開店前から21人待ち! 駐車場が満車になる昭和のドライブイン「たちばな屋」に大注目! お目当ての「1000円馬刺し定食」が文字通り“最高”すぎた!
昭和という時代の“空気感”を色濃く残すドライブインは、ある種のノスタルジーや普段は見過ごしがちな大切なモノを思い出させてくれる気がします。今回は、切り落とし直後のボリューミーな「馬刺し定食」を堪能できる、「ドライブイン たちばな屋」(山梨県甲府市)に“ゲートイン”してみました。
馬文化が古くから根付いている山梨県甲府市
高度経済成長期のマイカーブームとともに激増したドライブインは、現在ではその役割を「道の駅」やサービスエリアに譲り、全国で200店舗程度にまで減少していると言われています。
その一方、現存するドライブインは、素朴ながらも温かみのある料理や独自のサービスによって、多くのファンから根強く支持されているのです。
富士五湖のひとつ・精進湖から甲府市へとつながる「精進ブルーライン」(国道358号)沿いに位置する「ドライブイン たちばな屋」は、切り落とし直後のボリューミーな「馬刺し定食」を堪能できる“昭和のドライブイン”。
馬刺しといえば、熊本県のイメージが強いかもしれませんが、山梨県は日本書紀に記された「甲斐の黒駒」や武田信玄の「騎馬軍団」など、馬文化が古くから根付いている土地でもあります。
そして、馬刺しあるいは“人馬一体”をイメージしながら駆け上がっていくワインディングでは、いつもよりスムーズかつリズミカルなコーナーリングを楽しめるかもしれません。
![丁寧に切り落とされた「馬刺し」は、見ているだけでパワーをもらえそうです[「ドライブイン たちばな屋」(山梨県)/Photo:のぐちまさひろ]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2027/06/20260618_DRIVE-IN_TACHIBANA-YA_000.jpg?v=1781763227)
「注意書き」から読み取れる、美味しい馬刺しの秘密
同店の営業時間は、11時30分~15時30分のみ(木曜定休)。
この日は余裕をもって11時前に到着したのですが、すでに多くの先客がいらっしゃって、筆者は8人目。その列は開店10分前の時点で21人にまで伸び、駐車場がいっぱいになって引き返すクルマが出るほどの盛況ぶりでした。
入口の自動ドアには、複数の「注意書き」が張り出されているものの、煩わしい印象はまったくありません。
そこに記されているのは、オーダー方法と切実なお願い、新鮮で美味しい馬刺しの秘密です。
そう、同店は人生の大先輩であるご夫婦が切盛りされているので、できることは全てセルフで行います。
「馬刺し定食」は驚きの1000円!「もつ煮」を追加するのもオススメ
店内に足を踏み入れると、すぐ目の前に「注文シート」が置かれたカウンターが現れるので、オーダーの品を心に決めておいた方がスムーズです。
注文シートに「オーダーの品」と「名前(ひらがな)」を記載し、カウンターに提出すればオーダー完了。その際には、念のための「オーダー番号」も告げられます。
そして、料理が出来上がると名前を呼ばれるので、カウンターまで受け取りに行きます。
鮮度が命となる「馬刺し定食」(驚きの1000円!)は、オーダー後にひとつひとつ丁寧に切り落とされていきます。そして、この日は10人中の8人がオーダーした名物でもあるので、提供までに時間がかかるのは当然です。
ちなみに残る2人は、「えびフライ定食」(900円)と「カツカレー」(1200円)をそれぞれオーダー。
また、馬刺し定食に「もつ煮」(600円)を加えた、実にナイス&めちゃくちゃ羨ましいオーダーをされている方もいらっしゃいました(くぅ~、失念してました)。
というわけで、昭和の空気感や近くを流れる「芦川(あしがわ)」のせせらぎを楽しみながら、のんびりとした時間を過ごします。ただし、この日はテレビの音に加え、4人のおばさま軍団の話声がわりと響いていました(いや、ぜんぜん不快ではありませんので念のため・笑)。
一方、厨房の中では、職人気質を漂わせるおじいさまが、黙々と調理を進めてくれています。
折り重なった“馬刺し軍団”とともに至福の時間へ
待つこと約30分。「名前」を呼ばれた瞬間、少しかかり気味の競走馬のごとく、足早にゲート(カウンター)へと向かいます。
そして、赤が映えるカウンターからは、折り重なった“馬刺し軍団”が飛び出してきました。
まずは何もつけず、馬刺しそのものの旨みをじっくりと味わいます。
しなやかに切り落とされた馬刺しは、トロっとした食感と噛みしめるほどに感じる“馬”のエネルギーに、思わずニンマリ。お次はショウガ醤油であっさりめに、さらにニンニク醤油でガツンと味わっていきます。ふぃー、まさに至福の時間です。
馬刺しの下には薄くスライスされた玉ねぎが敷かれていて、馬刺しとの“折り合い”もバッチリ。
馬刺しとゴハンの組み合わせは人生初だったのですが、白米の甘みと、ショウガ&ニンニク醤油に浸した馬刺しが、“直線一気”のスパートを促します。
いやはや、大・大・大満足!
会計時にカウンターの奥を覗き込み、「ごちそうさまです。美味しかったです!」と伝えると、おじいさまが「ニカッ」と微笑んでくれました。
その少し照れたような笑顔は、会心の手綱さばきを見せた、“昭和”のベテラン騎手のようでもありました。

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■ドライブインたちばな屋
所在地:山梨県甲府市梯町7
営業時間:11時30分~15時30分
定休日:木曜
Writer: のぐち まさひろ
ゴルフとサウナと愛犬のチョコをこよなく愛するライター&ディレクター。20年ほど従事したクルマ系メディアの編集者からフリーランスになり、これから何をしていこうか色々と妄想中。SAJスキー検定1級/国内A級ライセンス/小型船舶2級/サウナスパ健康アドバイザー所持。ホームコースは「南総カントリークラブ」で、直近1年間のハンデ推移は「7.7」→「8.6」→「7.1」→「5.6」。














































































