日産がGoogleサービスを利用できる次世代車載システムを2021年から搭載と発表 1年後には9割の車種に投入か

ルノー・日産・三菱のアライアンスはコネクティッドカー戦略の一貫として、クルマでGoogleのアプリをシームレスに利用できる次世代インフォテイメントシステムを、2021年から搭載予定と発表しました。

無線通信アップデートや遠隔診断システムにGoogleサービスを融合

 2018年10月19日、ルノー・日産・三菱のアライアンスは、推進しているコネクティッドカー戦略の一貫として、クルマでGoogleのアプリを利用できる次世代インフォテイメントシステムを、2021年から搭載予定と発表しました。車内で「Googleマップ」「Google Play」「Googleアシスタント」がシームレスで利用可能になる見込みです。

ルノー・日産・三菱がGoogleのサービスに対応したシステムを搭載と発表(画像はイメージ)

 車内システムにAndroidを搭載してGoogleが提供するサービスを利用することはすでに一般的に行われています。しかし、今回発表のものと既存のものが違う点は、ルノー・日産・三菱の3社で「アライアンス・インテリジェント・クラウドプラットフォーム」を立ち上げ、無線通信アップデートや遠隔診断を容易にする機能など提供し、その上でシームレスにGoogleサービスが利用できることとなります。

 これは「Googleマップ」「Google Play」「Googleアシスタント」がシームレスに利用できるほか、「Google Play」については自動車専用に設計されたアプリのストアが提供されます。

 アプリのストアが提供されることで、カーナビゲーションシステムには「Googleマップ」だけでなく、全く別のナビゲーションアプリなど、ユーザーの好きなものに入れ替えて使うことができ、必ずしもGoogleのサービス利用に限定されているわけではありません。これによりユーザーの選択肢が広がるとしています。

 また、Googleが将来、他のメーカーと提携を同時に行ったとしても、ユーザーインターフェースが3社のアライアンス独自のものとなるため、ユーザーにとって同じものが提供されるわけではないとしています。

2021年から搭載し2022年には90%の車種を網羅

 具体的な次世代インフォテインメントシステムの提供スケジュールは、2021年から搭載予定で、2022年には日産、ルノー、三菱を含むアライアンスの90%がコネクティッドカーになることも明らかにされました。

 搭載まで約3年と時間がかかる点については、車載機器には高い信頼性が求められ、屋外を走るものだけにさまざまな環境にさらされているため、開発期間が長くなるとのこと。通常のスマートフォンやアプリのような短期間ではできないとしています。

 今回、次世代インフォテイメントシステムの説明を行なったのはアライアンス グローバルバイスプレジデント(AGVP)のカル モス氏でした。東京大学で博士号を取得するなど日本での生活経験があり、前職ではメルセデス・ベンツ「Aクラス」のインフォテイメントシステム「MBUX」を手がけています。

 カル氏はコネクティッドカーについて「ひとつの機会」として捉え、「アフターセールスや、クルマの使用状況に応じた保険などのサービスを会社として提案できる」と話しており、ユーザー体験向上の一方でビジネス面での機会増加にも期待をしているといいます。
 
【了】

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