中古車は値引きできる? 値引き額の相場から購入時の交渉術まで徹底紹介
クルマを手頃な価格で購入する手段として、中古車を検討している方もいるでしょう。中古車は新車に比べて安価になっていますが、実はさらに値引き交渉を行うと安く購入できる可能性があります。中古車を値引きできる価格の相場や値引き交渉の進め方を具体的に解説していきます。
中古車は購入時に値引きできる?
中古車を購入する際に値引き交渉を行えば、ある程度の値引きには応じる販売業者は多く存在します。
ただし、中古車は既に本体価格が安くなっているぶん、新車と比較すると値引きできる金額は少なめです。
また、走行距離やオプション装備の有無などが車ごとに異なるため、車種や販売店によっては値引きが難しいとされることもあります。
値引き額の相場(割合)はいくら?
中古車の本体価格やオプションの有無によりますが、本体価格の3%~15%ほどが値引き額の相場です。
具体的な金額にすると、安ければ数千円、高ければ10万円~20万円ほどが相場となる値引き額でしょう。
メーカーが量販目的で売り出している本体価格が高い車は、値引き率も高く、お得に購入しやすいといえます。
またミニバンやSUVなど、日本市場で近年人気があるボディタイプの車は、本体価格の15%ほどまで値引きできることがあります。
なお、実際には車種や仕入先の違い、利益率の設定などによって、店によって本体価格が異なる場合があるので注意が必要です。
軽自動車やコンパクトカーなどは、そもそもの価格が比較的安価なため値引き率は低めです。
とはいえ、値引き率の相場はあくまで相場であり、販売店が変われば同じ車種でも値引き率が大幅に変わることはあります。
販売業者ごとの得意分野や仕入れ状況など、値引き額に影響を与える要素は多数存在するためです。
値引き交渉のポイントとコツ
実際に値引き交渉を行う場合、いくつかのポイントを踏まえて実施することで値引き交渉の成功率を向上させられます。
即決で購入する
まず、価格次第では即決するということを営業マンに対して伝えるようにしましょう。
車の購入を前向きに検討しているという印象を与えることで営業マンのモチベーションが向上し、早い段階から値引き交渉に応じてくれる可能性が高いです。
このため、実際に即決できるタイミングで商談を行うことが重要なポイントです。
他の店で見積りを取る
実際に値引きできる価格を判断するには、購入を検討している中古車の買取価格を事前に調べておく必要があります。
中古車の買取価格に関しては、一括査定サイトや買取店で見積りを出してもらうことで調査できます。
店頭販売価格と外部の見積りを比較することで、購入を検討している車の利益率や市場人気などをある程度予測できます。
過度に安い車を避ける
買取価格と販売価格が極端に異なる場合、店頭販売価格が高い、あるいは何らかの理由があって過度に安くしている可能性があります。
相場より高い場合は値引き交渉の材料として使えますが、極端に安い車は修復歴や事故歴がないか、メンテナンスが正しく行われているかなどを確認することをおすすめします。
なお、過度な値引き交渉は販売店やディーラーに悪印象を与える原因になります。車の適正価格を正しく把握し、合理的な根拠を持って提案することが値引き交渉の成功率を向上させるコツです。
値引き交渉にオススメのタイミング
値引き交渉を効率良く実施するコツは、購入する車の流通状況や車に乗り始めるタイミングを考慮したうえで、タイミングを見極めて値引き交渉を行うことです。
納期がはっきりした状態で商談に進むことで、営業マンのモチベーションが向上し、お得な条件で車を購入できる可能性が高くなります。
実際に車がすぐ必要な状況でなければ、月末のタイミングで中古車販売店やディーラーを訪れることをおすすめします。
月末は売上ノルマの達成を目指す営業マンが増えやすいタイミングです。
購入する見込みが高いと判断されれば、値引き交渉に応じてくれやすい状況を作り出せます。
値引き交渉が可能な条件
車種や年式などの条件によっては、値引き交渉が難しくなることがあります。
また市場人気が高い車種、あるいは未使用車は、値引き交渉を断られる可能性が高いです。
未使用車とは、新車ディーラーによって中古車市場に提供された車を指します。
未使用車は市場人気が高く、販売店やディーラーが値引き交渉に応じる可能性が低くなります。
あるいは、買い手が付かずに少しずつ安くなり、既に利益が出ないような価格になっている車は、さらに値引き交渉をすることは難しくなります。
車種や性能にこだわらない人であれば最初から大きく値引きされているとも言える不人気車を購入するという方法もあります。
店頭販売価格から買取店での見積り価格を差し引き、ほとんど差が出ない車は不人気車だと言えます。
あくまで、販売店やディーラーが値引きするメリット、必要性がある状況で値引き交渉を行うことが重要です。
値引き交渉がしやすい時期はある?
メーカーの決算期である2月~3月、大型連休明けの5月は中古車の値引き交渉が行いやすいタイミングです。
中古車販売店やディーラーでは販売ノルマを設けている所が多く、決算期が近くなると早めに車を売りたいと考えるお店や営業担当者が増えてきます。
決算期は他の時期よりも大幅な値引きが行われやすくなるので、値引き交渉を有利に進められる可能性が高いです。
また、大型連休前は新車需要が伸びやすく、多数の車が市場に流通する時期です。
逆に大型連休明けは車を購入する人が少なくなり、中古車販売店やディーラーにとっては在庫が余りやすくなります。
値引き交渉を有利に進めたいのであれば、2月~3月、あるいは5月に購入時期を合わせることがポイントです。
その他、車の年式が古くなる年明けや、ボーナス商戦が起こる夏、冬は中古車価格が下がりやすい傾向にあります。
車両価格以外の値引きでお得に買う方法
車両本体の値引きが難しい場合、オプションサービスや一部諸費用の値引きを営業マンに提案する方法がおすすめです。
各種オプションが付いている車の場合、本体価格とは別にディーラーオプションや修理代金の値引きを提案することができます。
本体価格の割引が難しい車でも、車種によってはオプションを格安料金で付けられる可能性はあります。
また、車体に目立った傷がある場合、安く補修してくれれば購入するといったように条件を付けると修理代金がお得になる場合があります。
諸費用に関しては、車庫証明代行とナンバープレートの発行手続きをご自身で実施することで、手続き費用がお得になります。
販売店やディーラーに依頼する場合、2つの手続きで合計2万円~4万円ほどが手続き費用の相場となっていますが、自分で手続きを行うのであれば、車庫証明代行は2,500円~3,000円、ナンバープレート発行は700円ほどで手続き可能です。
すべて個人で手続きする場合、業者に任せる場合と比べて1万円~3万円ほど安くなるので、手軽に実践できる値引き交渉としておすすめできる方法です。
車庫証明を取得する際は所轄の警察署、ナンバープレート発行を行う際は所轄の運輸局から申請できるようになっています。
車庫証明に必要な書類は警視庁のホームページから、ナンバープレート発行に必要な書類は各地域の運輸局から印刷、確認できます。
中古車の値引き交渉術まとめ
お得に中古車を購入するポイントは、購入する車の適正価格を把握し、即決価格を目標として値引き交渉を行うことです。
また、決算期や大型連休明けなど、販売業者が中古車を「売りたい」と考えるタイミングに合わせて購入を検討することで、値引き交渉を有利に進めましょう。
中古車 値引きに関してよくある質問(FAQ)
中古車は値引きできますか?
中古車の値引き額の相場はいくらぐらいですか?
値引きしてもらいやすい時期やタイミングはありますか?
車両価格以外の値引きはできますか?
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