三菱が「パジェロ投入」を明言! 7年ぶりに復活する「本格クロスカントリーSUV」は「三菱のフラッグシップモデル」としてデビューへ 「シリーズ展開」も予告
三菱自動車工業は新中長期ビジョンの発表で、新型「パジェロ」の今年度中の導入を明らかにしました。
「パジェロ」正式に復活へ
三菱自動車工業(以下、三菱)は2026年5月29日、新中長期ビジョン発表の場で、新型「パジェロ」の導入を明言しました。また同日に新型パジェロを2026年秋に世界初公開すると予告しています。
日本では2019年に惜しまれつつ生産終了したパジェロが、7年ぶりに正式に復活することになります。
パジェロは1982年に登場した本格クロスカントリーSUVです。
1950年代に当時の警察予備隊(現:自衛隊)に納入された経歴を持つ三菱「ジープ」に端を発するモデルで、旧来のジープを一新し、乗用車のような都会的なスタイルと本格的な悪路性能を特徴としています。
以後、三菱を代表する車種として、長らく同社のフラッグシップ(旗艦)モデルに位置し、三菱ブランドを牽引する存在となっていました。
またパジェロはモータースポーツにも積極的に参加しており、長距離の悪路を走破することから世界で最も過酷といわれる「パリ・ダカールラリー(現:ダカールラリー)」で幾度もの総合優勝を獲得。輝かしい結果を残すとともに、信頼性とともに知名度を残すことになります。
1991年に登場した2代目では、当時のオートキャンプブームやRV(現在のSUV)ブームも相まって、高額で大柄な車両ながら、一時は新車販売台数ランキング1位につけるなど、大ヒットを記録します。
その後、1999年には3代目、2006年には4代目が登場。卓越した悪路性能を進化させ続けました。
4世代では世界170以上の国と地域で累計325万台を販売し、世界においても三菱ブランドの知名度を向上させました。
しかし、製造を担当していた岐阜県の子会社「パジェロ製造」が工場を閉鎖することとなり、日本仕様車は2019年9月に生産終了。台数限定の最終記念車「ファイナルエディション」をもって、日本での販売を終了しました。
2021年7月には輸出向けのモデルの生産も終了され、初代から39年におよぶ歴史に幕を閉じました。

そのいっぽう、パジェロは長らく三菱を象徴する車種であることから根強いファンも多く、かねてより復活を願う声が多数寄せられていました。
折しも三菱は軽SUV「デリカミニ」や四輪駆動ピックアップトラック「トライトン」など、1990年代から2000年代初頭にかけてのような「三菱らしい車種」を相次いで発売していることからも、三菱の取り組みに期待されているところでした。
そんななか、2025年の秋頃に新聞やテレビなど、一部のメディアで「パジェロ復活」と報道され、徐々にパジェロ復活への機運が高まっています。
2025年10月の「ジャパンモビリティショー2025」では、三菱ブースの報道向け発表会で、プレゼンテーションの最後に大型SUVの姿が映されたほか、2026年1月1日には、大型SUVの走行シーンを収めた動画を公開するなど、徐々にその登場の現実味が増していました。
さらに同月の「東京オートサロン2026」では、加藤 隆雄社長(当時)が2026年に新型クロスカントリーSUVを投入する計画を示し、パジェロファンを再び大いに湧かせています。
続く2025年3月開催の自動車イベント「オートモビルカウンシル2026」では、初代および2代目パジェロを展示したほか、パジェロの源流となった1953年式の「J11デリバリ・ワゴン」や1973年にはじめて「パジェロ」の名称を用いたコンセプトカー「パジェロI」が登場。
開幕時の報道向けカンファレンスの場では、今年4月より社長へ就任した岸浦 恵介氏が「新型クロスカントリーSUVを年内発売する」と明言しており、新型パジェロの登場はほぼ確実視されていました。
そして今回、新中長期ビジョンでパジェロを今年度中に投入すると明らかにしました。
新中長期ビジョンでは、ブランド価値訴求不足を課題として掲げており、「尖った商品・ブランドの強化」を目指すとしています。
そのなかで、「三菱自動車らしさ」を体現する商品としてパジェロの名を掲げており、さらにパジェロ単体ではなく、「シリーズで投入」することも明かしています。
かつてパジェロは小型車の「パジェロイオ」「パジェロジュニア」、軽自動車の「パジェロミニ」などを展開しており、現時点では未定なものの、フラッグシップのパジェロを中心に複数のラインナップが設定されるようです。
なお、同日にはティザーサイトもオープンしました。新型パジェロのヘッドライトが写し出されており、パリ・ダカールラリーで活躍し、現在は三菱自動車に所属する増岡 浩氏のコメントが掲載されています。
新型パジェロは日本でも販売しているピックアップトラック「トライトン」のラダーフレームをベースに改良を施し、キャビンや前後サスペンションなどを専用開発したことで、悪路走破性はもとより、上質かつ快適な乗り心地を実現。
三菱の冒険心と挑戦心を象徴する新たなフラッグシップモデルとして開発を進めているとしています。
詳細は2026年秋にあらためてアナウンスされるものと見られます。
※ ※ ※
今回の発表に際し、三菱自動車工業の加藤 隆雄 代表執行役CEOは以下のようにコメントしています。
「パジェロは、販売終了後も復活を望む声が多くありました。我々としても改めて、商品ラインナップをお客様の希望に沿ったものにする必要があるのではないかと協議を重ね、今回パジェロとして復活させた方がよいだろうという判断をしました。
我々のコアなファンには一旦離れられたお客様もいると思うので、その方たちに戻ってきてもらうために、また新たに興味持ってもらう方が増えることに期待しています」。
Writer: くるまのニュース編集部
【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。

















































