ジープ「レネゲード 4xe」は、オン・オフどちらもいける賢い選択【PR】

電動化によって楽しさ倍増! レネゲード 4xeの魅力とは?

 リミテッド 4×eとトレイルホーク 4×eのそれぞれに試乗することができた。すでに触れたとお、走らせたのは交通量が少ないとはちょっと言い難い、横浜の街中と高速道路のみ。

 ここで判った2台の違いはといえば、やはりチカラの差。1.3リッター・ターボのガソリンエンジンは、ハイブリッドシステムを持たない方の現行レネゲードのものを基本を同じくする「ファイアフライ」と呼ばれるFCAグループの新世代ユニット。実用ユニットとして開発されたはずなのに、軽やかなレスポンスを見せて回すほどに伸びていく意外やスポーティな性格を持ってるものだ。

 そこに関しては、両モデルともモーターの60psが加わって強力さを増してるけれど、スポーティな性格を受け継いでる印象だ。ただ、やはりパワーの高いトレイルホークの方がより伸びていく印象で、もちろんその分だけ速さもある。といって、リミテッドの方がつまらないというわけでもないし、パワー不足を感じるというわけでもない。どちらも充分にスポーティといえる味わいを持っていて、実用上、不満らしきものは何ひとつ感じられなかった。

●PHEVだからこそ、乗り味がよくなった!

ドライブモードはオート、スノー、マッド&サンド、そしてトレイルホークにはロックも備わったなかから選べるほか、4×e専用としてスポーツモードも追加

 乗り心地やハンドリングは、PHEVとしてのシステムを積み込んでることが、さらにいい方向へと向かわせてるといえるかも知れない。というのも、ガソリンエンジンのみのレネゲードは軽やかなフットワークが楽しさや気持ちよさを感じさせてくれるものの、路面の状況によってはポンと弾むような動きを見せることもあって、そこが気になるというドライバーもいる。

 しかし、重量のあるバッテリーを車体の真ん中辺りに低くマウントしているために、乗り味はグッと落ち着きを見せ、なおかつスポーティに気持ちよく曲がってくれるハンドリングはちゃんとキープしている印象。これも電動化によるメリット、である。

 電動の部分に関していうなら、バッテリーの充電量がちゃんと残ってるときには、可能な限りモーターだけで走らせようとするクルマだ。モーターのトルクが250Nmもあるのだから、街中での走行ではそれでも全く不足はないし、高速道路の巡航も同様。その時点ではモーターによる後輪駆動となるので、前輪駆動もしくは前輪駆動ベースの4WDであるガソリンエンジンのみのレネゲードとは異なる、後ろから押してくれる感覚が新鮮だった。

 より素早い加速を得ようとアクセルペダルを踏み込んでいったりすると、エンジンが始動して前輪と後輪の両方での駆動を開始する。スピードの伸びがグッと強くなるのもそうなのだけど、クルマ全体に一気に力強さが宿る感覚があって、その頼もしさが気持ちよさと楽しさにつながるのも確か。とりわけトレイルホークはその感覚が強くて、個人的には現行レネゲードのなかで一番好き。

●個人的に選ぶならトレイルホーク

レネゲード 4×eのコックピット

 ちなみにトレイルホークとリミテッドの違いは単にエンジンのパワーだけには留まらない。ジープが自らに課している過ぎるほどに過酷な走行テストをクリアした証、「トレイルレイテッド」バッジを持つモデルがトレイルホーク。

 そのテストをクリアするために、トレイルホークではアプローチアングルやデパーチャーアングル、ブレークオーバーアングル、渡河性能などをより大きく稼ぎ出せるディテールなどを持たされている。車高が30mm高く、最低地上高が40mm高くなっている。

 対してリミテッドの方は、レザー張りのパワーシートやフロントシートヒーター、ステアリングヒーターとなど充実した装備が与えられ、アダプティブクルーズコントロールも備わる。価格差はたった5万円だから、どちらを選ぶかは悩みどころになるかも知れない。

 それでも「ジープに乗るなら悪路に一番強いヤツ」という、まるで「スーパーカーに乗るなら最高速度が一番速いヤツ」みたいな、実際には使い切ることのできない性能を求めてしまいがちなところのある僕は、「やっぱりどうしてもトレイルホーク推しなんだよなぁ……」なんて思いながら、2台のレネゲードを走らせていた。

 どちらのモデルにも8.4インチのタッチパネル式モニターが備わっていて、今は前輪=エンジンで走ってるのか、後輪=モーターで走ってるのか、それとも両方で走ってるのか、はたまたエネルギーはどれくらい使ってるのかどれくらい取り戻してるのか、なんてことを読み取れる画面を呼び出すこともできる。

 その画面をチラとチェックしながら走っていると、これが悪路をじっくり走ってるときにはどんな具合に変化するんだろう? という興味が、さらに沸々としてくる。

 電動化によってレネゲードの楽しさがこれまで以上に大きくなったのは今回のシチュエーションでも充分に理解できたけど、その電動化がジープとしての持ち味にどれくらい良好な影響を与えてくれているのかへの興味は増すばかり。

 だから、やっぱり結論! このクルマで悪路を走りにいきたい! である。だって楽しそうでしょ?

●Jeep Renegade Trailhawk 4xe
ジープ・レネゲード・トレイルホーク 4xe
・車両価格(消費税込):503万円
・全長:4255mm
・全幅:1805mm
・全高:1725mm
・ホイールベース:2570mm
・車両重量:1860kg
・エンジン形式:直列4気筒マルチエア16バルブ インタークーラー付ターボ
・排気量:1331cc
・エンジン配置:フロント横置き
・駆動方式:4輪駆動
・変速機:6速AT
・最高出力(エンジン):179ps/5750rpm
・最大トルク(エンジン):270Nm/1850rpm
・定格出力(フロントモーター):20ps
・最高出力(フロントモーター):45ps
・最大トルク(フロントモーター):53Nm/8000rpm
・定格出力(リアモーター):60ps
・最高出力(リアモーター):128ps
・最大トルク(リアモーター):250Nm/2000rpm
・ハイブリッド公称燃費(WLTC):16.0km/L
・燃料タンク容量:36リッター
・サスペンション:(前)マクファーソン式、(後)マクファーソン式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッド・ディスク、(後)ソリッド・ディスク
・タイヤ:(前)235/55R17、(後)235/55R17

■レネゲード 4xeについて、さらに詳細な情報へ

【画像】レネゲード 4xeのディテールをチェックする(33枚)

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