ダカールラリー参戦決定! 過酷なレースにトーヨータイヤがチャレンジする理由【PR】
2022年1月に開催される“世界一過酷なモータースポーツ”、ダカールラリー。今回、強豪「チーム・ランドクルーザー・トヨタオートボデー」とタッグを組み、トーヨータイヤはダカールラリーに挑戦します。このところダカールやバハ1000などのオフロードレースだけでなく、ニュルブルクリンク24時間耐久レースなどのモータースポーツにも積極的に挑戦しているトーヨータイヤ。その理由を聞いてみました。
2020年からはニュル24時間耐久レースにも参戦
コロナ禍で需要減少、半導体や輸送用コンテナの不足など、厳しい状況に直面してきた自動車業界ですが、ようやく回復に向けてトンネルの出口が見えてきました。
そんな中、私たちユーザーの胸を躍らせる、明るい話題が入ってきました。それが、TOYO TIRES(トーヨータイヤ)のダカールラリー挑戦です。
トーヨータイヤは、まずは2022年と2023年、ダカールラリーに挑戦する「チームランドクルーザー・トヨタオートボデー(以下TLC)」のランドクルーザーに、レーススペックのオフロードタイヤ「OPEN COUNTRY M/T-R」を供給します。
同チームは2005年から市販車クラスに出場しており、2021年にはダカールラリー8連覇を成し遂げている強豪です。
ダカールラリー、往年の四駆ファンには「パリ・ダカールラリー」としてお馴染みのラリーは、世界一苛酷なモータースポーツとして知られています。砂漠や岩場で構成されたロングコース(2022大会は全行程およそ8000km)、約2週間かけて走破するのですが、まさに人智が試されるレースです。
2022年1月に開催される本大会で、TLCはトーヨータイヤとのタッグで市販車クラス連覇と総合上位を狙います。
トーヨータイヤといえば、2020年、10年ぶりに「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」に復帰して話題を呼びました。2021年もNOVELレーシングにタイヤを供給し、希に見る悪天候の中でSPクラス2位と善戦しています。
また、北米で開催されている「SCOREワールドデザートチャンピオンシップ」というオフロードレースに参戦する有力チームもサポートしており、同シリーズ最長の「BAJA 1000(バハ1000)」でも上位を獲得しています。
このようにトーヨータイヤは近年、さまざまなモータースポーツシーンで積極的な活動を続けています。
一方、ダカールラリーでは多くの車両がBFグッドリッチ製のタイヤを装着しており、日本メーカーのタイヤを装着する車両は限られます。そんな中でトーヨータイヤはなぜ、ダカールラリーでのサポートを始めたのでしょうか。
それにはいくつかの理由があると、トーヨータイヤの坂田利文さんはいいます。
「モータースポーツでは、一般の使用条件とは異なる苛酷な状況でタイヤの性能が試されます。そこから得られるさまざまなデータは、モータースポーツ用に限らず、全てのタイヤ開発に有益なものなのです。
たとえばニュルブルクリンクは非常に高低差のあるサーキットで、しかも雨が多いわけです。ですからウエット性能や操縦安定性などのデータを取るのに適しています。こうしたデータから生まれた新技術を市販タイヤや純正装着タイヤの開発にフィードバックすることで、より高品質・高性能なタイヤを開発しています」
「ただ、それだけが目的ではありません」と坂田さんは話してくれました。
データ収集以外の目的。そのひとつが、マーケティングです。
トーヨータイヤは以前より、北米での市場開拓に力を入れており、オフロードタイヤ「OPEN COUNTRY」シリーズなどでシェアの拡大に成功してきました。
しかし坂田さんによれば、欧州市場においてのトーヨータイヤはまだまだチャレンジャーなんだとか。そのため、ニュルブルクリンク24時間耐久レースやダカールラリーに挑戦することで、欧州での認知度をもっと上げようというわけです。
トーヨータイヤは2019年にドイツに新R&D(研究開発)センターを開設、そして2020年、東欧のセルビアに新工場の建設を開始しました。この工場では2022年4月からタイヤ生産を開始し、2023年夏には乗用車用タイヤ換算で年産500万本の生産体制を確立する計画です。トーヨータイヤはこれから、欧州市場を強化していく予定なのです。
ちなみにダカールラリーは、現在、中東で開催されていますが、出場者やチームの多くは欧州から参戦しています。