クルマは所有よりシェアする時代へ 自動車メーカーも参入するカーシェアリングが拡大する理由とは
カーシェアリング事業が拡大した理由とは
カーシェアリング事業が拡大している背景には、どのようなものがあるのでしょうか。業界最大手のタイムズカープラスを運営するパーク24に話をうかがいました。
――カーシェアリングの会員数は急激に伸びていますが、その理由はなんでしょうか。
カーシェアリングのサービス拠点、車両数が増加したこと、および利用が簡易であることが要因であると考えています。また、シェアリングサービスに対する人々の認識が大きく変わったことも要因です。駐車場代やガソリン代、保険代といった固定費がかからない、カーシェアリングの経済合理性に魅力を感じられた方が利用するようになったという面もあると思います。
自動車メーカー自らが、カーシェアリング業界に参入する動きも出てきています。10代会員の割合の高さからみても、今後会員数はさらに増えていくと予想できます。とくに、都市部ではカーシェアリングが当たり前、という時代もやってくるかもしれません。
――今後のカーシェアリングサービスに向けた取り組みはありますか。
公共交通とカーシェアリングを組み合わせて移動することにより、移動の効率化、環境負荷低減が図れます。駅近くや空港にカーシェアリング車両を配備できれば、利用者にとっての利便性も高まるので、公共交通との連携をさらに強化していきます。
――カーシェアリング会員の見通しについて教えてください。
配備車両数の増加に比例し、会員数も増加傾向にあります。今後、当社は配備車両を増やしていくことから、この傾向は続くと思われます。
加えて、カーシェアリングに参入する事業者が増えていることから、今まで以上にカーシェアリングを目にする機会や触れるきっかけが増え、会員数の増加が加速する可能性もあると考えております。
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マイカー所有やカーリース、レンタカーとは違う新サービスとして、確実に市場を拡大しているカーシェアリングの世界。今後は、自動車メーカーを巻き込んだ形で発展していくのかもしれません。
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