トヨタの「“超レトロ”最高級モデル」!? 全長4.9m級ボディ&「旧車デザイン」採用! 豪華すぎる「赤レザー&ウッド内装」もイイ「クラシック」とは
近年、人気を集めている現行車などの高年式車をベースにクラシカルな外観を与えたカスタマイズカー。そんな技法をメーカーが本気で行ったモデルが1996年に発表された「トヨタ クラシック」でした。どのようなクルマなのでしょうか。
「“超レトロ”最高級モデル」!?
近年、人気を集めている現行車などの高年式車をベースにクラシカルな外観を与えたカスタマイズカー。これは高年式車ならではの装備や信頼性、イージードライブなどの性能はそのままに、レトロな雰囲気をまとったクルマに乗れるというのが最大の魅力です。
そんな高年式車をベースにクラシカルなカスタマイズを施し、メーカーが本気で作ったモデルが1996年に発表された「トヨタ クラシック」でした。
このトヨタ クラシックは、当時トヨタが市販を開始してから60周年を迎えたことを記念して100台限定で生産したもので、生産を担当したのはトヨタテクノクラフト(現トヨタカスタマイジング&ディベロップメント)。
モチーフとなったのは、その60年前にトヨタが初めて市販した「トヨダAA型乗用車」であり、現代のクルマでは見ることができない個性的なデザインをまとっているのが最大の特徴でした。
そんなトヨタ クラシックのベースとなったのは、なんとピックアップトラックのハイラックス(5代目)のダブルキャブモデルで、選ばれた理由はトヨダAA型乗用車に寸法が似通っていたからというもの。
またハイラックスはラダーフレーム車ということでトヨダAA型乗用車と同じ構造だったこともありますが、ラダーフレーム車であれば上物であるボディはある程度自由に変更できるという点も理由のひとつだったのかもしれません。
そんなこともあってトヨタ クラシックのエクステリアはベースのハイラックスの面影を微塵も感じさせないものとなっており、インテリアもメーター周りにベース車の雰囲気を残すものの、インパネは木目調のパネルが与えられ、シートは本革となるなど高級感のある仕上がりとなっていました。
その一方でパワートレインはハイラックスのものをそのまま使用しており、エンジンは直列4気筒OHVの2.0リッターガソリンエンジンで最高出力97PS、最大トルク16.3kg・mと慎ましやかなものでしたが、トヨダAA型乗用車の心臓部も直列6気筒3.4リッターと排気量こそ大きかったものの、最高出力65HP、最大トルク19.4kg・mと、スペック的にも近しいものだったのです。

このようにこだわりが詰まったトヨタ クラシックの価格は800万円とかなり高額でしたが、製造工程の多くが手作業で行われており、一説にはこの金額でもほとんど利益はなかったといわれるほど。
限定100台だった上に登場から30年が経過しているだけに、見かける機会も激減していると思われるトヨタ クラシックですが、中古車としては定期的に流通しているようなので、気になる人はチェックしてみてはいかがでしょうか。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。



























