静かに艶を増した日産「エクストレイル」 マイナーチェンジで“上質が似合う大人のSUV”へ進化【PR】
2025年8月にマイナーチェンジを実施して新しくなった日産の「エクストレイル」を、現役レーシングドライバーである自動車ジャーナリストの木下隆之氏が体験しました。「タフでアウトドア」のイメージが強いエクストレイルですが、現行型はそのイメージを洗練。外装や内装の質感、走りを磨き上げ、大人の日常に自然と溶け込む上質なSUVへと進化しているようです。
触れて上質、任せて安心 洗練されたつくり込みが光る室内美学
新たに色みを深くしたブラウンカラーのシートに収まると、まず目に飛び込んでくるのは、マット調に改められたウッド調パネルやピアノブラックの光沢です。

最新の12.3インチマルチディスプレイにはGoogle機能が搭載されたことで、伝統的な落ち着きと先進的なコネクトが近未来感を直感的に伝えてくれます。
ナビはGoogleマップ搭載で、音声指示への理解度も高く、渋滞回避ルートの提示も的確です。そのため、目的地までのストレスが軽減されます。

なかでも、「インテリジェント アラウンドビューモニター」(3Dビュー)には感心しました。エクストレイルのコクピットに座っていながら、まるでルーフの上でホバリングするドローン映像を見ているかのように、自車の姿を俯瞰(ふかん)して確認できるのです。

ドライバーが目視できない前後左右の死角、つまりボンネットの先やドアサイドに障害物があるかないかも視覚的に教えてくれます。
小道からノーズをのぞかせて、幹線道路に乗り入れるような状況では、まるで自分の目がノーズ先端に移動して、左右をキョロキョロ確認するような芸当もやってのけます。恐る恐る動き出したら歩行者や自転車が迫ってきてドキッとする、そんなシーンを避けられます。助手席の女性を不安にさせるのは無粋ですし、紳士たる嗜(たしな)みを身につけた思いになりました。

さらに、ボディがスケルトンで組み立てられたのではないかと錯覚します。というのも、エクストレイルには「インビジブルフードビュー」機能があるからです。ダッシュボードやボンネットが透明の素材で作られているかのように、タイヤの角度やありかが視覚的に再現されています。

街なかの狭い立体駐車場でぴたりとタイヤを止めたり、洗車機の誘導に従って、所定の場所を狙ったりといったシーンで、可視化技術の恩恵が大きいのです。ストレスがひとつ減るだけで、運転はぐっと楽しくなり、洗車する日さえ待ち遠しく感じます。
大人のためのスポーツ仕様 走りの魂が宿る“NISMO”
ちなみにエクストレイルには、モータースポーツ界を席巻するニスモが手がける「NISMO仕様」がラインナップされています。

専用エアロは単なるドレスアップにとどまらず、高速域でのダウンフォース(空気の流れを利用してクルマを路面に押し付ける力)向上に寄与しますし、専用サスペンションは不快なロールを抑えてくれます。組み込まれるハイグリップタイヤは、安心感の源です。
特に印象的だったのは、RECARO(レカロ)製のバケットシートです。ホールド性は、そのままサーキット走行に興じても耐えられるレベルにいながら、窮屈な印象がありません。背筋のあたりをそっと支えてくれるから、タイトではないのに体がずれないのです。

それでいて感心させられるのは、スポーツ仕様だというのに快適性が悪化していないことです。スポーツ性能と快適性は相反する特性だと認識されているものの、いちどこのクルマに乗ればそれが誤解であることがわかります。
高性能サスペンションは路面の凹凸をまるでなかったかのように吸収してくれます。ロールの減少はドライバーに無駄な力を求めないこととイコールであり、レカロの支えも同様です。スポーティなのにコンフォート。これを僕は「ニスモマジック」と呼びたいと思います。

快適性を損なわない範囲での味付けとなっており、通勤・家族用途も十分こなせます。この絶妙なバランスは大いに評価できます。
サーキット帰りの興奮を落ち着かせ、疲労した体を無理なく受け止めてくれる一方で、いざという時には走りを楽しめるポテンシャルも備えています。どれも高い次元で両立しているのです。これがマジックではなく現実なのだから、驚かされます。

日常と冒険をつなぐ大人のSUV 答えは”エクストレイル”にある
改めてエクストレイルは、極めて“上質”な味わいを日常と冒険の境界線で演出してくれる存在だと思います。
タフギアでありながらエレガント、スポーティでありながらコンフォート、躍動的でありながら落ち着きがある。高速走行を得意としていながら、日常の小道でも華麗に振る舞う。
これほどまでに、僕の固定観念を砕き裏切ってくれる“上質なクルマ”はありません。

Writer: 木下隆之
1960年5月5日生まれ。明治学院大学卒業後、出版社編集部勤務し独立。プロレーシングドライバーとして全日本選手権レースで優勝するなど国内外のトップカテゴリーで活躍。スーパー耐久レースでは5度のチャンピオン獲得。最多勝記録更新中。ニュルブルクリンク24時間レースでも優勝。自動車評論家としても活動。日本カーオブザイヤー選考委員。日本ボートオブザイヤー選考委員。



























































































