クルマのサブスクとは? メリット・デメリットから代表的なサービスまで解説

最近よく耳にする「クルマのサブスク」とは、一体どんなサービスなのでしょうか?この記事では、メリット・デメリットから代表的なサービスまで詳しく解説していきます。

本ページはプロモーションが含まれています。

「クルマのサブスク」とは? どんなサービス?


 クルマのサブスクとは、月額料金を支払うことで車を所有できるサービスです。

 通常クルマを購入する場合には、車体価格のほかに自動車税、車検費用、保険、登録の際にかかる手数料など様々な費用がかかります。これに対しクルマのサブスクでは、これらの諸費用の多くを含んだ月額料金でサービスが提供されています。

 クルマのサブスクの仕組みを、支払いの面からみていきましょう。その多くは、サービスにかかる費用からあらかじめ契約満了後の下取り価格分を差し引き、残りを月額で支払っていくという形が一般的です。

 また、よく聞く「カーリース」は、クルマのサブスクと言葉の違いはありますが、定額でクルマを所有できる同じサービスになります。

「クルマのサブスク」のメリット・デメリット


 「クルマのサブスク」ではどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか、ここからはサービスの概要をわかりやすく解説していきます。
 

「クルマのサブスク」のメリット

 まず、最初のメリットはサブスクの特徴でもある「月額定額料金」です。現金やオートローンでクルマを購入する場合には、初期費用以外にも自動車税やメンテナンス費用など、毎年維持費がかかってきてしまいますが、これら費用が月額料金内に含まれるクルマのサブスクは、契約後に突然の出費を心配する必要がありません。

※クルマのサブスクでは、ボーナス払いもあるので定額でないプランも選択可能です。

 次に「頭金が必要なく、初期費用を抑えられる」メリットが挙げられます。クルマをオートローンで購入する際、例えば月々の支払いを抑えようとした場合には、車両価格に対し20%〜40%程度の頭金を用意する必要があります。さらに法定費用(各種税金、自賠責保険料)も現金で必要になります。クルマのサブスクでは、基本的に頭金なしで法定費用も月額料金に含まれている為、たとえまとまった貯蓄がなくてもクルマを所有することが可能です。また、多くのサービスでは、頭金ありの契約やボーナス併用払いも選択可能なので、さらに月額料金を抑えることもできるのです。

 3つ目のメリットは「短い期間で新車に乗りかえられる」点です。新車に乗りかえたいと思っても、所有してるクルマの下取り査定や手続きなど面倒なことも多く、頭金も用意しなければいけません。その点「クルマのサブスク」では、契約期間後にクルマを返却し、簡単な手続きをするだけで、すぐに次の新車に乗りかえられます。その他「オリックスカーリース」や「トヨタのKINTO(キント)」などの一部のサービスでは、契約途中で新車に乗りかえられたりと、契約期間より短い期間での乗りかえも可能です。

・一律定額制で車検費用や税金などがすべてコミコミになっている

・頭金が必要なく、初期費用を抑えられる

・いつも新しいクルマに乗れる

「クルマのサブスク」サービスのデメリット

 メリットも多い、クルマのサブスクですが、逆にデメリットも多くあります。

 まず、考慮しなければいけないデメリットは「走行距離制限」です。多くのクルマのサブスクでは、走行距離制限が月間500km〜2000km以内に定められています。超過した場合は、契約終了後に、超過分の距離に対して追加料金を支払わなければいけません。ひと月30日で計算すると日に17〜68km程度となるので、仕事や通勤などで毎日長距離移動する場合は、あまり向かないかもしれません。

 また、「中途解約の場合が解約金がかかる」のもデメリットとしてあげられます。クルマのサブスクは残価を前提として料金が設定されていますので、基本的に解約金がかかります。クルマの用途は生活で大きく変わるので、結婚や転職などの急なライフプランの変化に対応しにくいのが現状です。ただし、「トヨタのKINTO(キント)」や「オリックスカーリース」などの一部プランでは、中途解約が追加料金なしで解約できるサービスもあるので、もし中途解約を考慮に入れたい場合は、そういったサービスを契約するようにしましょう。

 他にも、「原状回復が必要な場合がある」もデメリットとしてあげられます。クルマのサブスクはあくまでも借用契約なので、借りていた状態に戻さなければいけません。契約終了後には査定があり、キズや装備欠損などがあると原状回復費用を請求される場合もあるため、気がねなく使いたい方にとっては不向きです。

