高速料金、今日からお盆渋滞緩和へ「休日割」適用 SA/PAの混雑緩和に駐車枠増設対応も
高速道路のサービスエリア・パーキングエリアは、トイレや休憩、給油などに不可欠な場所です。しかし、混雑が予想される場合は、どのようにしたらスムーズに利用できるのでしょうか。
お盆渋滞緩和へ変則的に平日に「休日割引」
お盆期間の通行量分散による渋滞緩和策として、ネクスコ東日本、ネクスコ中日本、ネクスコ西日本では、平日である本日9日(木)から『休日割引』の適用をスタートしました。通常なら2018年8月11日(土)と12日(日)が休日割引に該当する日程ですが、その日程では適用せず、9日(木)と10日(金)、に休日割引を適用するとしています。
高速道路を管理しているネクスコ各社は、「下りは11日(土)、上りは14日(火)が渋滞のピークになると予想しており、ETCの利用の方に少しでもピークを避けて高速道路を利用いただくために、はじめて『休日割引』を平日にずらして実施します」と話します。
しかし、休日をうまくコントロールできない方も多いと思います。高速道路の渋滞で一番困るとの声が多いのが「トイレ」です。高速道路のサービスエリア・パーキングエリア(以下:SA/PA)は一定の距離ごとに設置されていますが、お盆期間などでは、混雑や満車になってしまうところもあります。このような時の対処法などはないのでしょうか。
まず前提として出発地から目的地まで、余裕を持って到着出来るように運転計画を立てることが重要です。高速道路を管理するネクスコ各社では、お盆、年末年始、GW期間といった混雑集中時期における渋滞予測を発表しています。
また、SA/PAでは、混雑状況に応じてさまざまな対策を実施しているといいます。ネクスコ東日本広報課の川上氏は「SA/PAでは、基本的に駐車台数枠があります。しかし、通常の白線枠では足らない場合、レイアウトを変更して枠を増やすなどの対応をしています。また、駐車場整理員による誘導や本線上の『休憩施設混雑情報板』により混雑緩和を図るようにしています」と話します。
SA/PAに入るため、いちばん左の車線を走行したまま順番待ちの渋滞にはまってしまったあとでは、SA/PAに入らず再び本線に安全に戻ることは難しく、大変危険です。そうような事態にならないためにも、事前の混雑情報板を見ておくことが重要です。
SA/PA混雑対応は事前の情報収集と早めの行動を
SA/PAに入ったものの駐車場所がなく、しかもトイレなど緊急事態が重なるということもあるかもしれません。そのような場合は、「混雑するSA/PAは駐車場整理員がいるので指示に従ってほしい」とのことです。
その他、ネクスコ東日本では、混雑が予想される期間に、臨時トイレの設置、大型車駐車枠の確保といった対策も行なっているそうです。
前出の川上氏によれば「SA/PAの混雑情報は、JARTIC(日本道路交通情報センター)のウェブサイトから地域ごとにリアルタイムで知ることもできます。また、トイレ休憩では有名どころのSA/PAに入らず、小さめなPAの方が比較的空いていることもありますので、早め早めの行動をおすすめします」とアドバイスいただきました。
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