中古車を安く買える時期はいつ? お得に中古車を買うためのおすすめ時期やタイミングを紹介
中古車をお得に買うためには適切な時期・タイミングを逃さないことが重要です。この記事では安く中古車を購入する上で知っておきたい、中古車購入の狙い目の時期やタイミングを解説します。
中古車の価格(値段)はどうやって決まるのか
中古車の価格は、中古車を買いたいという「需要」と、中古市場の在庫台数や流通量の「供給」とのバランスによって決まります。
中古車を購入したい人(需要)が多いのにも関わらず、販売できる中古車の台数(供給)が少ない場合は、中古車の相場価格は高くなります。
反対に、中古車を購入したい人が少なく需要が低い状態で、中古車の在庫が多く供給が増えてしまっている場合は、中古車の相場価格は安くなります。
また、基本的に中古車は走行距離が短くても、年数が経つと少しずつ価格は下がっていきます。
ただし、経過年数に比例して下がる一方で、中古車価格は需要と供給の影響も並行して受けるため、直線的に価格が下がることはありません。
このように中古車価格は、需要と供給のバランスにより価格を多少上下させながら、徐々に価格を下げていきます。
つまり、需要と供給のつりあいと中古車の年式によって価格が決定されるのです。
中古車価格は1年を通じてどのように推移するのか
実は中古車需要の傾向は、1年を通じてほぼ習慣化されています。
一般的には年度末の決算月となる3月は新車、中古車が1年の中で最も売れる繁忙期で、次に車が売れるのは半期決算となる9月です。
その一方で、中古車の販売台数が最も少なくなるが10月~11月です。
中古車が最も売れる3月の翌月以降の4月~5月は需要が一旦落ち着くので、新車ディーラーや中古車販売店は閑散期を迎えます。
中古車販売店はこの時期、繁忙期の決算期に買取、下取りを行った車が在庫になり始める頃でもあるため、供給量は多くなる傾向があります。
また、新車ディーラーが決算期に自社登録を行った登録済み未使用車が中古車販売店に並び始めるのも決算期直後のこの時期です。
こうした供給過多で需要も減少する4月~5月の閑散期が、中古車価格が1年を通じて最も安くなるとされています。
4~5月以降は、ゴールデンウィークや夏の大型連休前の駆け込み需要、ボーナス支給、半期決算などの中古車需要が増える時期と、それ以外の需要が低下する時期とで中古車価格が上下します。
ただし、中古車価格が安く推移する時期にどんな車でも必ず安く購入できるという事ではありません。
人気の車種やモデル、年式の新しい車は需要や時期によって変動することはあまり無く、通年で値段が下がりにくいため注意が必要です。
中古車が安く買える時期
中古車が安く買える時期は、決算期といった毎年定期的に訪れるものもあれば、為替相場の変動などによって不定期に訪れることもあります。
決算期(3月・9月)の中古車購入はお得?