・走行距離制限がある

・解約したい場合、中途解約金がかかる

・所有ではなく、借用なので現状回復が必要な場合がある

どんな人におすすめ? 「クルマのサブスク」に向いている人とは

 ここまではクルマのサブスクの概要を解説していきましたが、では実際にどんな人向いているのでしょうか、ここからはクルマのサブスクに向いている人はどんな人か紹介します。

 まず、初期費用がかからないので「クルマは欲しいけど、今はお金ないし、、、」と考えている方には、ピッタリなサービスになっています。メリットの部分でも触れましたが、初期費用がかからず一律定額なので、突然の出費で慌てることもありません。

 また、サービスやメンテナンスが充実しているプランも多いので、初めてクルマを持つ人にもおすすめです。各サービスが提供する公式Webサイト上での簡単な申し込みで審査に申し込みができ、審査通過後も各種手続きを代行してくれたりします。「初めてだから手続きとかよくわからない」と不安になる心配も解消してくれます

 他にも、契約期間が短いサービスだと1年、最短1カ月から契約できるサービスもあるので、「クルマを短期間で乗りかえたいという方」や「できるだけ新しいクルマに乗りたい」と思う方にもおすすめできます。

「クルマのサブスク」の代表的なサービス

 実際に、どのようなサービスがあるのでしょうか、ここからは代表的なサービスを紹介します。

トヨタ KINTO(キント)


 2019年からトヨタグループの株式会社「KINTO(キント)」が提供するクルマのサブスク「KINTO」。

 トヨタ・レクサスの新車を月額制で気軽に乗れるサービスで、任意保険が含まれているのが特徴です。

 「初期費用フリープラン」と「解約金フリープラン」の2つのプランが用意されており、「解約金フリープラン」ではサービス名の通り、中途解約金が発生しないため、急な転勤や引っ越しで車がいらなくなった場合も安心です。

KINTO公式サイト

定額カルモくん

 ナイル株式会社が運営するカーリース「定額カルモくん」。

 車種のラインナップは、国内全メーカーから多種多様な車種が選択可能で、グレードやオプション装備も幅広くラインナップされているので、お気に入り車を見つけることができます。

 契約プランはライフスタイルに合わせて、最短1年から最長11年までの幅広い期間での契約が可能で、月々の料金に500円上乗せすることで契約満了時に車がもらえる「乗り放題オプション」を付けられるのも魅力です。

 また、メンテナンスに関しては、プラチナ、ゴールド、シルバーの3つのプランがあり、全国30,000店舗以上の指定事業者のどこでも整備を受けることができます。

定額カルモ公式サイト

SMAVO(スマボ)


 ボルボ・カー・ジャパン株式会社が2017年に導入を開始した車のサブスク「SMAVO(スマボ)」。

「スマートにボルボに乗れる」をコンセプトに、クルマのサブスクでは珍しい輸入車のボルボに定額制で乗れるサービスです。

 SMAVOでは、スマホのように2年または3年で乗り換えができる「SMAVO 2/3」「SMAVO 3/5」プランがあり、気軽に最新のボルボ車に乗り換えが可能です。

 また、新車登録から3年間6回のメンテナンスを無償で受けられる「ボルボ・サービス・パスポート」も付帯されています。万が一の事故の際も、ケガによる入院・手術・通院を保証する「VOLVO交通傷害保険」が無料で付帯されているので、サポート面でも安心できます。

 リース契約満了後は、査定額が低くなったとしても差額を支払う必要がないのも特徴です。

SMAVO公式サイト

失敗しない為の「クルマのサブスク」の選び方とは


 クルマのサブスクは30社以上の会社が、多種多様なサービス・プランを展開しているので、どれを選べばいいか正直わからないという人もいるのではないでしょうか

 そんなあなたの為に、失敗しないクルマのサブスクの選び方を紹介します。

ライフプランにマッチした契約期間を選ぼう

 クルマのサブスクの契約期間は、「KINTO(キント)」では3年、5年、7年、「定額カルモくん」では、最短1年から1年ごとに最長11年まで選べるように、サービス・プランによって契約期間は様々です。

 自分のライフプランに合わない長すぎる期間を選んでしまうと、後々「そろそろ新車に乗りかえたかったのに、まだ契約期間中」や「子供ができたから乗りかえたかったのに」などの不都合がでてきます。

 逆に、契約期間が長ければ、その分月額料金も安く抑えられるので、短すぎる期間を選んでしまうと「契約期間延長したけど、もっと長い期間契約してたほうが安上りだった」と損をすることになりかねません。クルマのサブスクを選ぶときは、必ず自分に合った期間を選択するようにしましょう。

走行距離制限も注意

 デメリットで紹介したように、走行距離制限も必ず確認してから選びましょう。リース期間とは、逆に走行距離制限が短ければその分、返却時の車両価値も高くなるので、月額料金も安くなる傾向にあります。

