーでは6速セミオートマかマニュアル式でしたが、ライカーではオートマ仕様のみ。より操作をイージーにしているのも見逃せません。

 今回乗ったのは900ccモデルですが、2気筒600cc搭載車も設定され、よりリーズナブルな価格帯で発売される見込み(価格未定)なのも嬉しいかぎりです。

“本格派”なトライクバイク「カンナム ライカー」の画像を見る(15枚)

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