夢のカーデザイナーになれる⁉希望者就職率100%の学校にモータージャーナリストの卵が潜入してみた【PR】
専門学校HAL(東京・大阪・名古屋)にはカーデザインを学べる専門学科「カーデザイン学科」があります。希望者就職率は100%を誇り、カ―デザイナー・カーモデラ―として毎年大手自動車メーカーに卒業生を送り出しています。そんなHALのカーデザイン学科は一体どのようなところなのでしょうか。モデルでライターの深山幸代が潜入し、体験しました。
国内自動車メーカーのほとんどに卒業生を輩出…HALのカーデザイン学科とは
新宿駅の西口でひときわ目を引くコクーンタワー。この個性的な高層ビルは、専門学校「HAL東京」の総合校舎です。今回はそのカーデザイン学科を訪ねました。
大学でもカーデザインを学べるところはありますが、専門学校の強みは文字通り専門教育。幅広い授業科目のひとつとしてカーデザインの講義を受ける大学とは違って、HALでは4年間みっちりとプロを目指してカーデザインを学べるカリキュラムが用意されています。
実際、希望者就職率は100%とのことで、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スバル、三菱、ダイハツ、スズキなど、国内の自動車メーカーのほとんどにHALの卒業生がいます。
HALの特長として、トヨタ、日産、ダイハツ、三菱、ホンダアクセスなど自動車関連企業で産学連携も積極的に実施。また国際学生EVコンテスト2019で最優秀賞、経済産業大臣賞を受賞するなど実績も豊富です。
そんなHALのカーデザイン学科はどのようなところなのでしょうか。
HAL東京にてモデルでライターの深山幸代が体験授業を受けられることになったので、その様子をレポートします。
早速体験授業を受けてみた!まずはスケッチを体験
まず受けられたのは、スケッチの授業です。授業を担当するのは、R33型スカイラインのエクステリアなどを歴任した元日産デザイナーの白岩先生。
「絵は苦手なんですけど…」と小声で告げる深山さん。白岩先生は「大丈夫。そういう学生も入学してきますが、練習すれば必ず上手になります」と優しく声を掛けます。
まずコピー用紙が目の前に置かれ、色鉛筆を手に取ります。「紙の端から端まで水平線を何本か引いてみてください」。白岩先生のお手本を見て色鉛筆を走らせると、「おっ、上手いじゃないですか」と褒められています。フリーハンドで水平線を真っ直ぐに引くには、手首と肘と肩を連動して動かす必要があるのですが、どうやらそれが少しは出来ている様子。
続いてスポーツカーを線描きしたスケッチのコピーを使い、アイデア展開の練習。紙を裏返して、アウトラインを色鉛筆でトレースしながら自分流のアイデアを描いていくのですが、超初心者にはこれが難題。
「ヘッドランプは鳥の目のように」とイメージが湧くものの、それをどんなカタチで表現するかに戸惑って手が動かない。白岩先生に励まされながら、なんとか切れ長のヘッドランプを描いてみます。
HALでは、初心者からプロを育成するために1年生のうちにスケッチ技法を基礎的なデッサンから徹底的に学べるようにしています。白岩先生によれば、「毎日スケッチを描くことが大事。夏休みには100枚描く宿題を出している」とのこと。
苦戦すること30分ほど…何とかスケッチを書き上げることが出来ました。
2次元を3次元に…クレイモデル体験
スケッチの次はクレイモデルを体験します。あらかじめ用意していただいたのは、スポーツカーの1/10スケールの半完成状態のクレイモデル。これに先ほどスケッチで描いたヘッドランプを作り込んでいきます。
指導して下さるのは、丹羽先生。日産で長年にわたりクレイモデルを手掛けたマイスターです。果物用のようなナイフを深山さんに渡し、「ヘッドランプの輪郭をクレイに描いてみましょう」と指南。
しかし、またもや手が固まります。2次元のスケッチで描いたものを、3次元のクレイモデルにどう転写していけばよいのかわからず、恐る恐るナイフをクレイに押し当てて線を描いてみますが、なんだか違う…試行錯誤するのも楽しい経験です。
クレイは温めると柔らかくなります。クレイオーブンという専用の設備で60度に温めたクレイを、丹羽先生がひとつまみ取り出してきました。半完成のクレイモデルには凸凹があるので、今度はそれを滑らかにする作業を体験します。
クレイモデルの凹んでいるところに、温かくて柔らかなクレイを指で盛り付け、伸ばします。クレイはすぐに冷えて固くなるので、余分なクレイをスクレーパーという工具で削り落としていきます。「スクレーパーを一方向にだけ動かしていると滑らかにならない。方向を変えながら、円弧を描くように削るのが大事」と丹羽先生。
凸凹がだいたい取れてきたら、鋼板という工具を使います。その名の通り四角い鋼の薄板なのですが、これをクレイに当てて擦るように動かすと、「滑らかになった〜」。小さな達成感を得た深山さん。さらに4年生の横田くんにクレイ作業を実演してもらって、クレイモデル体験が終了しました。
自動車メーカーが実際に使っているのと同じツールでデジタルモデルを作成
HALのカーデザイン学科では、2年生からAlias(エイリアス)という3次元CADソフトの操作を学びます。このソフトは自動車メーカーがデジタルモデルを作るときに使っているのと同じソフトです。
Aliasはパソコン上で動作するとはいえ、さすがにズブの素人には手が出ないもの。学生さんの作品を見せてもらいながら、話を聞くことにしました。
「最初はシンプルで小さいデジタルモデルを作ることから始めて、2年生の終わり頃からクルマの課題に進みます」と語るのは、白岩先生と一緒に教官を務める内藤先生。日産のデザインサテライトオフィス、クリエイティブボックス出身のデザイナーです。
何やら画面にいくつもコマンドが表示されるAlias。いかにも難しそうなソフトですが、どれくらいで操作に慣れるのでしょうか?
「操作自体は1ヶ月で出来るようになったけれど、画面を見て立体を頭のなかでイメージできるようになるまでは半年くらいかかりました」と3年生の大久保さん。内藤先生によれば、大久保さんは「夏休みの間にも頑張ってスキルを上げた」とのことです。
大久保さんにどこが難しいかと尋ねると、「まず大事なのがサイドビューのプロポーション。それが正しくできたら線を加えて立体にしていくのですが、その線がどこから見てもきれいになるように少しずつ調整しなくてはいけない。そこが大変かなと思います」。
立体のセンスを磨くには、やはりリアルなクレイモデルに触れることが大事。クレイとデジタルの両方のスキルを身に付けられるのは、HALの学生の強みです。
4年生でモデラー志望の黒澤くんは、「就職したら、いずれはモデラーのチームリーダーになって、私がこれを作りましたと言える仕事をしたい。デジタルもクレイもやりたい」と抱負を語ってくれました。