月額料金を抑えるため、月の走行距離制限を500kmに設定したサービス・プランを選択した場合で考えてみましょう。その場合、もし勤務地の変更で往復30kmのクルマ通勤になった場合、月20日勤務をしただけで確実に月の走行制限距離を超えてしまいます。

 クルマ通勤の予定がある方や平日毎日乗ることを想定されている方は、ある程度、余裕を持ったサービス・プランを選ぶようにしましょう。

契約終了後のカーライフも決めておく

 クルマのサブスクは、契約終了後の選択肢も複数用意されています。大きく分けて「車両の返却」、「契約の延長」、「車両の買い取り」、「契約終了後、車両がもらえる」といった具合です。「車両の返却」、「契約の延長」はほとんどのサービスで選択可能ですが、「車両の買い取り」、「契約終了後、車両がもらえる」はサービスやプランによってできない場合も多くあります。

 特に、「契約終了後、車両がもらえる」選択肢は、残価(下取り価格を差し引いた車両価格)を月額料金内で消化しなければいけないので、5年以上の長期契約でしか選択できない傾向にあり、対応してるサービスやプランも多くありません。

 もし「契約終了後、車両がほしい」という方は、対応したサービス・プランを選ぶようにしましょう。

メンテナンスの内容も確認

 クルマのサブスクのサービス内容で、各社大きく違うのがメンテナンスです。プランに含まれている場合もあれば、別途オプションとして月額料金に上乗せが必要なサービスもあります。また各サービスで提携先が違うので、プランに含まれたメンテナンスを行ってもらえる場所や店舗数も様々です。

 走行距離にもよりますが、安全にカーライフを楽しむためには、オイル交換やタイヤ交換は必須なので必ず考慮にいれましょう。

任意保険はどうするか

 クルマのサブスクは、基本的に任意保険料は含まれませんが、「三菱ウルトラマイカープラン」や「トヨタ KINTO(キント)」などの一部サービスでは任意保険が月額料金に含まれています。

 任意保険の等級が低いと、支払額は高額になりがちです。主にクルマを初めて購入する人や、免許を取り立ての若い人、さらに高齢な人などが該当します。

 その場合、最初から任意保険が含まれたプランを選ぶとお得となるケースが多いです。加入されている任意保険があり等級が高い方にとっては、等級が引き継げない場合が多いので、逆に損をする場合もあります。

 任意保険は、必ず確認したうえでサービスを選ぶようにしましょう。

「クルマのサブスク」に関するよくある質問

Q:車のサブスクとは、どんなサービス?

A:クルマのサブスクとは、月額料金を支払うことで車を所有できるサービスです。通常クルマを購入する場合には、車体価格のほかに様々な費用がかかります。これに対しクルマのサブスクでは、これらの諸費用の多くを含んだ月額料金でサービスが提供されています。

Q:車のサブスクにデメリットは?

A:クルマのサブスクには、「中途解約金がかかる」、「走行距離制限がある」、「返却時に現状回復が必要になる」などのデメリットがあります。

Q:車のサブスクの代表的なサービスは?

A:トヨタの「KINTO(キント)」や豊富な車種を取りそろえた「定額カルモ」、スウェーデンの自動車ブランド「VOLVO(ボルボ)」に乗れる「SMAVO(スマボ)」などが代表的なサービスとして、挙げられます。

Q:車のサブスクは購入するより安い?

A:車種や任意保険の等級、メンテナンス費用にもよりますが、「トヨタ KINTO(キント)」で新車の「ノア」を3年契約した場合と現金一括払いで購入した後、3年後に売却した場合で、払合計金額を比べるとサブスクの方が安くなります。※2022年3月時点

「クルマのサブスク」は結局お得なの?

 クルマのサブスクをここまで紹介してきましたが、実際にお得なのでしょうか?

 結論から先にお話しすると、「新車購入と比較するとお得になる」場合が多いようです。

 実際に「トヨタ KINTO(キント)」の公式サイトで、新車の「ノア」を3年契約した場合と現金一括払いで比較することができその結果、KINTO(キント)の場合、お支払い総額1,920,600円になり、現金一括払いの場合は2,862,410円となりました。

 実際には、任意保険の等級やメンテナンス・車検費用などで変化するので、必ずしも安くなるというわけではありません。とはいえクルマの購入を検討するなら、新しいクルマの所有の仕方である「クルマのサブスク」を候補に入れてみてもいいのではないでしょうか。

今すぐKINTOに申し込む

クルマのサブスクの関連情報

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー