クルマのサブスク・カーリースに違いはあるのか?新車購入との比較からサービスの選び方まで徹底解説

近年トヨタの「KINTO」や「定額カルモ」などで、注目を浴びているのが「クルマのサブスク(定額サービス)」です。では、昔からある毎月一定額で乗ることができるカーリースとは、どのような違いあるのでしょうか、今回この記事では、話題の「クルマのサブスク」とこれまでにも提供されてきた「カーリース」の違いについて、詳しく解説していきたいと思います。

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クルマのサブスク・カーリースの違いとは?

 カーリースとクルマのサブスクは、月額料金を支払うことで車を借りることができるというサービスモデルとしては、違いはほぼありません。

 ただ、サービスモデルが一緒なだけで、「リース」と「サブスク」は言葉としては別のものになります。

 ここからは両方の言葉の違いを見ていきましょう。

リースとは

 リースとは、一般的にリース会社と契約して機械や設備などを借りるサービスのことを指し、現代でもオフィスのプリンターから農耕機具や建設機械に至るまで様々な個人・会社が利用しています。

 また、広い意味では、「カーシェア」や「レンタカー」もこのリースにあたります。

サブスクとは

 サブスクとは、サブスクリプションの略語で、特定の権利を継続して一定の期間利用できるサービスのことを指します。

 近年人気のネットショッピングでの配送料が無料になる「Amazonプライム」や音楽配信サービス「Spotify(スポティファイ)」、ビデオ配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」もサブスクにあたります。

クルマのサブスク・カーリースの代表的なサービスは

 こちらでは、そんなクルマのサブスク・カーリースの中で、代表的なサービスをいくつかご紹介していきます。

トヨタ KINTO(キント)


 トヨタが2019年から始めたクルマのサブスク「KINTO」。「購入でもシェアでもない、もっと気軽な新しいクルマの持ち方」をコンセプトに、月々の支払いを抑えてトヨタの新車を乗りたい方に向けたサービスを展開しています。

 選べる車種は、トヨタで販売・取り扱っている一部車種が対象で、グレードからボディカラーまで、自由に選択可能。
 
 KINTOでは、ニーズに合わせて「初期費用フリープラン」と「解約金フリープラン」の2つを用意され、メンテナンスに関しては、全国のトヨタ正規販売店で行うため安心して契約車両に乗り続けられます。

 任意保険はKINTOが契約者として団体契約しているため、運転者・年齢・保険等級は問われず誰でも同一料金できるほか、事故を起こした場合も追加料金が発生することはありません。

KINTO公式サイト

オリックスカーリース


 オリックス自動車株式会社が提供する「オリックスのマイカーリース」。国産全車種、全メーカー、全グレード、全カラー、全オプションから選べるのが特徴のカーリースサービスで、車にとことんこだわりたい人におすすめです。

 5年契約のプランを除いて、リース期間終了時に契約車両を自分のものにすることもできるほか、一部中古車プランを除いて、オイル交換・車検が無料になるクーポンが複数枚ついてくるため、一時の大きな出費を心配することなく利用できるのもメリットになります。

 また、新車プランはリース契約開始からしばらく年数が経つと、自由にリース車の乗り換えと返却ができるため、さまざまな車に乗りたい方にもおすすめです。

オリックスカーリース公式サイト

Honda ON


 ホンダが開設した国内メーカー初の新車オンラインストア「Honda ON」。ライフスタイルに応じて選べるサブスクリプションプランが各種用意されており、月額利用料にはカーナビゲーションなどの基本オプション、税金、点検、車検、部品交換などのメンテナンス費用が含まれています。

 車種はプラン別で分かれており軽自動車 N-WGN、N-BOXのカジュアルプラン、コンパクトカー フィットのスタンダードプラン、コンパクトSUV ヴェゼルのアクティブプラン、、コンパクトミニバン フリードのファミリープランから選択可能。

 また、いつでも乗り換えや買取、解約ができ、生活の変化に合わせてプランが変更しやすいのも特徴です。さらに、契約満了時の車両価格保証や免責30万円分まで付帯されており、運転に自信のない方も安心して利用できます。

Honda ON公式サイト

クルマのサブスク・カーリースはサービスごとに何が違うの?選ぶ時のポイントは?