実は新車購入と比べた時、決算期に中古車を安く購入するのはなかなか難しいとされています。
3月は新車販売が1年のうち最も実績を求められる繁忙期に当たり、中古車の相場は他の時期と比べると割高傾向になります。
しかし、3月の中古車販売店は全国的に買取や下取りで在庫が潤沢なため、3月に中古車を購入したいという場合は、価格を含めてたくさんの選択肢からお気に入りの一台を探すことができるというメリットがあります。
円高・円安と中古車価格の関係性
日本から海外へと輸出される中古車は年間約130万台にものぼり、為替相場が中古車価格へ与える影響は非常に大きいです。
円高になると海外への輸出がしづらくなり国内の中古車在庫が増えるため価格は安くなり、反対に円安になると価格は高くなります。
したがって、中古車を安く購入するためには円高の時期が狙い目といえます。
中古車価格が安くなるタイミング
ここからは中古車価格が安くなるタイミングがどのようなときか解説します。
大型連休後
ゴールデンウィークやシルバーウィークなどの大型連休前には中古車の駆け込み需要が発生します。
ところが、大型連休が終わると販売店は閑散期を迎えて一気に中古車の需要が低下するため、大型連休開けには中古車価格が安くなる傾向があります。
さらに、シルバーウィークは半期決算のタイミングと同じ時期になることが多く、売上を上げたい販売店は大幅に値下げを行うこともあり、中古車価格が大幅に下がることがあります。
ボーナス支給前
ボーナス支給前のタイミングは、多くの人が買い控えを行う時期です。
ボーナス支給額が確定する前のタイミングでは中古車購入の意欲が大きく低下すると言われており、中古車需要が大きく落ち込むため中古車価格が安くなるとされています。
このタイミングで購入できる準備が出来るのであれば、大幅な値下げで中古車を購入することも可能です。
モデルチェンジ後
車はリリース後にもエンジンから内外装まで仕様変更を加える「モデルチェンジ」を行います。
モデルチェンジ以前の車は「旧型」になるため、新車購入ではモデルチェンジ後の新型車が購入されることがほとんどです。
すると、旧型となった車が中古車市場に出回りやすくなると同時に価格も下がります。
旧型でも構わないという方は、モデルチェンジ後のタイミングが買い時といえます。
中古車が安い時期に買う時の注意点
安い時期やタイミングだからといって、一概に価格だけで中古車の購入を決めることはおすすめできません。
当然ながら安いには安いなりの理由が存在しています。
中古車価格が安くなる時期やタイミングで行われる価格調整程度の値下げであれば何の問題はないかもしれません。
しかし、車の性能や機能に関わる値下げと時期、タイミングを見誤ると大きなリスクとなってしまいます。
現在の価格のみならず、最終的なコストパフォーマンスも踏まえて検討を行うことが重要です。
また、中古車が安い時期は希望する車種が見つからない場合もあります。
中古車が安くなる時期は中古車販売店の繁忙期の“後”であることがほとんどで、人気車種や状態の良い車は既に売れてしまっているケースが多いです。
そのため、価格が安い時期に在庫が残っている中古車は、不人気車や状態の悪い車に偏っている可能性があります。
欲しい車にこだわりがある方は、あえて安い時期に絞って車を探すことはおすすめできません。
車種タイプによって異なるおすすめ時期
軽自動車
軽自動車は年明けから春先にかけて、就職・転勤などの生活様式の変化に伴い取引が活発になるため、日常生活に車が必須な郊外地域では値引きがしやすくなります。
また、3月の決算期に向けて一台でも多く売りたい販売店は、比較的台数を売れやすい軽自動車の販売に注力することがあります。
さらに、短期間で納車が可能な展示車や新古車の軽自動車を狙うことで、希望するような値引きを引きを期待することができます。
4WD・SUV
中古車は車種やタイプによっては、季節で需要が変動するものもあります。
その代表的なものが「ランドクルーザー」や「ジムニー」などの4WD・SUVです。
これらのSUVは降雪地帯でのレジャー用途を中心に冬季に需要が増加するため、中古車販売店はSUVの繁忙期に向けて秋ごろから仕入れに積極的になっていき、10月から翌年2月頃までは供給量が減るため中古車価格が値上がりする傾向があります。
しかし、冬のレジャーシーズンが終わると需要が低下し、中古車価格も値下がりします。
SUVを購入する場合は、シーズンオフの3月から9月が狙い目です。
オープンカー
オープンカーの需要は4WD・SUVとは反対に3月~9月の春・夏シーズンにかけて需要が増加します。
そして、11月~2月の冬季にオープンカーの中古車相場は停滞する傾向があるので、この時期を狙って価格交渉することで大幅な値引きを期待することができます。
まとめ
中古車を安く買うためのおすすめ時期や、タイミングについて紹介しました。
中古車は年式によっておおまかな価格が決定され、購入する時期やタイミングで需要と供給のつり合いが変動して価格が上下します。
時期やタイミングを見極めることで中古車をお得に購入することは難しくありません。
ただし、先述の通り価格だけで購入を決定することだけは避け、車の状態をしっかりと見定めたうえで購入を決めましょう。
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