新型ルノーキャプチャーE-TECH ハイブリッド コンパクトSUVなのに高級車感覚 まさに良いとこ取りのハイブリッド【PR】

山田:1.8m以下に抑えた全幅と、見晴らしの良さで、取り回しはまずまず。決してボディは小さくないけれど、だからこそ適度な室内の広さも得られている。パッケージングが絶妙だと思う。

若林:私には神経質にならずに取り回せる、ギリギリの大きさという感じかな。後席にも余裕があるし、そのぎりぎりの大きさの中で、積載性もかなり頑張っていると思う。後席を倒さず、リアベンチシートを前方にスライドさせる機構はいいよね。16cmのスライド幅があるだけで、全然違う。コンパクトSUVとしては優秀なんじゃないかな。もっと荷物を積みたい人には、さらに大きな「アルカナ」だってあるわけだから。

山田:ドライビングポジションは座面を高めて座る方が、アクセルからブレーキペダルへの移行に段差がなくスムーズに行える。大げさに言うとミニバンを運転するときのようにアップライトに構えて、アクセルを上から踏みおろす感じ。見晴らし良く運転するスタイルだね。そしてこのポジションで運転すると、硬めの足周りとモーターがベストマッチする。クルマの動きにタメがなく動かせて、それでいて微調整がしやすいから、狭い路地でも運転しやすかった。

若林:ドライビングポジションは、おっしゃる通り。最初はブレーキの位置が高くてちょっと違和感があるけど、高めに座れば運転しやすい。フライングセンターコンソールの位置も高めのドライビングポジションに合っているし、ちょっとドライバーの方に傾いているのが面白い!

ルノー「キャプチャー E-TECH ハイブリッドの全幅は1800mm以下で、機械式駐車場などでも苦にならない

先進安全機能の使いやすさは?

山田:チューニングこそ違うようだけど、欧州車にして日産由来の全車速対応ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)が付いたのは良い。サスペンションがシャキッとしている分、路面との兼ね合いでレーンセンタリングアシストがややセンシティブな制御を見せるときもあるけれど、そこは状況に応じてアシストを切ればいいし。

若林:ACCが付いたのは、ほんと素晴らしい。私は運転するのが好きだから、普段そんなにACCを使わないのだけど、日本の場合、家族で遠出するときは、どうしも盆暮れみたいな時期に重なる事が多い。激しい渋滞の時は追従機能が有るのと無いのとでは、疲れが全然違うよね。あとは不注意運転を防止できるブラインドスポットワーニング(後側方車両検知警報)も有難い。

ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)があると遠出の際も疲労軽減が期待できる
素直なハンドリングがルノー「キャプチャー E-TECH ハイブリッドの魅力のひとつ

内外装のデザイン そこに愛着が持てるのかが重要

山田:男性目線としては、コンパクトSUVながらエッジが効いて堂々としたデザインは好印象。内装も二段式のセンターコンソールはものを置く場所が増えて便利。強いて言えば、スマホをミラーリングしてもタッチパネルが若干使いにくいところぐらい。インテリアに奇抜なところはないけれど、シルバートリムの使い方も上品で、コンパクトSUVなのに、道中は高級感のあるクルマに乗っている実感を持てた。

若林:デザインはすごく良いと思う。筋肉質な感じもあるけど、エレガントでもあり落ち着いても見える。フロントのダイヤモンドのロゴから両側のLEDライトに向かってシルバーステッチが伸びているけど、このあたりのシルバーの使い方は絶妙。さらにLEDライトの外側に入ったシャープなアイラインは、光りものに弱い私は少しドキドキしてしまう(笑)。宝石を見ているときのような高揚感があり、上手だなと。

 内装も華美なものはないのに、素材の使い方とかのセンスが良い。飽きの来ないデザインだから、長く乗れるよね。ひと言で言うと、すごく好き。

ルノー「キャプチャー E-TECH ハイブリッド 上質さを感じるインテリアデザインは気分を高揚させる
宝石を見ているような輝きを放つルノー「キャプチャー E-TECH ハイブリッドのヘッドライト

経済性や使い勝手 重要なのはトータルバランスの良さ

山田:キャプチャー E-TECH HYBRIDが374万円(税込)、今回の試乗車はこれにオプションのレザーパックを装備したもので389万円、という価格は、国産車の同セグメントと比べると少し高めに感じられる。けれどもそのシャシーのシッカリ感や、メリハリのある動力性能を考えればクラスを超えた魅力があると思う。走りの質感にお金が掛かっていることをわかって欲しいなぁ。同じフランスのライバル車と比べてもその乗り味は独特で、オンリーワンとして選ぶ価値は十二分です。

 ちなみに今回の燃費は街中から高速道路を、エコランなしに走って16.2km/L。燃料がハイオクであることを考えると経済性で国産車にはやはり及ばないけれど、それでも1.6リッターエンジンのハイブリッドを活発に走らせて、カタログ値22.8km/Lの7割以上が得られた。燃費と電費はこのあとに出るであろうP-HEVの方が、このシステムはマッチしているのではないかな。

ルノー「キャプチャー E-TECH ハイブリッド」は可愛くもありタフな相棒

若林:経済性だけなら、抜群とは言い難いけれど、すごく真面目に作られていることが分かるし、デザイン、走りの楽しさ、ファミリーカーとしての実用性、そして燃費を考え合わせれば、この選択は大いにあり。

 クルマはファッションと同じで、見られ方も大事。その点、このクルマは猫と一緒とか、甥っ子を後ろに乗せてとかの旅もいいけれど、友達と買い物へ行ったり、ちょっと海まで足を伸ばしてランチに行ったり、そういう使い方もいいなと思った。高級車然としていないし、かといってコンパクト過ぎないし、取りまわすにも大き過ぎない。そして見た目の第一印象の掴みもばっちり! 「クルマを出すから、一緒に出かけない?」と誘いやすいクルマだと思う。

山田:クルマを単なる移動手段としてではなくて、自分のライフスタイルの表現であるとか、移動の時間そのものを大切にしたいと考える人に選んで欲しいクルマだね。

若林:家族で出かけるときは、一般的にはご主人が運転することが多いと思うけど、そういうときドライバーが単なる運転手に見えないのも良いよね。自分はこのクルマが好きで、ちゃんと自分で選んでこのクルマに乗っています、というのがひと目でわかる。

山田:なるほど。確かに目的地に向かうことが楽しくなるね。

若林:助手席に乗っている家族からしても、お父さんが運転を楽しんでいるのは嬉しいことだもの。実際、ヤマダくん、このクルマ運転しているとき、楽しそうだったよ。

山田:はい、楽しいです(笑)。

PHOTO:山本佳吾
撮影協力:フルーツパーク富士屋ホテル

ドライブの目的はこれ!「フルーツパーク富士屋ホテル」でパフェをいただく若林葉子氏と山田弘樹氏
フルーツパーク富士屋ホテルの内田武秀シェフ「季節のフルーツを贅沢に使用したパフェをお楽しみください」

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Writer: 山田弘樹(モータージャーナリスト)

自動車雑誌「Tipo」の副編集長を経てフリーランスに。レース活動の経験を活かし、モータージャーナリストとして執筆中。並行してスーパーGTなどのレースレポートや、ドライビングスクールでの講師も行う。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。

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