 クルマのサブスクとカーリースは、どちらも月額定額で車に乗ることができるサービスですが、同じサービスでもリース期間や取り扱い車種、メンテナンスの有無などサービスによって様々な違いがあります。

 それでは、選ぶ時にはどのようなポイントをみて選べば良いのでしょうか。

 ここでは、カーリース・クルマのサブスクを選ぶ時のポイントを解説します。

サブスク、リースの契約期間をチェック

 契約期間は各サービスによって、様々で最短1か月~10年以上と幅があり、もし契約途中で新車に乗りかえたくても解約金が発生するサービスが多く、簡単にはやめられません。

 また、サービスによってはリース期間を選べるプランが少ない場合があるので、事前に自分のライフスタイルにあった期間を決めていないと、良さそうなサービスを探したあと、長期契約プランしかなかったり、逆に短すぎたりと、結局探しなおしをすることになります。

 もし結婚や転職、転勤などでライフスタイルがいつ変わるかわからないという場合には、短期で借りられる「Hondaマンスリーオーナー」や中途解約金が発生しないプランがあるトヨタの「KINTO」がおすすめです。

任意保険が含まれているか

 サブスク、カーリースではこの任意保険が含まれていない会社がほとんどで、月額定額でありながら、どうしても年間で別請求の維持費が発生してしまいます。

 そんな煩わしいのは「いやだ」と思う方は、トヨタの「KINTO」や三菱の「ウルトラマイカープラン」など任意保険が含まれているサービスを選びましょう。

 ただし、任意保険をすでに加入されている方は、これまでの等級が引き継がれず、月々の支払い額が増えてしまう可能性があるので、その場合はしっかりと自身の等級や支払額を確認して中長期的に損をしないよう、一度確認する必要があるでしょう。

契約終了後にできる選択肢も確認

 クルマのサブスク・カーリースは契約終了後に返却するのが一般的ですが、契約期間の延長や契約車両の買取ができるサービスも多くあります。

 実際に長期間乗ってみて、気に入った時に買取や延長が出来ないサービスだと後々、後悔してしまうので、契約終了後にできる選択の内容もしっかりと確認してください。

 また中には、「定額カルモくんのもらえるパック」や「定額ニコノリパックのもらえるプラン」など、契約終了後に買取料金なしで、そのまま車をもらえるプランもあるので検討してみてはいかがでしょうか。

メンテナンスは充実しているか

 車にかかる諸経費として、車両の登録費用や自賠責保険、車検費用は各サービスの中に概ね含まれますが、メンテナンスの内容は各社まったく違います。

 「7年契約で毎日乗る予定なのに、タイヤ交換はメンテナンスの対象外で費用がかかってしまった。」や「家から遠い提携店でしかメンテナンスできない。」など、後々困ることが多いので、メンテナンスの内容もしっかりと確認しましょう。

クルマのサブスク・カーリースと新車購入はどっちがお得?



 ここまで、クルマのサブスク・カーリースを紹介してきましたが、実際に新車を購入するよりクルマのサブスク・カーリースは安いのでしょうか。

 ここでは、トヨタの正規販売店で「トヨタ ライズ(X GAS 1.2L 2WD)」を購入して、3年で売った場合とトヨタの「KINTO」で3年借りた場合、それぞれの概算額を例に出して、比較してみたいと思います。

 まず、新車で現金一括購入した場合は、車両本体価格が1,742,860円となり、税金や自賠責保険、諸費用、任意保険、3年間のメンテナンス費用を合わせると2,451,135円になります。

 その金額から3年後の下取り価格784,287円を引くと1,666,848円となり、KINTOと同じ月額に直すと46,301円になります。
 
 では、KINTOの場合は月額料金はいくらになるでしょうか?

 答えは39,270円です。

 実際には任意保険の等級やメンテナンス費用など、個人の利用条件によって差がある部分もあり、概算の金額になってしまうのですが、計算してみると月々7,031円も安いという結果になりました。

※概算の条件:等級は20等級、21歳以上、メンテナンスは新車1か月点検、その後、半年に1回ずつの点検計算。

KINTO公式で利用料を見る

「クルマのサブスク」に関するよくある質問

Q:クルマのサブスクとカーリースに違いはありますか?

A:クルマのサブスクとカーリースは、月額料金を支払うことで車を借りることができるというサービスモデルとしては、違いはほぼありません。

Q:「リース」とは、どんなサービスですか?

A:リースとは、一般的にリース会社と契約して機械や設備などを借りるサービスのことを指し、現代でもオフィスのプリンターから農耕機具や建設機械に至るまで様々な個人・会社が利用しています。

Q:「サブスク」とは、どんなサービスですか?

A:サブスクとは、サブスクリプションの略語で、特定の権利を継続して一定の期間利用できるサービスのことを指します。

Q:クルマのサブスクに、頭金は必要ですか?

A:クルマのサブスクでは、ほとんどのサービスで頭金は必要ありません。また、頭金支払う選択をできるサービスもあり、支払った場合は月額料金が安く抑えられます。

最後に

 2010年代から比べるとカーリースの個人利用数は、この10年ほどで約2.5倍と増加傾向にあります。

 一昔前は「カーリースより購入したほうがいい」という風潮がありましたが、様々なサービスが出てきた現在では、自分のライフスタイルを合わせた車の保有の仕方をされる方が増えてきたのではないでしょうか。

「新車を購入したいけど、貯金がない。」「手続きや支払いなど、色々と面倒。」と考えている人は、定額制でサービスも手厚い「クルマのサブスク・カーリース」が最適なので、ぜひ検討してみてください。

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